ロー アンド オーダー svu の主要キャスト(シーズン1~現在まで)
ロー アンド オーダー:性犯罪特捜班(svu)とは、ニューヨーク市警察性犯罪特捜班がニューヨークの性犯罪を捜査して裁判に持ち込むまでを描いた犯罪ドラマです。
人間の闇の部分を扱ったドラマでもあり、病める現代社会を完膚なきまでに表現している秀作。
思い通りに刑が確定しなく、無罪になったり軽い刑になったりしてイラ立つ場面も多々ありますが、これが立証するのが難しい性犯罪の実情のようです。
制作者のディック・ウルフが手掛けた『LAW & ORDER』のスピンオフ作品ですが、本家のLAW & ORDER他4作品のスピンオフ作品(※)を制作しており、その中でも1999年から2021年現在まで22年に渡り放送が続いているのは本作品のみとなっています。
とても貴重な情報を入手。本作品の主人公オリビアとエリオットですが、この名前は番組の制作者ディック・ウルフのお子様の名前からとったという事。ディック・ウルフの番組にかける意気込みが伝わってきますね。
※本家『LAW & ORDER』(1990年~2010年、全20シーズン)、本作(1999年~現在 全22シーズン)、『LAW & ORDER:クリミナル・インテント』(2001年~2011年、全10シーズン)、『Law & Order:Trial by Jury』(2005年 ~2006年、全1シーズン)、『LAW & ORDER:LA』(2010年~2011年、全1シーズン)
このページではそんなロー アンド オーダー:性犯罪特捜班(SVU)に携わった俳優・女優を時系列に出来る限り多く紹介していきます。
ロー アンド オーダー svu(性犯罪特捜班)のあらすじはこちら
1.オリビア・ベンソン役=マリシュカ・ハージティ(S1~ 全504EP)
このドラマの主人公でシーズン1から現在まで続投している唯一のキャスト。
自身もレイプによって生まれた身であることから、レイプ犯への憎しみは人一倍強く、度々境界を逸脱してしまう場面も。
しかし、女性ならではの感で被害女性の心を開き、事件の真相に導く術を心得ている。シーズン1ではまだ駆け出しの警官だったが、シーズン15で巡査部長、シーズン17で警部補、そしてシーズン21から警部と昇格していく。
マリシュカ・ハージティについて
本名:マリスカ・マグドルナ・ハージタイ(Mariska Magdolna Hargitay)
生年月日:1964年1月23日
出生地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サンタモニカ
職業:女優
活動期間:1985年~現在
マリシュカ・ハージティの父親はハンガリー人のため、彼女のハンガリー名が「ハルギタイ・マリシュカ・マグドルナ」という特徴のある名前となっています。
更に父親は俳優のミッキー・ハージティ、母親は女優でセックスシンボルとされたジェーン・マンスフィールドです。両親はマリシュカが幼い時に離婚。悲しいことに母親はマリシュカが3歳の時、交通事故に遭い亡くなりました。そのため、以降は父親に育てられています。
UCLAで演劇を学び、下積み時代に『Prince Street』というドラマに出演し、『ER』の監督に見出されてERのシンシア・フーパー役を獲得。その後『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』のオーディションで、サマンサ・マシスやレイコ・エイルスワースを出し抜いてオリビア・ベンソン役に抜擢されます。
2004年には、DV被害者や性犯罪被害者をサポートする団体「ジョイフル・ハート財団(Joyful Heart Foundation)」を自ら設立。被害者本人の手紙を受け取るなど貢献しています。
作中で登場する被告弁護士トレバー・ランガン役のピーター・ハーマンは彼女の夫なんですよ。
マリシュカ・ハージティの主な出演作品
- 『ER緊急救命室』1997年~1998年
- 『ゲド戦記』2006年(テルーの声)
- 『PERFUME パフューム』2001年(ダルシー)
- 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』1999年~現在 2006年エミー賞ドラマ・シリーズ部門主演女優賞・2005年ゴールデングローブ賞 ドラマ・シリーズ部門主演女優賞
2.エリオット・ステイブラー役=クリストファー・メローニ(S1~S12、S22~ 全279EP)
5人の子供の父親で特に未成年者の事件になると熱くなり、自分の子供と重ね合わせて冷静さを失い失敗するというような欠点も。
しかし正義感が強く洞察力があり、SVUチームの要となる存在。オリビア・ベンソンと組んで難しい事件をいくつも解決する優秀な刑事です。
以前から感情を制御できなく犯罪者に対する暴力が目立ち問題となっていた上に、キャシーとの離婚騒動や度重なる子供の問題などで疲れ果て、シーズン12で他の部署に移ります。しかしシーズン22で再登場しオリビアと再会します。
クリストファー・メローニについて
本名:クリストファー・ピーター・メローニ(Christopher Peter Meloni)
生年月日:1961年4月2日
出生地:アメリカ合衆国 ワシントンD.C.
