ホロコーストを題材にした作品“否定と肯定”(原題:Denial)

実話に基づく

否定と肯定のあらすじ

ホロコーストの否定から始まった法廷ドラマ

第二次大戦中にもドイツ軍がユダヤ人を迫害しているという話は世界各国に流れていましたが、ホロコースト(死の行進)の実態が明らかになったのは第二次世界大戦の終盤である1945年4月のことです。

米陸軍101空挺師団第506パラシュート歩兵連隊がドイツ領内に侵攻し、森をパトロールしているときに、開けた土地に広がる鉄の柵に囲まれた収容所を発見します。そこにいたのは多数の痩せこけたユダヤ人収容者達でした。

収容者から事情を聴き、ほかにもたくさんの収容所があることを知った連合軍は、様々な場所に収容所があることを突き止め、そこで行われていたドイツ軍の蛮行が明らかになりました。

ドイツ軍では敗戦と同時にユダヤ人を大量殺害する手段としたガス室を爆撃によって破壊していましたが、それが要因で自称歴史学者のデイヴィッド・アーヴィングがホロコーストはなかったとする著書を出版しました。

ユダヤ人でありアメリカ人女性の歴史家デボラ・リップシュタットは、自身の著書である「ホロコーストの真実」で、アーヴィングの著書に対してのコメントをしており、それがアーヴィングンにとって「ホロコースト否認論者である」と中傷しているとして、名誉棄損でリップシュタットをイギリスの高等法院に提訴。

このことを受けたリップシュタットは、アメリカ人でありながらイギリスで裁判を受けることに。アメリカとはシステムの異なった裁判に挑む「アーヴィング対ペンギンブックス・リップシュタット事件」の法廷を忠実に再現した法廷ドラマです。

裁判はリップシュタットが思っているようなやり方ではなかった

リップシュタットが被告側の立場で裁判を受けるにあたって、イギリスの優れた弁護団がつくことになります。そのため弁護団の一人アンソニー・ジュリアスは、リップシュタットに対して、証人としては立たずに沈黙するように言います。もちろんリップシュタットは納得するはずもなく、裁判当初は弁護団との間に不穏な空気が流れていたということ。

実際ホロコーストの有無を争う裁判をイギリスで行うということ自体前代未聞でした。そして、この弁護は正当性を訴える弁護となり、英国の特殊性を利用して進めていくということに。

被告側が裁判の流れを握れば、アーヴィングを裁ける立場になるのです。そのために否定する動機を攻めれば、わざわざ恐怖体験を証言してもらうこともない。そして、アーヴィングの20年以上に渡る膨大な日記を利用することにします。このことにもリップスタットは疑問を感じていたそうです。実際の被害者が証言することを願っていた彼女には、とても納得のいくものではありませんでした。

そして、この途方もない裁判の費用は、リップシュタットが寄付を募ってすぐに集まったそうです。中にはスティーブン・スピルバーグ監督も寄付していたということでした。

法廷弁護人はイギリス一の弁護士リチャード・ランプトン

実際に法廷に立って争う弁護士は、英国一の評判を持つ名誉毀損弁護士であるリチャード・ランプトンが担当しました。彼は弁護を引き受けると決まった時点で、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所跡に行くことを提案します。

提案というか、彼の頭の中では既に行くと決めていたようです。リップシュタットの同行も促され、渋々行くことになります。現地に着くと肝心のランプトン弁護士の姿が見えません。時間を守れないと疑ったリップシュタットさんでしたが、この理由は作品の最後にわかってきます。

ランプトン弁護士は、自身でも言っている通り「人間の本質を見抜く本能がある」という、洞察力の優れた弁護士です。法廷では不安が残るリップシュタットを横目に、アーヴィングに次々と鋭い質問を浴びせ、被告側のペースに持っていきます。リップシュタットもそんな弁護士や弁護団を見ていて、次第に懐疑心を緩めていきます。

