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エピソード12「完璧な証拠」“Prodigy” のあらすじ

Hulu　本日の海外ドラマランキング12位

IMDbユーザーランキング　54位　⇧

米国初放送日：2002年1月18日　日本初放送日：2008年10月11日

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公園で性行為の姿勢をとった男女の遺体が発見される。2人とものこぎり状の狩猟ナイフで腹部を刺されており、女性はレイプされて頭部と手が切断されていた。捜査から殺された女性は、マンハッタン動物警察隊のパム・ティルデン捜査官で、動物虐待を取り締まる任務に就いていたのだった。

被害女性の職場から事情を聴くと、浮かび上がってきたのが16歳で頭脳明晰の英才教育を受けている少年、ハリー・ベイカーだった。彼は動物を日頃から虐待していて、母親は彼が幼い頃から務めているストリップクラブに連れて行ったり、コカインを常用していたため、虐待の原因は育った環境にあるかもしれなかった。容疑はやがて他へ移るが、この歪んだ心の若者と将来いずれ対決することになるだろうとSVUメンバーは危惧する。

エピソード12「完璧な証拠」を視聴した感想

個人的評価：

マイク・ドイル（カーラン検死官）は、このエピソードが「SVU」初出演です。その後、シーズン5第7話「母の権利と子の権利」で初登場した科学捜査官ライアン・オハロラン役でサブキャストとなります。

今までのSVUのエピソードは、女性や少年少女に対する性的虐待などを多く描いていましたが、今回は初の動物虐待を扱ったケースとなります。また、マイケル・ピット扮するハリー・ベイカーのような連続殺人鬼になる前の序章のような人間を具体的に取り扱っています。個人的には動物虐待はとてもショッキングな内容で、あまり好きではありません。

更に付け加えると、人気俳優がゲスト出演するエピソードは、約半分がゲストスターの場面となり、事件の詳細がうまく伝わらない傾向があります。今回の作品でも真犯人が明るみになるのは終盤のほんのちょっとした瞬間だけ。なんだか空気の抜けたボールみたいにスカスカ感が残ってしまいました。とは言え、面白くないとは思いません。タイトルが「Prodigy（神童）」ということで、主役はハリー・ベイカーだったのでしょう。彼の持つ独特のクール感は、連続殺人鬼の予感を思わせるに十分な恐ろしさが漂っていました。

深刻で悲しい動物虐待を扱ったテーマはもっと取り上げられるべきで、本作品では行きすぎず自然な感じでアピールできたのは本当に賞賛に値します。人間の虐待もさることながら、意思疎通が出来ない動物虐待に対しては、人間ほど真剣にならない方も少なからずいるかもしれません。（筆者も含め）しかし、本作品はこのテーマを悪用したり、行き過ぎたショックバリューを求めたりせず、正直に、そして多くの下調べをしたことがわかるような方法で、この問題を扱っている点で優れていると思います。

今回のゲスト、マイケル・ピットは、2002年のサスペンス映画で「レオポルドとローブによる事件」を題材にした実話映画『完全犯罪クラブ』で強力な印象を残しています。本作品に出演したのは、おそらくこの映画のクランクイン中だったかもしれません。同じような役柄で、彼には映画の良い予行演習になったのではないでしょうか。

マイケル・ピットの演技は、シーズン3のゲスト出演者の中でも際立っていて、流石と言える印象を残しました。しかし終盤がそれほど印象に残らない作品で、もっと何かできたのではないかと素人目に考えてしまいました。ちょっと不完全燃焼感が拭えません。

この作品をHuluで視聴

エピソード12「完璧な証拠」のゲスト

マイケル・ピット＝ハリー・ベイカー役

本名マイケル・カルメン・ピット（1981年4月10日生まれ）は、アメリカの俳優、モデル、ミュージシャンである。ニュージャージー州ウエストオレンジで自動車整備士のドナルド・B・ピットとウェイトレスのエレノア・キャロル（旧姓デマイオ）・ピットの間に生まれた。姉2人と兄1人がいる。ピットは母方がイタリアとアイルランド、父方がイギリス系の血を引いている。16歳までに3つか4つの高校、中でもモリスカトリック高校に通い、「特別学級」にいたが最終的には中退している。

映画では『完全犯罪クラブ』（2002年）、ベルナルド・ベルトルッチ監督『ドリーマーズ』（2003年）、ガス・ヴァン・サント監督『ラストデイズ』（2005年）、ミヒャエル・ハネケ監督『ファニーゲーム U.S.A.』（2007年）などにメインとして出演。テレビではティーンドラマ『ドーソンズ・クリーク』（1999～2000年）、HBOシリーズ『ボードウォーク・エンパイア欲望の街』（2010～2011年）、NBCシリーズ『ハンニバル』の第2シーズン（2014年）におけるメイソン・ヴァージャー役で知られています。また、映画『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』（2001年）、『BULLY ブリー』（2001年）、『シルク』（2007年）、『セブン・サイコパス』（2012年）、『アイ・オリジンズ』（2014年）、『ゴースト・イン・ザ・シェル』（2017年）にも出演している。

2022年7月、ピットは他の男性を複数回殴って携帯電話を持ち去ったとされ、暴行と小額の窃盗で逮捕・起訴された。また、9月にもビルの屋上から人に向かって物を投げたとされ、入院し「情緒障害」と判断された。

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