職業:俳優
活動期間:1996年~現在
イタリア系アメリカ人の内分泌学者ロバート・メローニと妻セシルとの間に3人の兄弟の末っ子として生を受けます。
演技に興味を持ったのは大学生の頃から。コロラド大学ボルダー校で歴史学を習得して卒業した後、俳優になるという目標を掲げ、建設作業員やバーテンダー、用心棒、パーソナルトレーナーなどのアルバイトをしました。
1996年のスリラー映画『バウンド』で俳優デビュー。『恐竜家族』でスパイク役やジュリア・ロバーツ主演の『プリティ・ブライド』でジュリアのフィアンセ役などを経て、1998年からの刑務所内を描いたドラマ『OZ/オズ』で、バイセクシャルの連続殺人鬼クリス・ケラー役を演じてブレイク。
本作品の監督であるディック・ウルフに認められてエリオット・ステイブラー刑事役に抜擢されました。その後この作品に於いて2006年のプライムタイム・エミー賞ドラマ部門 主演男優賞にノミネートされます。
彼は本作品の主要キャストと『OZ/オズ』の主要キャスト2つを掛け持ちしていたようで、かなりハードな撮影スケジュールだったことが伺えます。見た目もタフな印象ですが実際にもかなりタフなんですね。
因みに『OZ/オズ』には本作品のメンバーが何人か出演しています。
現在は2020年から放送されている『Law & Order: Organized Crime』でエリオット・ステイプラー役として出演中です。
クリストファー・メローニの主な出演作品
- 『プリティ・ブライド』1999年
- 『42 〜世界を変えた男〜』2013年(レオ・ドローチャー)
- 『OZ/オズ』1998~2003年(クリス・ケラー)
- 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』1999年~2011年 2006年エミー賞ドラマ・シリーズ部門主演男優賞ノミネート
- 『Law & Order: Organized Crime』2020年~(エリオット・ステイブラー)

3.ドナルド・クレイゲン役=ダン・フロレク(S1~S15EP11、S16EP21、S22 全332EP)
SVUチームの指揮を執る主任警部。温厚だが部下の逸脱した行動に目を光らせ、時に厳しくアドバイスする信頼のおける上司。更に、何度も上からの呼び出しで、無理難題や部下の失態の責任を押し付けられることもあるが、説得力のある言動で部下たちを守る守護者です。
過去に子供を亡くした経緯があり、ベトナム戦争の経験やストレスからアルコール依存症に陥ったこともあったが克服している。
ダン・フロレクについて
本名:ダン・フロレク(Dann Florek)
生年月日:1950年5月1日
出生地:アメリカ合衆国 ミシガン州 フラット・ロック
職業:俳優
活動期間:1983年~現在
俳優人生を殆ど『LAW & ORDER』シリーズに費やしたと言っても過言ではなく、マリシュカ・ハージティ・アイスTの次に最多の332話(本家『LAW & ORDER』も含めると400話)に渡り出演、本家LAW & ORDERの初期メンバーとしても知られています。
大学では物理学と数学を専攻、その後ジュリアード音楽院で演技を学んだという。1982年のフェイ・ダナウェイ主演の映画『The Country Girl』で俳優デビューします。
ダン・フロレクの主な出演作品
- 『エンゼル・ハート』1987年
- 『L.A.ロー 七人の弁護士』1988~1993年
- 『フリントストーン/モダン石器時代』1994年
- 『LAW & ORDER』1990~2004年
- 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』1999~2015年
4.ジョン・マンチ役=リチャード・ベルザー(S1~S15EP5、S15EP24、S17EP20 全326EP)
ボルチモア警察から配属された巡査部長。皮肉屋で政府陰謀説が大好き。『ホミサイド/殺人捜査課』がジョン・マンチの前日譚となります。
幼い頃、双極性障害を抱えていた父親に虐待された経緯があります。そのため子供の暴力に関してはとても敏感で、同じく精神障害を抱えた母親に虐待されて子供が意識不明になった時は、病院にぬいぐるみや絵本を持って何度か尋ねて心配する姿が描かれます。
初期の頃はジェフリーズや新人のブライアン・キャシディと組み、その後シーズン2から加わったチュツオーラ刑事と組み、漫才コンビのような展開も見せます。
シーズン15でSVUから検事局の捜査官に転属。
リチャード・ベルザーについて
本名:リチャード・ジェイ・ベルザー(Richard Jay Belzer)
生年月日:1944年8月4日
出生地:アメリカ合衆国 コネチカット州 ブリッジポート
職業:コメディアン・俳優
活動期間:1972年~現在
小売業を営む両親の元に生を受けます。18歳の時に母親ががんで亡くなり、更に3年後の21歳で父親が自殺するという不幸に見舞われます。