否定と肯定を視聴した感想:アーヴィングのような人間に哀れさまで感じる作品

アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所跡の光景は、何とも言えない不気味さと切なさが漂っています。ホロコースト関連の映画を何度見ても、この収容所の光景には慣れることができませんでした。

沢山の作品がある中、様々な人たちがホロコーストの出来事を想像または思い出しながらこういう作品を目にすると、戦争は人間の心まで脅かしてしまう化け物のようなものだと思うでしょう。また、見ることができない人もいるのではないでしょうか。

そんな中、反ユダヤ主義者たちの考え方にも着目せざるを得ないのですが、同じ人間を差別するということに悪寒が走りますし、人種によって差別する人間を哀れにも思える瞬間です。

否定と肯定のキャスト

デボラ・E・リップシュタット役 : レイチェル・ワイズ

レイチェル・ワイズ

作品の原題である『否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる戦い』の原作者で大学教授。ナチス・ドイツ学者のデイヴィッド・アーヴィング法廷で戦う、アメリカの女性ユダヤ人ホロコースト研究家。

レイチェル・ワイズのバイオグラフィー

レイチェル・ハンナ・ワイズは、1970年3月7日、英国ロンドンで精神分析医のエディス・ルース(テイチ)と発明家のジョージ・ワイズの間に生まれた。両親はともに1938年頃にイギリスに移住している。父親はハンガリー系ユダヤ人の移民、母親はウィーン出身で、イタリアとオーストリアのユダヤ人の血を引いている。レイチェルには、キュレーターで写真家のミニーという姉がいる。

レイチェルは14歳でモデルを始め、ケンブリッジ大学在学中に女優業を始め、劇団「トーキング・トングス」を結成し、ネヴィル・サウスオールの「ウォッシュバッグ」を題材にした作品で、エジンバラ・フェスティバルでガーディアン賞を受賞した。その後、ショーン・マティアスが再演したノエル・カワードの「Design For Living」で主演を務めました。この役で、ロンドン批評家協会の「最も有望な新人」に選ばれた。

映画では『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』(1999年)、『スターリングラード』(2001 年)、『魅せられて』(1996 年)など多数の作品に出演している。また、映画『彼氏がステキになったワケ』(2003)、『アバウト・ア・ボーイ』(2002)、『コンスタンティン』(2005)、『ナイロビの蜂』(2005)では、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、映画俳優組合賞の助演女優賞を受賞している。

元パートナーであるダーレン・アロノフスキー監督との間に息子をもうけている。更に2011年6月、6代目ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグとニューヨークで結婚。2人の間には2018年、女の子を儲けている。

自身が制作に携わっている、同性愛の苦悩を描いた2017年の映画『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』では、自身初となるレズビアンの女性を演じ、レイチェル・マクアダムスと濃厚なキスシーンを演じた。日本では2020年2月7日に公開されている。

リチャード・ランプトン役 : トム・ウィルキンソン

トム・ウィルキンソン

リップシュタットの弁護士。法廷は現場からという独自の理論に基づいて、アウシュビッツに自ら出向き、毒ガスでユダヤ人虐殺を企てた証拠を探すイギリス一の有能な弁護士。

トム・ウィルキンソンのバイオグラフィー

イギリスの人気性格俳優トム・ウィルキンソンは1948年2月5日、イギリス ヨークシャー州リーズの代々受け継がれる農家の、トーマス・ ウィルキンソンとマージョリー(パーシヴァル)との間に生まれた。経済的な困難から、ウィルキンソンは幼少期に数年間カナダに移住した。イギリスに戻った後、ケント大学カンタベリー校で英語とアメリカ文学の学位を取得した。

1970年代半ばに映画やテレビで活躍するようになったが、国際的に知られるようになったのは1997年になってからである。作品賞にノミネートされた『フル・モンティ』(1997年)で、現金のためにストリップをする6人の失業者の一人として出演し、英国アカデミー賞助演男優賞を受賞した。また、作品賞を受賞した『恋に落ちたシェイクスピア』(1998)では、俳優志望の劇場の出資者を演じ、印象的な役割を発揮している。

