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エピソード2「つくられた犯罪者」“Wrath” のあらすじ
米国初放送日:2001年10月5日 日本初放送日:2008年7月26日
死体の腐敗状況を研究している政府の施設で、塩化カリウムによって殺害されたとみられる子供のクレイトンを含む3人の死体が発見され、ステイブラーが現場に駆け付けると、既にFBIが捜査を行っていた。
大人の男女の遺体は、かつてオリビアが担当したレイプ事件の被害者とその父親だった。そしてクレイトンは父親に虐待され、施設でも性的暴行を受けていて、オリビアが対応にあたっていたのだった。ステイブラーはFBIの対応に追われ、オリビアに連絡する暇がなかったため、オリビアは勝手に捜査を進めていることに不快感を露わにする。
男の子が施設にいた時の親友を訪ねたマンチとフィンは、彼がパソコンが当たったというダイレクトメールが届いて喜んでいたことを話す。一方オリビアとステイブラーは、被害女性の母親を訪ねると、そこでもパソコンが当たったというダイレクトメールを受け取っていたことが判明。
共通点が見つかったことで、早速ダイレクトメールを送った「アビリオ社」という会社をあたったのだが、もぬけの殻だった。更に、入り口ドアに張り付けてある社名を逆から見ると、「OliviA(オリビア)」だった。「オリビア=アビリオ」これはどういう意図で名付けられたのか・・・
エピソード2「つくられた犯罪者」を視聴した感想
個人的評価:
現実味の濃いこの作品では、このエピソードがオリビア・ベンソンが容疑者の射殺を余儀なくされる最初の射殺シーンで、2度目の警官絡みの射殺シーンは、シーズン18で起きます。これだけのエピソード数で射殺が2回。いかに他の作品が無駄な発砲を楽しんでいるかがおわかりいただけたでしょうか。これが警察の現実なのです。
銃を構えているオリビアの手が、かすかに震えているのがわかると思います。細部に渡った巧妙な脚本に脱帽しました。
また、オリビアはストーリー中、笑顔を見せたシーンがありませんでした。犯人はオリビアの復習に燃えているし、殺された少年クレイトンの父親からは「お前が施設に入れたせいで、子供が性的虐待を受けてしまった」とののしられる始末。自分が子供に虐待を加えたことが原因となったことなんて、すっかり頭から消え失せているアル中の父親ですが、オリビアにとっては自分を責める材料に他ならなかったのです。
今回は本当にオリビアにとっての正念場と言える事件となりました。
雰囲気も感情も非常にパワフルな、素晴らしいエピソードです。本シリーズは、刑事たちの個人的な感情を揺さぶるような事件について様々な傾向があります。ある事件が彼らにとってどのようなもので、彼らがどのように感じ、どのような行動を取るのかがよくわかるような、感動的なものもあります。
特に際立っているのは演技で、マリシュカ・ハージティの力強い演技が印象的。オリビアの場合、これは彼女の最も個人的な事件の一つです。また、よく練られた脚本で、ストーリーは終始緊張感のあるものでした。緊迫した状況であればあるほど、緊張感が高まる。最初から最後まで、そしてクライマックスにおいては、必然的に釘付けになること間違いありません。
特に、この事件がオリビアにどれだけ影響を与えたか、そしてステイブラーがどれだけ彼女を大切に思っているかがわかるエピソードです。
最後に、オリビアが応援なしで非常に危険な状況に直面するなど、プロの警察官らしからぬ行動をとるのですが、追い詰められたオリビアが、事件のプレッシャーで頭が働かなくなったと解釈しています。後半の年を積み重ねたベンソン警部補には見られない、貴重な場面ですよ。
エピソード2「つくられた犯罪者」のゲスト
ジャスティン・カーク=エリック・プラマー役
ジャスティン・カークは1969年5月28日、オレゴン州セーラムで生まれた。 母親はロシア系ユダヤ人、父親はデンマーク人とイギリス人の家系であった。
ワシントン州ユニオンで育ち、12歳の時に家族がミネソタ州ミネアポリスに引っ越すまで、ネイティブアメリカン居留地にある小学校に通った。その後同地の高校に通い、「Children’s Theatre Company」で公演活動をした。卒業後、ニューヨークへ移る。1990年代前半にニューヨークのいくつかのバンドでギターを弾き、「The Dimestore Darlings」が有名である。ミッドタウンにあるブロードウェイシアター「Circle in the Square Theatre School」で2年間の俳優養成課程を修了した。
2003年にマイク・ニコルズがドラマ化した『エンジェルス・イン・アメリカ』でプライヤー・ウォルターを演じ、プライムタイム・エミー賞のミニシリーズまたは映画における優秀助演男優賞にノミネートされた。また、2005年から放送されたドラマ『Weeds ママの秘密』シリーズのアンディ・ボトウィンを演じたことでも知られている。
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