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エピソード3「幼児誘拐事件の波紋」“Stolen” のあらすじ
米国初放送日:2001年10月12日 日本初放送日:2008年8月2日
スーパーで買い物中の若い母親が、生後間もない赤ちゃんを誘拐されてしまう。現場に駆け付けたステイブラーとベンソンが、入り口の監視カメラを調べると、大きなスーツケースを引いて出る女が映っていることに気付く。
女の所在はすぐに判明し、赤ちゃんを助けることに成功するが、この事件がきっかけで、養子斡旋業者に行き着くことに。誘拐した女は薬物中毒で、生まれた子供を養子に出す約束をしていたが、死産だったため今回の事件を起こしたのだった。
その斡旋業者は弁護士のマーク・サンフォードが運営している組織で、捜査していくうちに、12年前にクレイゲン警部とそのパートナーだった故マックス・グリービーが関わった、タルマッジ事件に関連していることがわかる。
事件を捜査していくうちに、まるで迷路のような構図が出来上がっていると気付く。
エピソード3「幼児誘拐事件の波紋」を視聴した感想
個人的評価:
福山雅治さん主演の2013年の映画、『そして父になる』で話題になった、「赤ちゃん取り違え事件」を思い出すようなストーリーです。
本作は赤ちゃん取り違え事件ではありませんが、成長した本人に「あなたの実の親は別の人だから、今日からは実の親と暮らしなさい」と言われて、「はい、わかりました」と言う人間はいないでしょう。それを複雑な形にしたのが今回のテーマとなります。
今回のエピソードは、数少ないクレイゲンが主役の貴重な作品で、非常に繊細な内容を扱っています。また、同情的でありながら歯切れのよい演出や、全体的に力強い演技にも問題はありませんでした。特にダン・フロレクは、この作品で責任感と優しさが溢れており、ベストに匹敵するほどの堂々とした演技で感動を与えてくれました。
法廷では子供であるタイラーの意見は取り入れられず、心外な判決が下されます。法廷シーンがいかに思慮深く痛烈に描かれているか、裁判官の責任の重さを痛感させられました。
誘拐事件には緊張感があり、ステイブラーと赤ん坊の美しい瞬間がありましたが、タイラーの親権争いという筋書きはさらにパワフルで、悲しみと怒りを感じさせる終わり方をしています。
面白く作ろうとした無駄な脚色はなく、三つ巴になった関係性では皆が良識のある人間でした。そのため、尚のこと切なさを感じてしまいます。しかし、終盤で本当の悪者が登場し、見どころが増しています。
最後に、ダン・フロレクのクレイゲンはとても好きで、今回のエピソードを見て増々ファンになりました。
エピソード3「幼児誘拐事件の波紋」のゲスト
セリア・ウェストン=マーガレット・タルマッジ役
セリア・ウェストンは1951年12月14日、サウスカロライナ州スパルタンバーグで生まれた。セリア・ワトソンとして女優業を始めたが、イギリスの女優がすでにセリア・ワトソンを使っていたため、ウェストンに変えたという経緯がある。スパルタンバーグ・デイ・スクールで高校を学び、1966年に卒業。 ノースカロライナ州ウィンストン・セーラムのセーラム大学、ノースカロライナ大学芸術学部を卒業している。
『デッドマン・ウォーキング』(1995年)の演技でインディペンデント・スピリット賞にノミネートされたほか、『The Last Night of Ballyhoo』(1997年)での演技でトニー賞にノミネートされた。
映画では『リプリー』(1999年)、『イン・ザ・ベッドルーム』(2001年)、『ハルク』(2003年)、『ヴィレッジ』(2004年)など40以上の映画で脇役を務めた。テレビでは、CBSのシットコム『アリス』(1981~1985年)のジョリーン・ハニカット役でよく知られている。
2000年代には『Law & Order』や本作品、『そりゃないぜ!?フレイジャー』、『デスパレートな妻たち』などにゲスト出演している。2010年から2011年にかけては、TNTのコメディドラマ『メンフィス・ビート 〜南部警察 人情派〜』でジェイソン・リーやアルフレ・ウッダードと共演した。その後、『モダン・ファミリー』、『アメリカン・ホラー・ストーリー』でレギュラー出演した。
エレン・パーカー=エリン・ブレイク役
エレン・パーカーは1949年9月30日、フランス・パリ生まれた。『クレイマー、クレイマー』(1979年)、『ガイディング・ライト』(1952年)、『ケネディ』(1983年)などで知られる女優である。
ニューヨークを拠点としており、主にニューヨークを舞台に活動している。元夫で医師のマック・リプキン氏との間に、中国から養子に迎えた娘がいる。
ケリー・グリーン=ミシェル・ダリセック役
1967年1月14日、米国ニュージャージー州フォートリーで生まれる。1984年、サマーキャンプを休んでニューヨークで映画のオーディションに参加した。その結果、スティーブン・スピルバーグの目に留まり、リチャード・ドナー監督の冒険映画『グーニーズ』(1985年)のアンディ役に抜擢され、この映画は1985年最大のヒット作のひとつとなった。
同年の映画『サマーレンタル』(1985年)では、ジョン・キャンディの3人の子供のうちの1人を演じた。また彼女は、デヴィッド・セルツァー監督の『ルーカス』(1986年)で最も優れた演技を見せた。
1987年のロードムービー『スリー・フォー・ザ・ロード』では、冷酷な上院議員の反抗的な娘ロビンを演じ、チャーリー・シーンと再共演した。この映画の公開後、ケリーは女優業を辞め、ヴァッサー大学で美術を学ぶことを決意する。その後、テレビ映画『ブルーフレーム』(1993年)で再び彼女の姿を見ることになる。
1990年代に結婚したため、現在は「ケリー・リー・グリーン」とクレジットされている。
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