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エピソード9「呪いを解く剣」“Care” のあらすじ
米国初放送日:2001年11月23日 日本初放送日:2008年9月13日
建築現場で、5歳の少女キャシー・アダムスが遺体で発見され、遺体のそばには手作りの剣とクマのぬいぐるみが置いてあった。キャシーはラッド家の養女で、他にも3人の養子たちが住んでいた。ベンソンとステイブラーは養祖母と養母、養子たちを調べ、フィンとマンチはギャングや性犯罪者を調べることに。
養子のグレンは、キャシーとその姉妹たちを事件現場となった建築現場によく連れて行ったと話す。そこで職人の1人と仲良くなったとも。職人を拘留して調べると、今度はグレンに疑いの目が向けられる。彼は学校でいじめに遭っており、発育も普通より劣る境界線の子供だった。更に、幼い頃に養父に虐待された過去があった。取り調べでは「ゴルゴンが殺した」と・・・
その後、事件は意外な展開に進んでいく。
エピソード9「呪いを解く剣」を視聴した感想
個人的評価:
アメリカの養子縁組制度の闇がうかがい知れる作品で、初期のシーズンでもとてもショッキングで心を震わせるストーリーとなっています。現在ではシーズン後半からの配信はあるものの、前半、中盤と日本ではあまり配信されておらず、SVUファンとしてはとても残念なことです。このような素晴らしいドラマがシーズン6から16に於いては日本語版はおろか、日本語字幕版さえない状態です。視聴したい人は唯一配信しているdTVで1作品330円を払って見るしかありません。
シーズン3は、シリーズの3作品(オリジナルの「Law and Order」、「SVU」、「クリミナル・インテント」)の中で最も質が安定しており、全体としても堅実なもので、「呪いを解く剣」はその中でも非常に優れた作品の一つです。悲壮感は勿論の事、多くの感情移入ができた作品。難しいテーマですが、堅実で知的に扱われています。
中盤でグレンのやっているゲームをマンチとフィンがSVUで楽しんでいて、クレイゲンが「ここはゲームセンターか」などとヤジるコミカルなシーンが出てくるのもこのドラマ独特の思いやり。終いにはヤジっていたクレイゲンとホアンまでも夢中に(笑)終始緊張した状態ではなく、所々に息抜きの場面が入ることで、暗い雰囲気から脱出して和やかになり救われるのです。
またダン・フロレクの演技が光り、グレン役のコリン・フィックス、ドロシー役のパイパー・ローリーの演技も注目されるところです。特に裁判でのグレンの証言の場面では、強い緊張感を持ちながらも繊細に揺れ動く心の描写が最高でした。ジェーン役のキャスリーン・ウィルホイトに至っては、ストレスからくる髪の毛クルクルがとてもイライラさせられる場面でしたが、「ああ、こういう人よくいる」と感じ、このような仕草をしている女性は過度なストレスを受けているのかもしれないと、改めて勉強になりました。(みんながみんなそうとは限りません)
最初から最後まで、この物語は典型的な難しいテーマを厳しいながらも思いやりのある方法で扱っています。全体的に素晴らしいエピソードで、胸が張り裂けそうになりました。
エピソード9「呪いを解く剣」のゲスト
パイパー・ローリー=ドロシー・ラッド役
被害者キャシーの養祖母
パイパー・ローリー(本名:ロゼッタ・ジェイコブス)は、1932年1月22日生まれのアメリカの女優である。家具商のアルフレッド・ジェイコブスとその妻シャーロット・セディ(旧姓アルペリン)・ジェイコブスの二人の子供(いずれも女の子)の妹として、ミシガン州デトロイトで授かった。父方の祖父母はポーランドからのユダヤ人移民で、母方の祖父母はロシアからのユダヤ人移民であった。母と祖母は、ローリーの姉を喘息のため療養所に入れ、ローリーは姉の付き添いをすることになった。
2011年の自伝『Learning to Live Out Loud』によると、彼女はデトロイトのタイラー通りの1ベッドルームのウォークアップで出産した。アルフレッド・ジェイコブスは1938年に家族をカリフォルニア州ロサンゼルスに移し、彼女はヘブライ学校に通った。彼女の内気さと戦うために両親は彼女に毎週発声レッスンを行い、これは最終的にユニバーサルスタジオでの端役へと繋がった
2022年現在、彼女の女優としてのキャリアは70年に及んでいる。ハリウッド黄金時代の最後の生き残りスターの一人である。ポール・ニューマン主演の映画『ハスラー』(1961年)、初期の『キャリー』(1976年)、『愛は静けさの中に』(1986年)への出演で知られ、いずれもアカデミー賞にノミネートされた。また、オリジナルTV作品『酒とバラの日々』のキルスティン・アーネセン役や、TVシリーズ『ツイン・ピークス』のキャサリン・マーテル役でも知られ、1991年にゴールデングローブ賞を受賞している。
コリン・フィックス=グレン・ラッド役
ラッド家の養子
コリン・フィックスは、アメリカの俳優である。脚本・監督のニック・カーナーや女優のオーブリー・ダラーとは同級生で、ニーダム・B・ブロートン高校に通っていた。映画『The Go-Getter』を完成させ、ルー・テイラー・プッチ、ズーイー・デシャネル、ジェナ・マローンらと従兄弟のバディを演じた。
大ヒットシリーズ『ワン・トゥリー・ヒル』のハイスクールのティーンエイジャー、ジミー・エドワーズ役でよく知られている。また、2007年のヒット作『トランスフォーマー』では、国防総省の分析官として出演している。その他にも、いくつかの長編映画に出演し、『ドーソンズ・クリーク』など、テレビにもゲスト出演しています。
キャスリーン・ウィルホイト=ジェーン・ラッド役
被害者キャシーの養母
キャサリン・ウィルホイトは、アメリカの女優、ミュージシャンである。1964年6月29日にカリフォルニア州サンタバーバラで生まれた。 子供の頃にサンタバーバラ青年劇場で演劇作品を演じ始め、南カリフォルニア大学に通った後、ロサンゼルスのリー・ストラスバーグ研究所で演技を勉強していた。
『プライベート・スクール』(1983年)で長編映画デビュー後、『必殺マグナム』(1986年)で主役を演じ、チャールズ・ブロンソンと共演。『死霊の世界ウィッチ・ボード』(1986年)、『Crossing Delancey』(1988年)、『ロードハウス/孤独の街』(1989年)、『ロレンツォのオイル/命の詩』(1992年)では脇役に徹した。また『ツイン・ピークス』(1990年)など、いくつかのシリーズにゲスト出演している。
1994年からは、ERシリーズにクロエ・ルイス役で定期的にゲスト出演し、ABCのアニメシリーズ『ペッパーアン』(1997~2000年)で主人公の声を担当した。1990年代には、SFスリラー映画『ファイヤー・イン・ザ・スカイ/未知からの生還』(1993年)、サバイバル映画『ザ・ワイルド』(1997年)など、映画にも出演しています。
2003年には『ギルモア・ガールズ』のリズ・デーンズ役でレギュラー出演し、その後『クリミナル・マインド』(2008年)や『グレイズ・アナトミー』(2009年)など多数のTVシリーズににもゲスト出演している。
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