大学時代にデモ隊に参加し、大学を追放されています。その後、軍に入隊しますがほどなくして除隊。ニューヨークに移り住み、スタンダップ・コメディアンとして活動を始めます。コメディクラブ「キャッチ・ア・ライジング・スター」の舞台に立って人気を集め、自主製作の映画やケーブルテレビで注目を集めるようになり、ジョン・ベルーシやビル・マーレイが司会を務めたラジオ番組『ナショナル・ランプーン・ラジオ・アワー』への出演を果たすことに。
その後本格的に俳優業を始め本作品のジョン・マンチ役でブレイクします。
リチャード・ベルザーの主な出演作品
- 『ホミサイド/殺人捜査課』1993~1999年
- 『マン・オン・ザ・ムーン』1999年
- 『ホミサイド/ザ・ムービー』2000年
- 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』1999-2014年
5.ブライアン・カシディ役=ディーン・ウィンタース(S1EP13まで、その後不定期に出演 全31EP)
SVUに配属された新人刑事。純粋な心の持ち主で初々しさが残るため、この手の事件には不慣れでマンチにいろいろ教わる。
ベンソンと関係を持ちますが、ベンソンは公私混同したくないと一夜限りの関係を強調。しかし彼はその態度に不満を持ちます。
ある時クレイゲンに、数人の男から輪姦された女性のビデオテープを渡され、それを見ての感想を聞かれることに。純真ゆえにこの課には不向きだと悟ったクレイゲンが試したのでした。案の定ショックが大きすぎ落ち込んでいる彼に、クレイゲンは他の部署に転属するよう促します。
そのため、シーズン1でチームから抜け、麻薬課に転属します。その後シーズン13で再び登場し、SVUの捜査に協力。ベンソンと再び関係を持ち恋人として付き合い始めます。
ディーン・ウィンタースについて
本名:ディーン・ジェラード・ウィンタース(Dean Gerard Winters)
生年月日:1964年7月20日
出生地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ニューヨーク
職業:俳優
活動期間:1995年~現在
アイルランド人とイタリア人の血統を受け継いでいます。そのため流暢なイタリア語が話せるということ。弟のスコット・ウィリアム・ウィンターズも俳優で、刑務所のドラマ『Oz』で共演しました。このドラマでは本作品で共演したクリストファー・メローニ、D・B・ウォンらと同じく共演。
2009年に細菌感染により倒れ、搬送されている途中で2分以上心停止状態が続きましたが、何とか命を取り留めています。3週間に渡り集中治療室での治療を余儀なくされて、足の指2本、手の親指1本が壊死して失いましたが、植皮によって形成されたということ。
ディーン・ウィンタースの主な出演作品
- 『ホミサイド/殺人捜査課』1995~1996年
- 『OZ/オズ』1997~2003年
- 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』1999~2000年、2012~2014年、2017~2018年
- 『ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ』2008~2009年
- 『ブルックリン・ナイン-ナイン』2013~2015年、2017年
- 『DIVORCE/ディボース』2016~2018年
- 『アメリカン・ゴッズ』2019年
- 『Girls5eva』2021年
6.モニーク・ジェフリーズ役=ミシェル・ハード(S1~S2EP1・EP7・EP16 全25EP)
タフでクールなジョン・マンチの相棒。マンチの陰謀説に度々横やりを入れてバカにする場面も。爆発の衝撃で心身ともに傷を負い、SVUチームが精神鑑定を受ける義務を課された時、担当した精神科医に「レイプ事件の容疑者とセックスをした」と告白し、SVUから外されました。
ミシェル・ハードについて
本名:ミシェル・ハード(Michelle Hurd)
生年月日:1966年12月21日
出生地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ニューヨーク
職業:女優
活動期間:1989年~現在
父親は俳優のヒュー・ハード、母親は女優で臨床心理士のマーリン・ハード。1988年にボストン大学を卒業後、アルビン・エイリーアメリカン・ダンス・シアターで演技やダンスを学び、更にロンドンの国立劇場で修行。
1989年の映画『失礼な目覚め』で通りを歩く女子学生役でデビューします。その後1999年から放送された本作品にメインキャストとして出演しましたが、制作者のディック・ウルフは彼女の役割をイメージすることが徐々に難しくなり、シーズン2で途中降板を余儀なくされました。