その後数年間、ウィルキンソンは特にアメリカの観客に人気を博し、大ヒット作『パトリオット』(2000年)ではメル・ギブソンと並んでコーンウォリス将軍を演じ、批評家から絶賛された作品賞候補の『イン・ザ・ベッドルーム』(2001年)では悲嘆にくれる父、マット・ファウラーを演じた。同作品では、第74回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。

それ以降、ウィルキンソンは『エターナル・サンシャイン・オブ・ザ・スポットレス・マインド』(2004年)、『バットマン ビギンズ』(2005年)、『エミリー・ローズ』(2005年)、『ワルキューレ』(2008年)、『デュプリシティ 〜スパイは、スパイに嘘をつく』(2009年)、『ゴーストライター』(2010年)、『ペイド・バック』(2010年)、『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』(2011年)などへの印象深い出演がある。また、ウィルキンソンは『フィクサー』(2007年)で絶賛され、2度目のアカデミー賞ノミネートを果たしました。

他にも、HBOのミニシリーズ「ジョン・アダムス」(2008年)のベンジャミン・フランクリン役でエミー賞を受賞。更にHBO映画『リカウント』(2008年)でエミー賞にノミネートされたほか、『新しい私』(2003年)、『ケネディ家の人びと』(2011年)でもエミー賞にノミネートされている。


デイヴィッド・アーヴィング役 : ティモシー・スポール

ティモシー・スポール

ナチス・ドイツ学者で、デボラ・E・リップシュタットの著書の中で「ホロコースト否定論者」と呼ばれたことに対して、自分を貶めていると法廷で訴える。

ティモシー・スポールのバイオグラフィー

ティモシー・レナード・スポールは、1957年2月27日、郵便局員のジョセフ・L・スポールと美容師のシルビア・R・(レナード)のブルーカラーの両親のもとに生まれ、ロンドンで育ちました。

受賞歴のある才能豊富な性格俳優である。早くから演技に興味を持ち、オーディションを受け、ナショナル・ユース・シアターの一員となる。1979年、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに入団し、約2年間、「ウィンザーの陽気な女房たち」「シンベリン」「三人姉妹」「ニコラス・ニクルビー」「燃える杵の騎士」などの作品に出演する。

「バアルの生涯」(1978 年)の映画化でマイナーデビューした後、「Remembrance」(1982年)、「Body Contact」 (1987年)、「クルーソー」 (1988年)、「ワルシャワの悲劇/神父暗殺」 (1988年)、「ドリームデーモン」 (1988年) や「1871」 (1990年) などオフビート映画で主要な役を演じた。

意欲的に俳優業を熟していた矢先、1996年に骨髄性白血病を患い、勢いは一時的に衰えた。しかし、2000年代に入ってからは、主役としても脇役としても最高の状態で元気に復帰している。超大作映画『ハリー・ポッター』シリーズでは、臆病な魔法使いピーター・ペティグリューとして、『アズカバンの囚人』(2004年)から『死の秘宝』(2011年)まで、9本のシリーズでこの役を演じた。トム・クルーズ主演の『ラストサムライ』(03)ではユーモラスなサイモン・グラハムを、ディズニー映画『魔法にかけられて』(07)では悪の女王の子分ナサニエルを、ダークミュージカル『スウィーニー・トッド』では悪役のビードルを演じている。

2021年には、故ダイアナ妃の知られざる素顔を描いた映画『スペンサー ダイアナの決意』で、主要キャストとして出演。2022年秋公開予定。

私生活では3人の子供の父親であり、子供の一人であるレイフ・スポールは、自らも多才な俳優として活躍している。


アンソニー・ジュリアス役 : アンドリュー・スコット

アンドリュー・スコット

リチャード・ランプトン弁護士チームの事務弁護士。裁判のやり方を画策し、リップシュタットやホロコーストからの生還者を証言台に立たせない作戦をとる。不満がつのる彼女に対して真摯な態度でリップシュタットを説得する。

