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第6話「騙し合い」“Conscience” のあらすじ
米国初放送日:2004年11月9日 日本初放送日:2010年4月28日
5歳のヘンリー・モートンが誕生日パーティーの最中に失踪し、性犯罪者として登録されているビリー・ターナーに注目が集まる。しかし、ヘンリーの死体が発見され、事件は一転、13歳の隣人ジェイク・オハラが犯人であることが判明する。
ジェイクは、猫を殺してしまったのをヘンリーに目撃され、ヘンリーが言いふらすのではないかと怖くなり、慌ててヘンリーを殺したと涙ながらに告白する。彼は、問題行動を起こす子供のためのキャンプに送られた後、虐待を受けたと主張するが・・・
裁判が終わり、計り知れない怒りと喪失感に苛まれた被害者の父親が起こす衝撃の行動とは。
第6話「騙し合い」を視聴した感想
個人的評価:
このエピソードは、エリック・M・スミスの事件を題材にしています。1993年8月2日、13歳のスミスは4歳のデリック・ロビー君をニューヨーク州サボナの公園近くの森林地帯に誘い込んで殺害しました。
スミスは1994年に第2級殺人の有罪判決を受けて終身刑となって以来、収監されています。彼は11回目の仮釈放委員会に出頭し、早ければ2021年11月17日に仮釈放される予定ということでしたが、現在の様子はわかりませんでした。
エリックの事件とはちょっと内容を変えてありますが、犯人ジェイク・オハラ役のジョーダン・ギャレットは、サイコパス的な人格を不快なまでによく表現していて、真に迫った演技が印象に残りました。もう少しストーリーが長ければ、ジェイクの嘘と本性をもっと緻密に表現できたかもしれません。
本家『Law & Order』のシーズン10第2話「無邪気な悪」でも少女が幼い子供を殺すという事件を取り上げていました。こちらは「マリー・ベル事件」(1968年、ニューカッスル・アポン・タインの郊外にあるスコッツウッドで、11歳のマリー・ベルが2人の幼い少年を殺害した事件)を題材にしたストーリーで、犯人の少女役を演じたハリー・ハーシュの氷のような表情が目に焼き付いて離れません。とにかく子役が優秀だということを強く強調したい作品。
また、ゲストのカイル・マクラクランですが、幼子を殺された父親の心情に加えて、未成年の犯人に対して最初は同情的。しかし、法廷で明かされた犯人の本性を知った時の憎悪に変わる心情の変化を演じた時、「さすが!」と感じました。最後に被害者の父親が、ステイブラーとノヴァクを前にして放った言葉が忘れることができません。
ということで、45分間のストーリーがかなり短く感じた優秀な作品だと言えるでしょう。(あくまでも私見ですが)
また、子供を愛して止まないステイブラーが、この事件にどれだけ感情を揺さぶられたかがよくわかる作品。そして、各俳優の時間の流れと共に変わる感情表現に注目しながら視聴していただきたい作品です。
第6話「騙し合い」のゲスト
カイル・マクラクラン=バーブレット・モートン博士役
被害者の父親で精神科医。喪失感に押しつぶされそうになるも、最初は犯人のジェイクに同情的だった。しかしジェイクがサイコパスの人格障害を持っていて、殺したことに罪悪感がないことを知ると一転して憎悪をむき出しにする。
本名:カイル・メリット・マクラクラン(Kyle Merritt MacLachlan)
生年月日:1959年2月22日
出身地:アメリカ合衆国 ワシントン州 ヤキマ
身長:183cm
職業:俳優
活動期間:1984年~現在
マクラクランは、ワシントン州ヤキマで、広報ディレクターのキャサリン・ルイーズ(ストーン)と、弁護士で株式仲買人のケント・アラン・マクラクランの間に生まれ育った。スコットランド、イギリス、コーニッシュ、ドイツの先祖を持つ。1982年にワシントン大学を卒業。
フランク・ハーバートの『デューン』をデヴィッド・リンチが大々的に映画化した作品『デューン/砂の惑星』(1984年)に主演し、長編映画デビューを果たした。その後、リンチの2作目の名作『ブルーベルベット』(1986年)に出演してブレイク。
翌年、カルト的な人気を誇るSF映画『ヒドゥン』(1987年)に異世界のFBI捜査官役で出演した。その後、リンチ監督のABCテレビシリーズ『ツイン・ピークス』(1990年)で、デイル・クーパー捜査官を演じ、人気を不動のものにする。マクラクランはクーパー捜査官役でゴールデングローブ賞とエミー賞に2度ノミネートされたほか、オリバー・ストーン監督の映画『ドアーズ』(1991)でレイ・マンザレック役を、実写版『フリントストーン』(1994)で悪役「クリフ・バンダーケイブ」を演じるなど、テレビや映画で着実に仕事をこなすようになった。
しかし、ポール・バーホーベン監督作品『ショーガール』(1995年)では、酷評で興行収入も伸びず、失敗作に終わっている。その後しばらく表舞台から姿を消すが、人気ドラマの『セックス・アンド・ザ・シティ』(1998年)に再登場し、テレビ映画『ザ・スプリング』(2000年)に主演、マイケル・アルメイダ監督版『ハムレット』(2000年)で「クローディアス」役を演じて注目を集めるようになった。マクラクランはその後、ケーリー・グラントに似ていることを生かし、『タッチ・オブ・ピンク』(2004年)で名優の霊を演じた。
2017年にはツインピークスのリミテッド・イベント・シリーズである『ツイン・ピークス The Return』に再びデイル・クーパー捜査官役で登場することに。2020年には『テスラ エジソンが恐れた天才』でエジソン役で出演するなど、現在も第一線で活躍中です。
ジョーダン・ギャレット=ジェイク・オハラ役
ヘンリーを殺害したサイコパスの少年。犯人を見たと嘘をつき、罪から逃れようとする。
本名:ヴィオラ・リン・コリンズ(Viola Lynn Collins)
生年月日:1992年12月17日
出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ロサンゼルス
身長:173cm
職業:俳優
活動期間:2002年~2012年
ジョーダン・ギャレットは、1992年12月17日生まれ。俳優であり、『オオカミの詩経』(2007)、『サンキュー・スモーキング』(2005)、『ジャーニーマン』(2007)などで知られる。
また、『Law & Order』を含む数多くのテレビ番組にゲスト出演している。2006年の映画『Saving Shiloh』の主役のオーディションを受けたが、ジェイソン・ドリーが選ばれ、代わりに脇役に抜擢された。
現在は俳優活動を休止しているようです。
ブルース・カークパトリック=マルコム・ウォリンスキー役
自警団「子供を守る会」のメンバーで、警察無線を盗聴して捜査妨害をしようとする迷惑な男。ジェイクに性犯罪者の情報を教え、犯人に仕立て上げようとして逮捕される。
シーズン1 第8話「狙われたベンソン」参照
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