降板して間もなく、リチャード・グリーンバーグのブロードウェイミュージカル『バイオレット・アワー』でジェシー・ブリュースター役を演じ、ロビー賞とカリフォルニア劇場賞の最優秀助演女優賞を受賞しています。
現在はSFドラマ『スタートレック:ピカード』でラファエラ(ラフィ)・ムジカー役でメインキャストを務めています。
ミシェル・ハードの主な出演作品
- 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』1999~2001年
- 『ゴシップ・ガール』2007~2008年
- 『グレイズ』2010~2013年
- 『ブラインド・スポット』2016~2020年
- 『スタートレック:ピカード』2020年~現在
7.アレクサンドラ・キャボット役=ステファニー・マーチ(S2~S5EP4、その後不定期に出演 全97EP)
ハーバード・ロー・スクールの卒業生で、SVU専属のアシスタント地方検事。性被害者に対して思いやりのある態度を示しますが、法と個人感情のギャップに悩まされることに。
しばしば個人的感情が大きく勝り、規則を曲げようとする行動も見られ、地方検事としての理想と現実の間で大きな負担を強いられます。
シーズン5のエピソード『突然の別れ』では、女性潜入捜査官がレイプの末に殺された事件で、コロンビアの麻薬カルテルを仕切っている凶悪犯に命を狙われ銃撃されてしまい、保護下に置かれて職を失ってしまうことに。
ステファニー・マーチについて
本名:ステファニー・キャロライン・マーチ・ベントン(Stephanie Caroline March Benton)
生年月日:1974年7月23日
出生地:アメリカ合衆国 テキサス州 ダラス
職業:女優
活動期間:1997年~現在
ハイランドパーク高校を首席で卒業し、ノースウェスタン大学在学中に「※カッパ・アルファ・シータクラブ」に所属しています。
1997年にCBSドラマシリーズ『EarlyEdition』でスクリーンデビュー。アーサー・ミラーの『セールスマンの死』でブライアン・デネヒーと共演し、ブロードウェイデビューを飾ります。
本作品への出演は2000年から2003年までで、SVUの検事キャボット役でブレイク。メインキャストを降板後もシーズン11・13・19でゲスト出演します。
2014年に豊胸手術を受け、感染症にかかった自らの体験を詳しく説明したエッセイ本として出版。現在は化粧品と美容製品の会社を設立して運営する傍ら、ドラマのゲストなどを熟しています。
※カッパアルファシータは、単にシータとも呼ばれ、1870年1月27日にデポウ大学(旧インディアナアズベリー)で設立された国際的な女性の友愛団体です。
ステファニー・マーチの主な出演作品
- 『セールスマンの死』1999年
- 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』2000~2003年、2005年、2009~2010年、2011~2012年、2018年
- 『Mr.&Mrs. スミス』2005年
- 『警察署長 ジェッシイ・ストーン 暗夜を渉る』2006年
- 『Falling for Grace』2007年
- 『Made in Jersey』2012年
8.オダフィン・チュツオラ役=アイスーT (S2~ 全482EP)
モニーク・ジェフリーズの後にシーズン2からSVUのメンバーに加わった刑事。オリビア・ベンソンの次に多く出演しているキャラクターです。麻薬課から転任となっています。
ニューヨークのハーレムで生まれ育ち、幼い頃に父親の麻薬抗争により母親を殺されました。そのため、マイノリティの問題に特に敏感で黒人であるが故の葛藤もあり、黒人差別の問題が絡むと熱くなる場面も。
ジョン・マンチとコンビを組み、お互い年季の入った刑事同志ではありますがコントのような会話が場を和ませてくれる欠かせない存在。
シーズン18第17話『扇動される人々』の冒頭で、チュツオラは巡査部長の試験に合格。成績が662番目だったので任命されるのはずっと後だとベンソンに話します。
その後シーズン19第22話『ママ』で、ドッズから正式に巡査部長に任命され21分署に移動になるという連絡がベンソンに入ります。ベンソンはショックを受けますが、結局SVUに留まることに。
アイスーTについて
本名:トレーシー・マロウ(Tracy Marrow)
生年月日:1958年2月16日
出生地:アメリカ合衆国 ニュー・ジャージー州 ニューアーク
職業:ラッパー、俳優
活動期間:1982年~現在
ヒップホップMC、DJ、ロックミュージシャン、音楽プロデューサー、作家、俳優、元アメリカ陸軍兵士という多才な経歴を持っています。
12歳で両親を亡くし、叔母に引き取られましたが、程なくして別の叔母のいるロサンゼルスに移住します。母親がフランスと黒人の血統を受け継いでいることから、アフリカ系アメリカ人でありながら4分の1フランス人の血が流れています。