アンドリュー・スコットのバイオグラフィー

アンドリュー・スコットは、アイルランド ダブリンで、サラとハンナの2人の姉妹の間に長男として生まれた。両親のジムとノラは、彼を私立のカトリック系男子校に入学させている。幼少の頃、アイルランドのテレビでコマーシャルに出演したのをきっかけに演技をするようになった。17歳のとき、アイルランド映画『Korea』(1995年)で映画デビュー。

その後ダブリンの大学トリニティ・カレッジに6ヶ月間通い、演技を本格的に学ぶために退学した。アイルランドの国立劇場であるアビー・シアターで、いくつかの劇に出演した後、マイケル・ガンボン主演のテレビ映画『経度への挑戦』に脇役として出演するため、ロンドンに移った。アンドリュー自身はゲイで、母国では居心地が悪く、先進的な考え方のイギリスへの移住を希望したことが理由のひとつであると述べている。しかし、2000年の新聞のインタビューでは、ダブリンにガールフレンドがいることを語っている。

多忙な舞台活動の合間に、イギリス、アイルランド、アメリカで時折映画やテレビの仕事もあった。最も有名なのは、アメリカのミニシリーズ「バンド・オブ・ブラザーズ」と「ジョン・アダムズ」、そしてイギリスのテレビコメディシリーズ「マイ・ライフ・イン・フィルム」である。アイルランドとイギリスの演劇界では多くの賞を受賞し、ブロードウェイの『The Vertical Hour』ではノミネートを受けている。

スコットがBBCテレビの『シャーロック』で探偵シャーロック・ホームズの宿敵モリアーティを演じて国際的な注目を集めることに。批評家の間で低評価が予想された『ヴィクター・フランケンシュタイン』や007シリーズの『007/スペクター』などは、彼が出演して大幅にステップアップした。2017年、スコットはロンドンの舞台でハムレット役を演じ、広く称賛されたことで、長年の野望を実現しました。

2019年、スコットのスターは、絶賛されたイギリスのコメディ『フリーバッグ』の第2シーズンで神父役を演じ、国際的に盛り上がりを見せた。タイトル・キャラクターの禁断の恋敵としての彼の人気は、「熱い神父」と呼ぶネットマニアを通じて、イギリスとアメリカの主に女性の視聴者たちに爆発的な人気となった。現在Amazonプライムで配信中。


ジェームズ・リブソン役 : ジャック・ロウデン

ジャック・ロウデン

リチャード・ランプトン弁護士チームの事務弁護士補助。長期戦となった裁判にへこたれそうになる。

ジャック・ロウデンのバイオグラフィー

新星ジャック・ロウデンは、イングランド エセックスのチェルムスフォードで生まれ、スコットランド ボーダーズで育ちました。2011年、名門の王立スコットランド音楽演劇学校を卒業。

ヘンリック・イプセンの「Ghosts」のオズワルド役で、2014年にイアン・チャールズン賞とローレンス・オリヴィエ賞の助演男優賞を受賞するなど、舞台で主役として大成功を収め、この舞台は映像化されオンラインで見ることができる。テレビや映画への出演を重ねた後、BBCの6時間ミニシリーズ「戦争と平和」(2016年)のニコライ・ロストフ(ナターシャの兄)役で国際的にブレイクする。

2020年にトム・ハーディ主演のクライムドラマ『カポネ』にクロフォード捜査官役として出演。2022年、ゲイリー・オールドマン主演のAppleTV+のスパイドラマ『窓際のスパイ』に主要キャストとして出演している。現在U-NEXTで配信中。


ローラ・タイラー役 : カレン・ピストリアス

カレン・ピストリアス

リチャード・ランプトン弁護士チームの事務弁護士補助。新人弁護士だが熱意をもって裁判に取り組む。

カレン・ピストリアスのバイオグラフィー

南アフリカ共和国のラステンバーグで、3人の兄妹とともに生まれ育つ。12歳のときに家族でニュージーランドに移住し、高校の演劇部で演技を始める。その後、大学でアートとデザインを学び、アニメーションとイラストレーションを専攻。卒業後、一時的に演劇に戻り、その後テレビと映画で活躍するようになる。

