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第4話「メッセージの鍵」“Scavenger” のあらすじ
米国初放送日:2004年10月19日 日本初放送日:2010年4月21日
ジョギング中の男女が、母親が誘拐されて赤ん坊1人が取り残されたベビーカーを見つける。その中には「明日までに怪物を見つけてね さもなきゃ死ぬよ 僕のまま“ルパート・ダニエル・キルモア”」と書かれたメモ紙が入っていた。
ベンソンとステイブラーは、ルパート・キルモアという同名の時計職人にレイプと誘拐について聞き取りをする。
その職人は強姦魔が自分の名前を使ったことに嫌悪感を示すと、匿名の男から「刑事にファックスを渡せ」という電話がかかってくる。そのファックスには「ようやく着いたね マヌケな警官 答えは隠れているよ 言葉の中に」と書かれてあった。
ベンソンとステイブラーは時計屋でファックスを送ったジャンキーを見つける。彼によると「ブタ、たたく、縫う、上、毛糸」という言葉を残していったと。そこから答えを見つけようと躍起になっているところに、ジュリーの切断された耳の入った封筒が届くのだった。
第4話「メッセージの鍵」を視聴した感想
個人的評価:
このエピソードは、1974年から1991年の間にカンザス州ウィチタ近郊で10人を殺害し、30年以上にわたって人々を恐怖に陥れた連続殺人犯、BTK(デニス・レイダー)の事件をヒントに描かれています。皮肉なことに、実際のBTKはこのエピソードが放送された4ヵ月後の2005年2月に逮捕されました。
犯人が捜査の一部始終を間近で見ているかのような脅迫文を送りつけるなど、実際のBTK事件を彷彿とさせる脚色は、緊迫感があって目が離せないストーリーとなっています。おそらくシーズンで1番の出来栄えではないでしょうか。
いつもは皮肉っぽく言葉を操るマンチも、今回ばかりはグーの根も出ないほど真剣に捜査する働きぶり。そのシーンから一刻を争う事件に、刑事たちがどれだけ追い詰められているかを伺い知れます。
犯人は手紙による言葉遊びを楽しんでいるようでした。ベンソンたちはその手紙の中からヒントを得て、次々と手掛かりを見つけて行きます。42分の中でそれが展開していくのですから、そのスピード感といったら、ジョニー・デップ主演の映画『ニック・オブ・タイム』のように、分刻みで作品の中の時間と実際の時間が同タイムで流れていく様が味わえる見ごたえのある1作。
また、最後に登場した犯人役のダグ・ハッチソンですが、異常者を演じさせたら天下一品。今回も母親に執着する閉所恐怖症の男を見事に演じてくれました。
ロー・アンド・オーダー:性犯罪特捜班の作品全体に言えることですが、オーバーな演出や演技がない分、リアルな印象を与え、飽きのこない作品となっている点が長年の人気を保っている点と言えるのではないでしょうか。本エピソードはその代表作と言えるでしょう。
第4話「メッセージの鍵」のゲスト
ダグ・ハッチソン=ハンフリー・ベッカー役
本名:ダグ・ハッチソン(Doug Hutchison)
生年月日:1960年5月26日
出身地:アメリカ合衆国 デラウェア州 ドーバー
身長:168cm
職業:俳優
活動期間:1988年~現在
主な出演作品
『評決のとき』1996年
『コン・エアー』1997年
『グリーンマイル』1999年
『アイ・アム・サム』2001年
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