ロサンゼルスでは大規模なストリートギャング「クリップス」に属していた経歴があり、彼のラップ(ギャングスタ・ラップ)の原点と言われています。
少年時代に黒人コミュニティで過ごした経験や、軍隊に属して「ニガー」と呼ばれ虐待された経験は、本作品でのチュツオラ刑事の経歴とよく似ている。そのため、曲での収益金をロス暴動後の復興援助策として寄付したり、元ギャングの更生を兼ねたヒップホッププロダクションを立ち上げたりして更生に貢献しています。
このような経緯や出演当初はラッパーとして有名だったことから、ゲスト出演扱いでした。しかし以外にもチュツオラ刑事役が視聴者の間で人気となりメイン扱いに。今ではマリシュカの次に多い出演数を誇っています。
アイスーTの主な出演作品
- 『ブレイクダンス』1984年
- 『カラーズ 天使の消えた街』1988年 主題歌
- 『ニュー・ジャック・シティ』1991年
- 『O.G. Original Gangster』1991年 アルバム
- 『俺の色は死だ Ice-T』1991年 著書
- 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』2000年~
- 『スコーピオン』2001年
9.メリンダ・ワーナー役=タマラ・チュニー (S2~S6 その後不定期に出演 全226EP)
SVUの捜査に協力する検視官並びに監察医。アメリカ空軍の奨学金制度を利用して医学部を卒業後、軍の医師を経てNYPDの検死官になります。空軍時代に銃の訓練を受けている。また、オープニング・クレジットに登場する唯一の検視官でもあります。
寒さに弱く、寒い日の現場検証はいつも助手を送るとステイプラーが囁いたこともありました。
的確な検査を行い、長年に渡りSVUの事件解決の礎となったキャストです。
タマラ・チュニーについて
本名:タマラ・チュニー(Tamara Tunie)
生年月日:1959年3月14日
出生地:アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 マッキーズポート
職業:女優、監督、プロデューサー
活動期間:1981年~現在
カーネギーメロン大学でミュージカルシアターの美術学士号を取得。1981年に長年続くメロドラマ『As the World Turns』で女優デビューします。
『ロー&オーダー』『シカゴホープ』『セックスアンドザシティ』など多数のテレビドラマにゲスト出演し、アル・パチーノの代表作『ディアボロス』では、彼の憑依された妻役を演じています。
2001年のサミュエル・L・ジャクソン主演のミステリー映画『ケイブマン』では、シェイラ・レッドベター役で出演し、インディペンデントスピリット賞にノミネートされました。
現在はNetflixオリジナルドラマ『カウボーイビバップ』にメインキャストとして出演しています。また、2022年公開予定のホイットニー・ヒューストンの伝記映画『I Wanna Dance with Somebody』に、ゴスペル歌手のシシー・ヒューストン役で登場する予定です。
タマラ・チュニーの主な出演作品
- 『ケイブマンのバレンタイン』1994年
- 『ディアボロス』1997年
- 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』2000年~
- 『フライト』2012年
- 『Spring Awakening』ブロードウェイミュージカル トニー賞受賞
- 『ブルーブラッド 〜NYPD家族の絆〜』2016~2018年
10.ジョージ・ホアン役=B・D・ウォン (S2~S12 その後不定期に出演 全230EP)
シーズン2から登場した法医学精神科医。犯罪者やその犠牲者に対して精神分析を行い、事件の解決に協力する頼もしいSVUの助っ人です。落ち着いた態度で接し、口調も柔らかいので、子供の分析や若い女性被害者たちの心を開かせてくれます。
中国人の被害者を前にしたステイプラーが、「ウォン、通訳を頼む」と気軽に言った時「何故中国語を話せると思う?」と聞き返してきたのが印象的。
性犯罪者は回復するという信念のもとに務めてきたのですが、実際に回復させるために、リハビリをさせることが困難だと悟ったウォンは、回復よりも刑務所へという考え方に移行したようです。
シーズン12でメインキャストを降板しましたが、その後も度々現れてSVUに協力をしていました。しかし、シーズン17で弁護側の証人となり再び登場すると、検察側の不利になるような証言をしてベンソンを怒らせてしまい、信頼関係が崩れてしまうことに。
B・D・ウォンについて
本名:ブラッドリー・ダリル・ウォン(Bradley Darryl Wong)
生年月日:1960年10月24日
出生地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サンフランシスコ