2008年のサム・ライミ監督のテレビドラマ『Legend of the Seeker』のルーナ役で女優デビュー。2014年、『Paper Giants: Magazine Wars』(2013年)、『Offspring 』(2010)でグラハム・ケネディ賞とロジー賞にノミネートされます。

マイケル・ファスベンダー、コディ・スミス=マクフィーと共演したジョン・マクリーン監督作品『スロウ・ウエスト』への出演が、彼女の国際的な長編映画デビューとなりました。この作品で彼女は2017年にニュージーランド映画およびテレビ賞にノミネートされています。また、デレク・シアンフランス監督の『光をくれた人』へ出演。2020年には、ラッセル・クロウ主演の、あおり運転の恐怖を描いたスリラー映画『アオラレ』で準主役として出演。現在U-NEXTで配信中。


サー・チャールズ・グレイ判事役 : アレックス・ジェニングス

アレックス・ジェニングス

高等法院の判事。アーヴィングの考え方を擁護する時期もあったが、最終的にリップシュタットの勝訴という判決を決定する。

アレックス・ジェニングスのバイオグラフィー

ペギー・パトリシア(旧姓マホニー)とマイケル・トーマス・ジェニングスの息子として、イギリス エセックス州ロムフォードに生まれる。ホーンチャーチのアブズ・クロス・テクニカル・ハイスクールに通い、ウォーリック大学で英語と演劇学を学び、1978年に卒業した。高校生の時に初めて観た劇場がオールド・ヴィック・シアターがきっかけで俳優を志すようになったと語っている。ブリストル・オールドヴィック・シアター・スクールで2年間、俳優としての訓練を受ける。

イギリスの舞台・映画俳優であり、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーやナショナル・シアターで幅広く活躍している。ロンドンの舞台では、『Too Clever by Half』(1988)、『ペール・ギュント』(1996)、『マイ・フェア・レディ』(2003)でオリヴィエ賞を3度受賞している。ドラマ、ミュージカル、コメディの各部門でオリヴィエ賞を受賞した唯一の俳優。

映画作品でも知られ、特にスティーブン・フリアーズ監督の映画『クィーン』(2006年)でチャールズ皇太子を演じ、ヘレン・ミレンと共演したことで知られている。その他の映画出演作には、『鳩の翼』(1997)、『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』(2004)、『バベル』(2006)、『ベル-ある伯爵令嬢の恋-』(2013)、マギー・スミス主演の『ミス・シェパードをお手本に』(2015)などがある。

また、Netflixシリーズ『ザ・クラウン』でウィンザー公エドワード8世をクレア・フォイの相手役として演じるなど、テレビでの演技で高い評価を得ている。最近では、ITVシリーズ『ヴィクトリア』(2016-2019)でジェナ・コールマンと共演、さらにスティーブン・フリアーズの『英国スキャンダル〜セックスと陰謀のソープ事件』(2018)でヒュー・グラント、ベン・ウィショーと、最近ではスティーブ・マックィーン監督(俳優のスティーブ・マックィーンとは別)の『Mangrove』(2020)で主要な役を務めている。

ロベルト・ヤン・ファン・ペルト役 : マーク・ゲイティス

マーク・ゲイティス

ホロコースト学者でリップシュタットチームの検証メンバー

マーク・ゲイティスのバイオグラフィー

マーク・ゲイティスは、1966年10月17日、イギリス セッジフィールドで生を受け、ブレトン・ホール・ドラマ・カレッジでシアター・アートの学士号(優等)を取得して卒業した。優れた作家、俳優、脚本家である。

受賞歴のあるコメディアン集団「ザ・リーグ・オブ・ジェントルメン」のメンバーで、長年続くSFテレビシリーズの『ドクター・フー』の脚本家としても有名です。また、1999年11月にBBC2の「ドクター・フー・ナイト」で3つの寸劇を共同執筆しています。

