第18話「魅惑のチャット・ルーム」“Chat Room” のあらすじ
米国初放送日:2000年4月14日 日本初放送日:2007年5月29日
チャットルームで知り合った「ヨットマン」というハンドルネームの男からレイプされたという被害を訴える少女が現れる。取り調べで少女はヨットマンと3~4時間車を走らせたと言う。ステイプラーとベンソンはドライブした道のり調べ、どこでレイプされたかを特定することに。しかし少女の記憶はあやふやで、全く的を得なかった。
一方マンチとジェフリーズは少女の母親に事情を聞くが、母親は少女の行動を四六時中監視するような異常さを見せる。少女には血縁上の父親がいて、チャットをしたのはその父親のパソコンからだったことが判明して早速押収する。
パソコンを調べて少女に追求すると、ヨットマンのレイプが嘘だったと白状するが・・・
第18話「魅惑のチャット・ルーム」を視聴した感想
個人的評価:
このエピソードが制作された当時は、未成年でない限りネット上での性行為やポルノ画像を取り締まる法律が制定されていなかった時代です。
その後、SNSでのリベンジポルノが問題視されるようになり、ニューヨークでは2019年2月28日にニューヨーク刑法245.15「親密な画像の違法な普及または公表」が署名され、法律が成立しました。リベンジポルノの投稿を違法とする法律をいち早く成立させた州と言えます。
これは、ヌードまたは性行為をしている他人の画像や動画を、本人の許可なく投稿することは違法であるとするものです。親密な画像の違法な流布または公開はクラスAの軽犯罪で、最高1年の懲役と1,000ドルの罰金に処せられます。
現代ではネット犯罪が横行しサイバー捜査班が確立していますが、当時としては全く新しい分野の捜査で、法執行機関の努力が伺えます。しかし現代でもネット犯罪は日に日に進化を見せ、それに対応する技術が追いつかない状態となっていることも事実。
今回のエピソードではネットポルノを扱ったストーリーですが、時代を見据えた事件という事で、2000年にこの脚本を手掛けたウェンディ・ウェスト及び監督のリチャード・ドブスは称賛に値するのではないでしょうか。視聴者はもちろんのこと、当時の警察関係者や司法関係者にとっても参考になる作品だと思います。
1つ難癖をつけるとしたら、パス・デ・ラ・ウエルタ演じる被害少女が、ステイプラーやベンソンと一緒に犯行現場を探し回るシーンは余計だったかな、という感想です。
今回の犯人の男性が、見た目は好青年というところにある種の恐ろしさを感じました。
第18話「魅惑のチャット・ルーム」のゲスト
パス・デ・ラ・ウエルタ=カレン・レイ役
レイプされたと嘘をつく少女
本名:パス・デ・ラ・ウエルタ(Paz de la Huerta)
生年月日:1984年9月3日
出身地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ニューヨーク
身長:173cm
職業:女優
活動期間:1998年~現在
主な出演作品
『リミッツ・オブ・コントロール』2009年
『エンター・ザ・ボイド』2009年
『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』 2010年~2011年
シオバン・ファロン・ホーガン=メリッサ・レイ役
偏執狂のカレンの母親
シオバン・ファロン・ホーガン(1961年5月13日生まれ)は、アメリカの女優、コメディアンである。ジェーン(旧イーガン)と弁護士のウィリアムJ.ファロンとの間に、ニューヨーク シラキュースで生まれた。 彼女はカトリックで育ち、アイルランド系である。1983年にルモイン大学を卒業し、2年後に彼女はワシントンD.C.でアメリカのカトリック大学から美術の修士号を獲得しました。
1990年に『Golden Girls』のエピソードでテレビデビュー。1991年から1992年にかけて『サタデー・ナイト・ライブ』の20エピソードに出演。また『となりのサインフェルド』の3エピソードにエレイン・ベンズの迷惑なルームメイト、ティナとして出演した。その後、長編映画にも出演するようになる。2000年、ラース・フォン・トリアー監督の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でビョークと共演し、同情的な刑務所の看守を演じた。また、ビョークのサウンドトラック『Selmasongs』では、「107 steps」というトラックでデュエットしている。
2003年、映画『穴/HOLES』にイェルナット夫人役で出演し、シガニー・ウィーバー、シャイア・ラブーフと共演した。2009年1月30日公開の『New in Town』では、レネー・ゼルウィガー、ハリー・コニックJr.と共演した。
他にも『メン・イン・ブラック』『フォレスト・ガンプ』『交渉人』『チャーリーと14人のキッズ』『ジーサンズ はじめての強盗』『ハウス・ジャック・ビルト』などの作品に出演している。
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