職業:俳優、声優
活動期間:1986年~現在
サンフランシスコ州立大学を卒業。ブロードウェイの初演で『M・バタフライ』に出演し、トニー賞男優賞を受賞しています。
ブラッド・ピット主演の歴史映画『セブン・イヤーズ・イン・チベット』では、実在の人物であるンガプー・ンガワン・ジクメを演じました。
『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』などのジュラシックシリーズにも出演。
私生活ではゲイを公言しており、パートナーのリッチー・ジャクソンとの間に代理母による双子を儲けています(生後間もなく1人は死亡)。現在はリッチー・ジャクソンと別れたということですが、詳しい経緯はわかりませんでした。
B・D・ウォンの主な出演作品
- 『M.バタフライ』1988年 ブロードウェイ
- 『ジュラシック・パーク』1993年
- 『セブン・イヤーズ・イン・チベット』1997年
- 『OZ/オズ』1997~2003年
- 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』2001~2015年
- 『ジュラシック・ワールド』2015年
- 『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』2015年
11.ケーシー・ノヴァク役=ダイアン・ニール (S5EP5~S9、S12EP21 全113EP)
キャボット検事補が殺されたと見せかけて、証人保護プログラムに入ったため代わりにSVUの担当になった地方検事。SVUの前は企業犯罪専門の検事でした。ハーバード大学生の頃、学費を支払うためにアルバイトをしながら勉学をするという努力家。
決断力と行動力に優れており、彼女にとってSVUの最初の事件であるシーズン5第5話『究極のテスト』では自ら捜査に加わり、クーラーボックスに被害者が入れられていることを察知して事件解決に導きます。
性犯罪の中でも特に未成年者虐待事件に敏感で、シーズン9の最終回『報い』で、14歳の不法移民の子供をレイプした罪で起訴された警官が不起訴になりそうなとき、適正手続きに違反して起訴。そのことが明るみに出て1年間の資格停止処分を受けSVUを去っていきます。
ダイアン・ニールについて
本名:ダイアン・ニール(Diane Neal)
生年月日:1976年11月17日
出生地:アメリカ合衆国 バージニア州 アレクサンドリア
職業:女優
活動期間:2001年~現在
連邦弁護士の父と数学教師の母との間に生を受けます。デビュー作は2001年のコメディドラマ『エド』で、ヴァネッサ役でシーズン1第15話に出演しました。
ロー アンド オーダー svuのメインキャストになる前、シーズン3第10話『愚弄(ぐろう)』に逆レイプの犯人の一人としてゲスト出演しました。この時のイメージとかなり違ったので、本当にノヴァク役の女優さんなのか調べなおした覚えがあります。
女優人生の大半が『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』に出演していると言っても過言ではありません。
ダイアン・ニールの主な出演作品
- 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』2001~2012年
- 『SUITS/スーツ』2012~2013年
- 『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』2010~2014年
- 『ザ・フォロイング』2015年
- 『Ann Rule’s Circle Of Deception』2021年 テレビ映画 主役



12.チェスター・レイク役=アダム・ビーチ (S9 全21話)
祖先がネイティブアメリカンのモホーク族で、長年ニューヨークに住んでいます。かつて「ナップタイム」という名前のアマチュア総合格闘技家だったことも。
シーズン8第12話『アウトサイダー』でブルックリンSVUの刑事として出演。その後最終回の第22話『明かされる過去』でクレイゲン率いるNYPDのSVUのチームに仲間入りしました。
しかし、シーズン9最終回の『コールド』で、レイクは不法移民をレイプした警官を射殺した疑いで逮捕されることに。
ディック・ウルフが制作した映画『Bury My Heart at Wounded Knee』に出演したアダム・ビーチに感銘を受け、チェスター・レイク役に抜擢されましたが、チュツオラとマンチの役所が霞んでしまったため、1シーズンで姿を消してしまいました。
アダム・ビーチについて
本名:アダム・ビーチ(Adam Beach)
生年月日:1971年11月11日
出生地:カナダ マニトバ州 アッシャーン
職業:俳優
活動期間:1990年~現在