スティーブン・モファットとBBCの『シャーロック』(2010年)の共同制作者として再び大きな成功を収め、同シリーズではマイクロフト・ホームズ役で出演もしている。エディンバラ・フェスティバルのための戯曲を共同執筆し、多くの劇場やラジオ番組に出演している。

私生活ではゲイを公表しており、 俳優のイアン・ハラードとシビル・パートナーシップを結んでいる。

レオニー役 : アンドレア・デック

アンドレア・デック

デボラ・E・リップシュタットの助手

アンドレア・デックのバイオグラフィー

1994年2月5日生まれ。ミシガン州グロスポインツで育つ。15歳でインターロッケン芸術センターのサマーキャンプに参加し、18歳でグロッセポイント南高校を卒業した。その後、イギリスのロンドンに移り、ロンドン・アカデミー・オブ・ミュージック・アンド・ドラマティック・アートで学び、プロの演技の学士号を優等で取得し卒業した。

彼女のデビュー作は、2009年のカンヌ国際映画祭の短編映画コーナーで上映された映画『修道女に恋して』である。同年、ローラン・ジョフェ監督の『恋人たち』にアリー役で出演し、バーナード・ローズ監督の『悪魔のバイオリニスト』ではオペラ歌手のシャーロット・ワトソン役を演じ、クラシックで学んだ歌声を披露し、同年末にはリドリー・スコットの『悪の法則』に出演しています。

その後、ITVの『セルフリッジ 英国百貨店』でサイレント映画のスター、メイベル・ノーマンを演じた。2013年4月、俳優のベン・キュラと共同でロンドンを拠点とする制作会社「Tough Dance Ltd.」を設立し。

シガニー・ウィーバーやリドリー・スコットのオリジナル映画のキャストも出演したビデオゲーム『エイリアン:アイソレーション』で、アマンダ・リプリーの声を担当し、その後『エイリアン:ブラックアウト』でこの役を再演している。また、ベン・クーラ監督によるアウグスト・ストリンドベリの戯曲『債権者たち』の映画化では、作家クロエ・フルーリーを演じ、本作のプロデューサーも務めた。2021年のイギリスのホラー映画『The Ghost Writer』で主人公の女性役を演じている。

2018年、BBC2によるチャイナ・ミエヴィルの『都市と都市』の映画化で、殺人事件の被害者マヘリア・ギアリー役を演、2020年、『Homeland』シーズン8でCIAエージェントのジェナ・ブラッグ役として重要な役を演じた。

リチャード・J・エヴァンス教授役 : ジョン・セッションズ

ジョン・セッションズ

イギリスの歴史家でリップシュタットチームの検証メンバー

ジョン・セッションズのバイオグラフィー

ジョン・セッションズは1953年1月11日、スコットランドのエアシャー州ラルグスでジョン・ギブ・マーシャルとして生まれ、3歳の時に一家でイギリスのベッドフォードに移住した。父親はガス技師で、兄のビルと双子の妹のマギーがいた。

独立系男子校のベッドフォード・モダン・スクール(現在は共学)、セント・オルバンスのヴェルラム・スクールで教育を受け、その後、バンゴーのユニバーシティ・カレッジ・オブ・ノース・ウェールズを経て、英文学の修士号を取得する。大学では、「Look back in Bangor」や「Marshall Arts」といったショーでコメディアンとして活動。その後、カナダ・オンタリオ州ハミルトンのマクマスター大学でジョン・カウパー・パウイに関する博士号を取得するために勉強したが、博士号を取得することはできなかった。

日本ではあまり知られていないが、イギリスでは才能豊かなコメディアン・俳優として知られている。また、セッションズはゲイであった。 彼はロンドンのゲイコミュニティを舞台にしたコメディ『マイ・ナイト・ウィズ・レグ』に出演していたとき、1994年のイブニング・スタンダードの記事で暴露された。

