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エピソード16「無防備なセックス」“Popular” のあらすじ
米国初放送日：2002年3月1日 日本初放送日：2008年11月1日
ステイブラー家では、二女のキャスリーンの面談で学校から帰った後話し合っていたついでに、キャシーが教師にレイプされた少女がいると、友人から聞いた話をステイブラーに打ち明ける。口止めされたものの、ステイブラーはほっておけず、SVUで扱うべき事件として取り上げてしまうのだった。
オリビアに何とか被害者を見つけてくれるよう病院を探ってもらい、被害少女がシンシア・ウィルモントと判明。ステイブラーはクレイゲンに捜査をさせて欲しいと懇願すると、法律に違反していると厳しく注意を受けるもののGOサインが出る。
シンシアに事情を聴きに学校へと出向いたステイブラーとオリビアだったが、予想通り「信用できない」と口を閉ざしてしまう。その後、シンシアは何者かに階段から突き落とされて病院に運ばれたのだった。シンシアの親友に話を聞くと、彼女にはトミー・ケスラーというボーイフレンドがいると言う。
しかしその後、衝撃の事実が明らかに・・・
エピソード16「無防備なセックス」を視聴した感想
個人的評価：
このエピソードを観た後で思ったことは、多感な学生時代の勝ち組、負け組の構図を思い出してしまい、当時の生きづらさを思い出してしまいました。自身は目立たない普通の生徒で、頭が良くてかっこいい部類では決してなかったからです。そういった人達に少しでも近づこうと無茶なこともやった覚えがあります。
本作は、シーズン3の中でもとてもデリケートな題材で、決して残虐性のあるストーリーではないのだけれど、精神面での残虐性は上位に占めるかもしれません。こういった問題は、もっと頻繁に取り上げられるべきで、精神的に傷つくことは将来に於いてかなり影響度が高いのだと、知らしめる必要があります。
ここで被害者となったシンシアに対してのオリビアの対応はとても素晴らしいもので、被害者を助けたい、犯人を捕まえたいという明確な思いが伝わってきて、彼女がシンシアといかに素晴らしい関係を築いているかがよくわかり、その関係は非常に感動的なものとなっています。
SVUで良作とされる作品の中では、いたってシンプルで迫力に欠ける点がありますが、言い換えれば迫力の見方が違うと言えるのではないでしょうか。とても心が揺さぶられ、衝撃的で良い作品だと思います。
大人になり切れない発展途上の脳は、時に人を傷つけていることすら気付かない時があります。もしそういった人間が大人になり、酸いも甘いも経験してしまうと、自分が傷つけた人たちを思い出しては後悔の念に駆られてしまうのです。だからどんな人間でも悩む段階があるということ。シンシアを傷つけた男の子も、きっと後悔するはずですね。
ところで、シンシア役のブリタニー・スラッテリーですが、結構きれいな女性でとても差別されるような印象を受けませんでしたが、これから見る方にはどううつるのでしょう。興味が湧くところです。
レギュラー陣の演技は非常に良く、特にマリシュカ・ハージティの演技は素晴らしい。ブリッタニー・スラッタリーはシンシア役が印象的で、一番の見どころはオリビアとシンシアとの間の絆です。シーズン3の中で最もオリビアが被害者に同情的なストーリー。
ステイブラーですが、3人の女の子を持つ父親でSVUの刑事という立ち位置で、被害者の秘密を暴露してしまう行為はちょっといただけないかな、と感じました。本来なら、被害者の秘密を公にしてしまうのは違法行為で、キャシーに話してしまった友達の看護師は看護師資格を剥奪され、ステイブラーも刑事罰に処せられてしまう事態になることも。そして、それに協力したオリビアやマンチ、フィン、クレイゲンもしかりです。
どうやってそこを切り抜けたのかも、もっと詳しく知りたかったです。
エピソード16「無防備なセックス」のゲスト
ブリタニー・スラッテリー＝シンシア・ウィルモント役
本名ブリタニー・フランシス・スラッタリーは、1986年3月24日、ニューヨークで生まれました。生後1年半でショービジネスの世界に入る。ラガーディア舞台芸術高等学校 (フェーム)で演劇を専攻し、2004年6月に卒業。また、ニューヨーク大学でも映画を専攻しています。
HBOのドラマ『The Baby-Sitters Club』でキャリアをスタート。『Law & Order』、『デクスター 警察官は殺人鬼』などのゲストや『ガイディング・ライト』のスーザン・ルメイ役などに出演しています。
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