第11話「汚れた血」“Bad Blood” のあらすじ
米国初放送日：2000年1月14日 日本初放送日：2007年4月10日
ゲイのセス・ラングドンがパーティの最中に酷い暴行の上レイプされて殺害される。被害者は「同性愛は治る」と説いているモラル連合の会長ウィリアム・ラングドンの息子だった。ラングドンに話を聞きに行ったステイプラーとベンソンだったが、「息子は治療して治った」と言い張る。
その後、パーティ会場を録画していたとわかり、その本人が警官のジョー・バンドリーニだと判明し、ビデオを提出するよう要請するのだが、性癖が明るみに出ることを懸念して人権保護団体の弁護士を伴ってSVUに現れることに。
検死の結果、被害者から出た精液が事件現場のアパートの管理人であるジェシー・ハンセンの兄で、最近仮釈放になった強姦魔のレイ・ガンサーのDNAと一致点が多かった。
SVUではメンバーの保険申請の手続き中だったが、オリビアが父親の欄を空白にしているのを見たマンチは、陰謀説を唱えた後に「ベンソンは賢い 父親の欄が空欄だ」と。それを聞いていたステイプラーはオリビアがレイプの末に生まれた子供であることを話すと、マンチはオリビアに謝り真犯人捜査の手伝いをすると手掛かりを探し出した。
第11話「汚れた血」を視聴した感想
個人的評価：
今回のエピソードはゲイに対しての誤った認識が、ゲイ本人の人生を大きく変えてしまうことや、犯罪者の家系から生まれた子供は犯罪者になる確率が高いという間違った認識など、人間の認識の低さを訴えたストーリーとなっています。
生まれ持った性癖は変えることが出来ないし、変えようと努力すればするほど心に深い傷を負ってしまうという影響もあり、まわりの理解が一番大事なんだなと感じました。
また、犯罪者の家族を持つ人たちが必ず犯罪者になるという事実はなく、そういった人たちの苦悩は計り知れないものだという事。ベンソン刑事も父親が連続レイプ犯ということで、心に深い傷を負っていますね。そんなオリビアのサブプロットも素晴らしく、本当にオリビアに感情移入してしまうようなストーリーでした。
また、彼女とエリオットの相性と演技はとても素晴らしく、マリシュカ・ハージティ、クリストファー・メローニ、リチャード・ベルザーは的確で、ジェリー・ランニングは嫌な犯罪者役を演じて、適切に嫌悪感を与えています。
マリシュカ・ハージティはこの役柄を長年演じていますが、「ジョイフル・ハート財団（Joyful Heart Foundation）」を自ら設立して、性被害者やDV被害者たちの助けになっているようです。素晴らしいですね。この作品に対する入れ込み方が伝わってきます。
第11話「汚れた血」のゲスト
ジェームズ・マキャフリー＝ジェシー・ハンセン役
父親は何度も逮捕されている犯罪者、母親は廃人同然の依存症者、そして兄は連続レイプ魔と犯罪者の家族の中で育ち、偏見の目に晒されるのを恐れて名前を変えて暮らしている。そして兄が仮釈放されたことで事件に巻き込まれてしまう。
本名：ジェームズ・マキャフリー（James McCaffrey）
生年月日：1959年
出身地：アメリカ合衆国ニューヨーク州アルバニー
身長：-
職業：俳優、監督
活動期間：1990年～現在
主な出演作品
『レスキュー・ミー NYの英雄たち』2004年～2011年
『ビューティフル・ピープル 〜ニューヨークの天使たち』2005年～2006年
『アズ・ザ・ワールド・ターンズ』 2003年
『ハイテク武装車バイパー』1994年～1999年
『Swift Justice』1996年
エイミー・ライアン＝ロレーヌ・ハンセン役
ジェームズの妻で唯一の彼の理解者。ジェームズの意向でレイ・ガンサーの引受人になり家に住まわせるが、すぐに追い出す。
本名：エイミー・ライアン（Amy Ryan）
生年月日：1968年5月3日
出身地：アメリカ合衆国ニューヨーク州 ニューヨーク フラッシング
身長：162㎝
職業：女優
活動期間：1990年～現在
主な出演作品
『ゴーン・ベイビー・ゴーン』2007年 ニューヨーク映画批評家協会賞 助演女優賞 他多数受賞
『チェンジリング』2008年
『ブリッジ・オブ・スパイ』2015年
『ロストガールズ』2020年 主役
『THE WIRE/ザ・ワイヤー』2003～2008年 ドラマ
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