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エピソード12「小さな少年の勇気」“Protection” のあらすじ
米国初放送日:2002年1月11日 日本初放送日:2008年10月4日
ラテン系の親子が幼い少年を抱いて病院に駆け込んでくる。少年は銃で撃たれており、すぐに手術が始まるが、母親は警察に通報することを拒み、その後兄と思われる少年と一緒に病院からいなくなってしまう。
児童が遺棄された事実から事件の担当はSVUとなり、早速親子の捜索を開始。被害少年は助かるが、レントゲン検査の結果、全身に過去に負った骨折の跡が見つかる。しかも母親は偽名を名乗っており、近くの学校を当たってみると少年の名前はミゲル・ラモスと兄のルイスだという事が判明する。母親はマリア・ラモスで、学校にも虚偽の住所や電話番号を登録していたのだった。
捜査からマリアの同棲相手のフレドの家がわかり訪ねるが、彼はマリアのことを子供に虐待していると匂わせるような発言をするのだった。しかし・・・
エピソード12「小さな少年の勇気」を視聴した感想
個人的評価:
冒頭でマリアが子供を抱えて病院に飛び込む様子を見た時は、とてもリアリティがあって惹き込まれました。前作の「壊れた世界」があまりにも衝撃的な内容だったので、今作の冒頭のシーンはそれに負けず劣らずでとても印象深かったと言えます。しかし、この印象がずっと最後まで続くとは限りません。
中盤でもう一つの大きな波が来たときは、もっと強くアピールするのかと思ったのですが、すぐに別のシーンに移ってしまい、期待とはかけ離れてしまいました。
そのため、初見ではなかなか良い作品だと思いましたが、何か物足りなさを感じずにはいられません。いずれにしてもSVUという最高レベルのドラマの中だけでのことで、普通ならとても素晴らしい作品と言えるでしょう。あくまでも、もっと上を期待し過ぎた筆者の意見です。
ジーン・ルーク・フィゲロア演じるルイス・ラモス役は、小学5年生という設定でしたが、育った環境から話し方や仕草がまるで大人。弟を守ってやれなかった罪悪感を抱える小さな大人です。そして、母親と共生していくうえで、自身が一人前の男のように振舞わなければならないという使命感が植え付けられたことは、とても悲しいことです。もっと普通の子供のように甘えたり駄々をこねたりしたい年齢。それを自然体で表現する彼の子役としての力量はとても大きいでしょう。
今回もマンチが良い面を大いに発揮してくれました。子どもの扱い方が上手い!ニヒルな面立ちの陰に隠された、人間味あふれる愛されキャラクターです。マンチ役のリチャード・ベルザーのファンは結構多いと思いますよ。
先ほど、中盤で大きな波と表現しましたが、その場面でもっと適切な結末があったなら、星がプラス0.5になっていたかもしれません。しかし、その場面がなかったかのような成り行きがどうも気に入らなかった。それは視聴する人によって意見が分かれるかもしれません。
もう一つ加えるなら、マリアの大げさなほどの恐怖心にはちょっと無理があったかなという疑問が残りました。
とはいえ、このエピソードはなかなか良いエピソードです。様々な人種が暮らすニューヨークという街の実体がよく表現されています。そしてその中で生きるラテン系の人達もまた、有色人種として一部の白人から迫害を受けている民族の1つで、生きにくさを上手く表していました。
エピソード12「小さな少年の勇気」のゲスト
エルピディア・カリロ=マリア・ラモス役
エルピディア・カリロは1961年8月16日、メキシコのミチョアカン州パラクアロで生まれた。『プレデター』(1987年)でアーノルド・シュワルツェネッガーと共演し、『サルバドール/遥かなる日々』(1986年)、『美しい人』(2005年)で知られる女優、プロデューサーである。
ジーン・ルーク・フィゲロア=ルイス・ラモス役
ジーン・ルーク・フィゲロアは1990年12月1日、米国カリフォルニア州リバーサイドで生まれた。『ミュージック・オブ・ハート』(1999年)、『グロリア』(1999年)などで知られる。
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