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エピソード15「死刑執行のカウントダウン」“Execution” のあらすじ
米国初放送日:2002年2月1日 日本初放送日:2008年10月25日
死刑を72時間後に控えたマシュー・ブローダスが、迷宮入りの殺人事件の犯人だと被害者の両親が訴え出る。ホアンは難しい面会申請を手配し、マンチは事件当時の証拠を洗い直し、そしてステイブラーは被害者の母校を調べ直す。しかし、72時間の猶予では何もできない状態だった。
ステイブラーはキャボットに頼んで、他の受刑者に面会して事情聴取をするのだが、とんでもない失態を犯してしまうことに。その後、キャボットの尽力でブローダスへの面会が可能になり、ステイブラーとホアンは事情聴取を行うが・・・
エピソード15「死刑執行のカウントダウン」を視聴した感想
個人的評価:
初めに、ブローダスは少なくとも部分的には、映画『羊たちの沈黙』(1991年)に登場する連続殺人犯バッファロー・ビルに類似しているように感じました。ビルのように犠牲者をモノ呼ばわりし、最終的に殺害する前に3日間生かし続ける。また、主に大柄な女性をターゲットにするところも類似しています。
本エピソードは、シーズン3や初期シーズンの他のエピソードの中でとても際立っています。その理由は、このエピソードが持つ雰囲気と、本当に印象的な悪役、そしてストーリー構成の面白さです。クライマックスから始まり、残りのエピソードのほとんどがフラッシュバックで、その前に起こった出来事を詳しく説明しています。
特に印象的だったことは、ステイブラーとホアンとブローダスが織り成すマインド・ゲーム全体が、とても緊迫感があり不気味で、時間制限の中でいかに上手く情報を引き出すか、そして犯罪者はいかに上手く逃げ切れるかという攻防戦でした。シーズン3の中では最も好きなエピソードの一つで、「壊れた世界」以来最高のエピソードです。
音楽は控えめで過剰な演出はなく存在感があり、冒頭では巧妙で不吉な音の使い方がされています。クリストファー・メローニとB・D・ウォンの演技は本当に素晴らしかった。B・D・ウォンはここで本領を発揮したと言えるでしょう。さらに素晴らしいのは、ブローダス役のニック・チンランドです。シーズン1~3の初期のシーズンで最も恐ろしい脇役の一人で、シリアルキラーの特徴を十分表現していて、何も語らずとも恐ろしい存在感を示していることです。バスケットの選手だったという彼ですが、怪我で選手生命を絶たれてから演技に目覚めたということ。これは運命なのでしょうか。
このエピソードで大きな役割を果たすのは、ブローダスがステイブラーやホアンと行う冷酷な心理戦であり、そのダイナミックさはピークに達したときに、ブローダスの最終計画が明らかになること。ストーリーの緻密な構成が際立っていた作品です。
今回はオリビアとフィンが1シーンだけの登場で、ステイブラーとホアンが初めてコンビを組みました。オリビアとフィンのコンビも良かったし、残るはマンチとステイブラー、そしてマンチとオリビアのコンビが見てみたいです。皆のキャラが大好きなので、誰と組んでも良い仕事をして「みんなお手て繋いで仲良く」が理想。
終始、緊迫感のあるストーリー構成で、最後まで楽しめるエピソードでした。
エピソード15「死刑執行のカウントダウン」のゲスト
ニック・チンランド=マシュー・リンウッド・ブロダス役
本名ザレ・ニコラス・チンランド(Zareh Nicholas Chinlund)は、1961年11月18日生まれのアメリカ合衆国の俳優である。ニューヨーク出身で、ロウアー・マンハッタンのフレンズ神学校で学び、その後、アルバニー高校のバスケットボール部に入部するため、ニューヨーク州アルバニーに引っ越した。ブラウン大学でバスケットボールを続け、歴史学を専攻するつもりだったが、肩の負傷で断念。その結果、左肩に2インチの傷跡が残った。
その後ブラウン大学に残って演技の授業を受け、それが自分の天職であることに気づく。ブラウン大学を卒業後、ロサンゼルスに移り住み、映画の世界に入る。演劇界に入ると、評価の高い多くの作品に出演した。1988年から1989年までウィリアムズタウン・シアター・フェスティバルで働く。1987年のドラマ『Ohara』でTV界デビュー、『リーサル・ウェポン3』(1992年)で映画デビューし、『イレイザー』(1996年)、『X-ファイル』(1993年)、『NYPDブルー』(1993年)などに出演している。現在、ニューヨークとロサンゼルスに在住。
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