カナダの先住民グループの一つ「ソルト一族」の血を受け継いでいます。幼い頃に相次いで事故で両親を亡くし、兄と共に叔父と叔母に育てられます。
1990年にカナダのアドベンチャー映画『Lost in the Barrens』でデビュー。1998年のアイダホ州の居留地に生きるアメリカ先住民の青年ビクターを演じた『スモーク・シグナルズ』でブレイクします。
本作品への起用に当たり「天にも昇る気持ちだ!」と喜びもひとしおだったということでしたが、21話だけの出演となってしまい、胸中はどうだったのでしょう。
アクションや戦争映画への出演が多く、クリント・イースト・ウッド監督の戦争映画『父親たちの星条旗』では、実在の人物であるアイラ・ヘイズ(星条旗を掲げた兵士の一人)を演じました。
現在はNetflixオリジナル映画『ライフ・アズ・ファニータ』や『パワー・オブ・ザ・ドッグ』などに出演しています。
アダム・ビーチの主な出演作品
- 『スモーク・シグナルズ』1998年
- 『ミステリー、アラスカ』1999年
- 『ウインドトーカーズ』2002年
- 『父親たちの星条旗』2006年
- 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』2007~2008年
- 『カウボーイ & エイリアン』2011年
- 『スーサイド・スクワッド』2016年
- 『荒野の誓い』2017年
- 『ライフ・アズ・ファニータ』2019年
13.キム・グレイレック役=ミカエラ・マクマヌス (S10 全22EP)
シーズン9で去ったケーシー・ノヴァクの後任として、アメリカ司法省のOVW(米国女性に対する暴力事件を扱った部署)から派遣された検事補。
赴任直後からステイプラーらの捜査に同行し観察するような行動に、ステイプラーは苛立ちを隠し切れず「見張られているようで仕事がしにくい」と苦情を申し立て、あまり良い感じのスタートではありませんでした。
シーズン10第3話「家族の思い」では、ステイプラーの二女キャスリーンが問題を起こし、双極性障害を患っていることが判明。グレイレックが検察側に立ちますが、裏ではキャスリーンの立場に立って尽力しました。
グレイレックはシーズン10第15話「隠匿」でワシントンD.C.に戻り、穴埋めとしてキャボットがゲスト出演しています。その後ニューヨークのSVUに戻らないことが確定し、代わりをキャボットが演じるような形になりました。
ミカエラ・マクマヌスについて
本名:ミカエラ・マクマナス(Michaela McManus)
生年月日:1983年5月20日
出生地:アメリカ合衆国 ロード・アイランド州 ウォーウィック
職業:女優
活動期間:2006年~現在
彼女はフォーダム大学卒業後、ニューヨーク大学院で演技を学びました。2011年の恋愛映画『Cosa Bella』でバーテンダーの妻としての役を演じてデビュー。
ドラマ『One Tree Hill』でチャド・マイケル・マーレイ演じるルーカス・スコットの恋人役でシーズン5のメインキャストとなります。その後本作品のキム・グレイレック検事補役に抜擢。
『アウェイク 〜引き裂かれた現実』や『アクエリアス 刑事サム・ホディアック』などのドラマでメインキャストとして出演しました。
ミカエラ・マクマヌスの主な出演作品
- 『One Tree Hill』2008年
- 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』2008~2009年
- 『アウェイク 〜引き裂かれた現実』2012年
- 『アクエリアス 刑事サム・ホディアック』2015~2016年
- 『宇宙探査艦オーヴィル』リカーリング 2017年~
- 『ヴィレッジ』2019年
14.ソーニャ・パクストン役=クリスティーン・ラーティ (S11 全7EPは)
キャボットが地方検事として再び再起するための教育に入るということで、代わりに送られたのがソーニャ・パクストン地方検事補。自己中心的な面があり、SVUのやり方に批判的でその感情を隠すことはありませんでした。
シーズン11第4話『アルコールと自制心』で、パクストンは裁判で証拠として許可されていないビデオテープを誤って再生してしまう。その翌日、法廷に遅れて入ってきた彼女は、明らかに酔っているとわかるような態度だった。そのため法廷から連れ出され、リハビリを受けるよう裁判所命令を受けます。
その後シーズン12第17話「執着心」で再び戻ったバクストンは、若い頃最初に取り組んだコールドケースの事件に再度巻き込まれます。深く関わった事件のため、犯人は警戒心から彼女を殺害してしまうことに。
出演数は少なかったものの、異例の地方検事として記憶に残るバクストンの存在でした。
クリスティーン・ラーティについて
本名:クリスティーン・アン・ラーティ(Christine Ann Lahti)
生年月日:1950年4月4日
出生地:アメリカ合衆国 ミシガン州 バーミンガム