2020年11月2日にサウスロンドンの自宅で心臓発作により67歳で死去した。BBCのテレビ番組『QI』の制作チームは彼の「信じられないほどのウィットと百科全書的な知識(これは番組の歴史において大きな役割を果たした)」を賞賛している。

リリー・ホルブルック役 : ニキ・アムカ=バード

ニキ・アムカ=バード

デボラ・E・リップシュタットの友人

ニキ・アムカ=バードのバイオグラフィー

アムカバードはナイジェリアで生まれ、幼い頃、母親とともにナイジェリアを離れ、イギリス、ラゴス、アンティグアで育つ。生家には現在も父親が住んでいる。イギリスの寄宿学校に通ったアムカバードは、当初ダンサーになることを希望していたが、背中を痛めてダンスへの憧れを断念。ロンドン音楽演劇アカデミー(LAMDA)に通う。その後、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)で舞台のキャリアをスタートさせた。RSCの日本公演中に、夫で俳優のジェフリー・ストリートフィールドと出会う。

主な出演作は、『Welcome to Thebes』(2010年)、『十二夜』、『Top Girls』、『A Midsummer Night’s Dream』、『The Tempest and The Servant of Two Masters』、『ダウト 疑いをめぐる寓話』などである。

映画では、『オーメン』(2006年リメイク)、『カーゴ』(2017年)、『Almost Heaven』(2005年)、『ようこそ!No.1レディース探偵社へ』(2008年)などに出演している。2017年のクリスマスには、BBC Oneで放送された『ドクター・フー』クリスマス・スペシャル “Twice Upon a Time”で、ガラスの女の声として聴かれた。

現在はHBOの『Avenue 5』で、ジャド作戦本部長のラヴ・マルクレール役を、2019年に『どん底作家の人生に幸あれ!』でミス・ステアフォース役、『オールド』でてんかんの心理学者パトリシア役で出演している。

ヴェラ・ライヒ役 : ハリエット・ウォルター

ハリエット・ウォルター

ホロコーストの生還者で、聴衆の前でホロコーストの実体を証言したいと申し出るが叶わず、裁判を最後まで公聴する。

ハリエット・ウォルターのバイオグラフィー

本名デイム・ハリエット・メアリー・ウォルター DBE(1950年9月24日生まれ)は、イギリスの女優である。映画出演作に『いつか晴れた日に』(1995)、『視姦』(1998)、『Villa des Roses』(2002)、『つぐない』(2007)、『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(2009)、『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(2012)、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)、『ベロニカとの記憶』(2017)、『ロケットマン』(2019)、リドリー・スコットの『最後の決闘裁判』(2021)などがある。

テレビでは、ITVのドラマシリーズ『Law & Order:UK』(2009-14)のナタリー・チャンドラー役、『ダウントン・アビー』(2013-15)4エピソードにプルーデンス・シャックルトン夫人役、ミニシリーズ『ロンドン・スパイ』(2015)、『ザ・クラウン』(2016)クレメンタイン・チャーチル役、『パトリック・メルローズ』(2018)、『メディア王 〜華麗なる一族〜』(2018-2021)キャロライン・コリングウッド夫人と『キリング・イヴ』第3シーズン(2020)のDasha役で登場した。Successionでは、2020年のエミー賞でドラマシリーズにおける優秀ゲスト女優賞にノミネートされた。

2011年には演劇界への貢献が認められ、大英帝国勲章デイム・コマンダー(DBE)に任命された。

否定と肯定の製作スタッフ

  • 監督:ミック・ジャクソン
  • 脚本:デヴィッド・ヘアー
  • 原作:デボラ・E・リップシュタット 『否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる戦い』
  • 制作:ゲイリー・フォスター、ラス・クラスノフ
  • 音楽:ハワード・ショア
  • 撮影:ハリス・ザンバーラウコス
  • 編集:ジャスティン・ライト
  • 日本公開:2017年12月8日
  • 上映時間:107分
  • 制作国:イギリス、アメリカ

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