インディ・ジョーンズ レイダース/失われたアーク《聖櫃》の見どころと撮影秘話

レイダース/失われたアーク《聖櫃》の見どころと撮影秘話
Josh Hallett from Winter Haven, Florida - This image was originally posted to Flickr as Indiana Jones Epic Stunt Spectacular - Disney's Hollywood Studios., CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=22819029による

インディ・ジョーンズ レイダース/失われたアーク《聖櫃》のあらすじ・見どころ・撮影裏話などを紹介しています。ハリソン・フォードが大スターになるきっかけとなった作品。オスカー賞を4度受賞しています。罠や仕掛けが凄い!

インディ・ジョーンズ レイダース/失われたアーク《聖櫃》の概要

『インディ・ジョーンズ レイダース/失われたアーク《聖櫃》』は、1981年6月12日にアメリカで、1981年12月5日に日本で公開されたアクションファンタジー映画です。

監督はスティーヴン・スピルバーグ、原案と脚本がジョージ・ルーカスとフィリップ・カウフマンを、さらに『わが街』や『再会の時』のローレンス・カスダンも脚本を担当しました。また、製作総指揮はスピルバーグ作品を手掛けるフランク・マーシャルとキャスリーン・ケネディ夫妻の他に、ジョージ・ルーカスも参入。

出演はハリソン・フォード、カレン・アレン、ジョン・リス=デイヴィス、ポール・フリーマンなど、当時のキャスト陣はハリソン・フォードを除いた俳優陣が名だたる名優ぞろいでした。主役のハリソン・フォードもこの作品でハリウッド大スターの仲間入りをします。

第二次世界大戦前の1936年を舞台に、フォード演じる考古学者のインディアナ・ジョーンズが、神秘の力を宿すと伝わる「聖櫃」を巡りナチス・ドイツとの争奪戦を繰り広げる冒険活劇で、後に続く「インディ・ジョーンズ」シリーズの1作目です。

本作品はアカデミー賞5部門を受賞(美術・視覚効果・音響編集・編集・特別業績賞)したほか、サターン賞7部門を受賞し、1981年初公開時の興行最高収入記録を樹立しています。

インディ・ジョーンズ レイダース/失われたアーク《聖櫃》の見どころ

主人公インディ・ジョーンズ初登場

何といっても永遠のヒーロー、主人公であるインディ・ジョーンズが初めて世に出た記念すべき作品です。印象的な特徴である帽子と、武器である鞭に象徴されるカッコいい主人公。

しかも冒険家でありながら本業は大学教授という意外と知的な面もあります。尋常ではない体力と運動神経、そして何よりも困難に立ち向かう不屈の魂、言うことのない主人公像であることは間違いありません。

1981年に初登場して以来、未だにその輝きは失われることはありません。

危機また危機の連続、ハラハラドキドキのストーリー

時代設定は第2次世界大戦の直前です。主人公インディ・ジョーンズはある歴史的な財宝をナチス・ドイツから守るため、世界中を股にかける大冒険を繰り広げます。

主な舞台は、南米のジャングル→アメリカの大学→ネパールの山奥→エジプト→船旅(束の間の休息)→エーゲ海の島(ナチス秘密基地)と、場面展開も目まぐるしいストーリー展開。

危機や困難が次々と主人公に降りかかり、いかにしてそれらをかいくぐり、脱するのか要注目です。

宝探しの要素と、謎が謎を呼び鮮やかにそれを解決するミステリー要素、ヒロインとのロマンス、そして敵との壮絶な戦いなどストーリーを盛り上げる材料が満載です。

印象に残るシーン

印象に残るシーン

引用元:https://static.wikia.nocookie.net/indianajones/images/1/16/Boulder.jpg/revision/latest?cb=20070706160913

有名なのは、冒頭での巨大な丸い岩石に追いかけられるシーン。かなり強烈で今でも映画史上屈指の危機的なシーン。インディ・ジョーンズのシリーズを模したテーマパークのライドアトラクションに、このシーンが再現されています。

印象に残るシーン

引用元:https://static.wikia.nocookie.net/indianajones/images/a/ad/Zorro.jpg/revision/latest?cb=20211111171630

物語のキーとなる、古代の財宝を限られたヒントをつなぎ合わせて在り処を探し出すシーン。ついに謎が解き明かされ、探し求めていた宝を敵に先んじて主人公が発見します。ただしこの後、財宝を争奪しあうアクションが繰り広げられます。

エジプトで主人公が刀を持った暗殺者に命を狙われ、速攻で銃一発で倒してしまうシーンには、まちがいなく爆笑です。

船で海上を移動中、敵であるナチスドイツの潜水艦に追い付かれ、ヒロインが囚われます。直後、インディの姿が船のどこにもなく、潜水艦が移動を始めるとすでにその甲板にとりついて潜入している。船員たちが思わず喝采を送り、有名なテーマ曲も流れて爽快な気分になります。

音楽が素晴らしい

言うまでもなく、「スター・ウォーズ」で有名なジョン・ウィリアムズのテーマ曲が素晴らしく、今でも色あせることがありません。誰でも一度は聞いたことのあるテーマ曲。聞いただけで血沸き肉躍り、冒険心が燃え上がる、そんなテーマ曲なのです。主人公が危機を脱したり、物語が動き出す時など、ことあるごとにこの曲が流れてスカッとすること間違いなしです。

インディ・ジョーンズ レイダース/失われたアーク《聖櫃》の撮影秘話と舞台裏

ジョージ・ルーカスとスティーヴン・スピルバーグ両名による夢のタッグで生み出された傑作映画です。

作品制作のきっかけは、ハワイでの2人の雑談

そもそも「スター・ウォーズ」を撮影し終えてハワイで休暇中だったジョージ・ルーカスでしたが、実は当時それほどヒットするとは本人は期待しておらず、ほぼヤケで、現実逃避する形でバカンスを実行していました。

ところが蓋を開けてみると映画は大ヒットとなり、その報を受けたジョージ・ルーカスは次の映画の構想を練り始めます。たまたま同じ時期にハワイに来ていたスティーヴン・スピルバーグとその話になり、スティーヴンが「理屈抜きで面白い映画を作りたい。ジェームズ・ボンドの007シリーズみたいなやつがいい」と言いました。

それに対してジョージは「それなら、うってつけのアイディアがある」と提案したのが「レイダース」の原案でした。脚本家のフィリップ・カウフマンが昔懐かしい感のある冒険活劇を現代に蘇らせる構想でしたが、これにスピルバーグがアイディアなどで肉付けし、映画制作が本格化していきます。

結果的に、この映画は73日間の撮影と、予算約1800万米ドルで完成しました。

印象的な爆笑シーンは主役の体調不良とスケジュール進行が原因

エジプトの街中で、刀対銃の爆笑対決シーンがありました。巨大な刀剣を振り回してやる気満々の屈強な敵が現れるや、主人公は躊躇することなく銃を撃って倒します。本来このシーンは脚本上無かったものです。

撮影当時、スタッフを始めとして現地で体調不良でバタバタ倒れる者が多く、主役のハリソン・フォードも実はその一人でした。体調上、長い時間撮影することは不可能でしたが、スケジュール進行も遅れており、これ以上先延ばしできない状況でした。そのため、苦肉の策として、時間短縮する形であのシーンができあがったというわけです。

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