職業:女優
活動期間:1973年~現在
フロリダ州立大学とミシガン大学で学びます。
1995年の自主製作映画『Lieberman in Love』で、アカデミー賞短編映画賞を受賞。また、シーズン2からシーズン5まで『シカゴ・ホープ』のキャスリン・オースティン医師役を演じ、エミー賞主演女優賞(テレビドラマ部門)、ゴールデングローブ賞主演女優賞(テレビドラマ部門)を受賞。
他にも数々の賞を受賞している名女優です。
受賞歴一覧
- 第68回アカデミー短編映画賞(Lieberman in Love、1995年)
- 第50回プライムタイム・エミー賞主演女優賞(テレビドラマ部門)(『シカゴ・ホープ』 、1997年)
- 第47回ゴールデングローブ賞主演女優賞(テレビミニシリーズ部門)(『ロストホーム』、1989年)
- 第55回ゴールデングローブ賞主演女優賞(テレビドラマ部門)(『シカゴ・ホープ』 、1997年)
- 第50回ニューヨーク映画批評家協会賞助演女優賞(『スイング・シフト』 、1984年)
- 第14回ロサンゼルス映画批評家協会賞主演女優賞(『旅立ちの時』 、1988年)
- 第1回サテライト賞主演女優賞(テレビドラマ部門)(『シカゴ・ホープ』 、1996年)
クリスティーン・ラーティの主な出演作品
- 『スイング・シフト』1984年
- 『旅立ちの時』1988年
- 『ロストホーム』1989年
- 『シカゴ・ホープ』1995~1999年
- 『Lieberman in Love』1995年
- 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』2009~2011年
- 『HAWAII FIVE-0』2012~2016年
- 『グッド・ワイフ』2015~2016年
- 『THE BLACKLIST/ブラックリスト』2015~2017年
- 『グッド・ファイト』2017~2018年
15.アマンダ・ローリンズ役=ケリー・ギディッシュ (S13~ 全233EP)
シーズン13からSVUチームに加わった女性刑事。ステイプラーが去り、荒涼としたSVUの雰囲気に新たな華やかさを添えてくれました。
気が強く自分の信じたことは規定に反しても実行する無鉄砲なタイプ。ベンソンもこれには手を焼きますが、解決へと導く確率も高い優秀な刑事。そのため昇進が遅くなり、シーズン21でようやく巡査部長になります。
彼女はギャンブル依存症で、闇でポーカーをしていた時に2万ドルの借金をかかえ、潜入していた捜査官デクラン・マーフィーに刑事だと気付かれ、潜入捜査に加わるよう頼まれます。そのため、SVUには秘密でした。デクランとは後に親密な関係になります。
その後、クレイゲンの知ることとなり首も覚悟をしていましたが、ギャンブルアノニマスミーティングに通うことを条件に仕事を続けることを許されました。
シーズン17第5話「所轄」でデクランの子供を妊娠したことが判明。次に彼女は恋人のポラックとの間に2番目の子供を妊娠します。
その後以前からロリンズに好意を持っていたカリシと親密な関係になっていきます。男性遍歴の多いロリンズですが、妹が統合失調症の病気を持っていて、悩みが尽きない私生活です。
ケリー・ギディッシュについて
本名:ケリー・ギディッシュ(Kelli Giddish)
生年月日:1980年4月13日
出生地:アメリカ合衆国 ジョージア州 カミング
職業:女優
活動期間:2005年~現在
彼女の父方の祖父からアトランタのフォックスシアターに連れて行ってもらったのがきっかけで演技に興味を持ちました。母方の祖母も彼女の女優志望を強く支持していたということ。
母親の友人がコミュニティ劇場を運営していたこともあり、劇に参加して経験を積んでいます。インディアナ州のエバンスビル大学で演劇を専攻。卒業後はニューヨークに移住し、ブロードウェイでファラ・フォーセットと共演したのが初舞台でした。
2005年にメロドラマ『All My Children』でデビュー。2010年に刑事ドラマ『CHASE /逃亡者を追え!』でアニー・フロスト刑事として主役を務めています。2007年には本作品のシーズン8第12話の「アウトサイダー」にゲストとして出演。
その後ステイブラー役のクリストファー・メローニ降板に伴って、シーズン13からレギュラー入りして現在に至っています。
ケリー・ギディッシュの主な出演作品
- 『All My Children』2005~2007年
- 『CHASE /逃亡者を追え!』2010~2011年
- 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』2011年~
現在『LAW&ORDER:性犯罪特捜班』を視聴できる動画配信サイト
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