ロー・アンド・オーダー:性犯罪特捜班のキャストはこちら
エピソード3「緊急コール」“911” のあらすじ
米国初放送日:2005年10月4日 日本初放送日:2010年9月15日
少女の声で「外に出られない、何も食べていない」と緊急通報があり、オリビアに電話が回される。マリアと名乗り、電話にはGPSがなく、名義はリチャード・ガルシア。ガルシアには妻への暴行歴があった。スパニッシュ・ハーレムから発信されているが、部屋には窓がなくアパートなのか一軒家なのかもわからなかった。母親はベアトリス・レシーノスで死んだと・・・。
情報からフィンが父親を探し当て、少女のアパートに行くと、全く違う人間だったことが判明する。その後マリアがフェリペ・バーガーのレシートを見つけ、捜査員が向かうが、店が火事に遭いすでに取り壊されていた。マリアは父親がそこのハンバーガーを2日前に買ったと。オリビアは嘘だと言うと電話が切れてしまった。その後かけ直すが繋がらなくなってしまうのだった。
しかし、再びマリアからオリビアに電話が入る。中継局を調べると電話は移動しているようだった。2時間以上経過しても場所を特定できず、クレイゲンや周りの刑事たちは悪戯ではないかと疑い始めるのだが、オリビアは真実だと言い張る。
エピソード3「緊急コール」を視聴した感想
個人的評価:
このエピソードは、第58回プライムタイム・エミー賞でマリシュカ・ハージテイ(刑事オリビア・ベンソン)が、その演技でエミー賞のドラマシリーズ部門の優秀主演女優賞を受賞しました。
このエピソードを視聴した時、何を思い出したかというと、2018年のデンマーク映画『THE GUILTY/ギルティ』でした。ギルティのように全てが1か所で撮影されたわけではないのですが、電話の前で孤軍奮闘するオリビア・ベンソンの姿が、ギルティの中のアスガーとシンクロしてしまうほど似ていたからなのです。そしてこの作品は、マリシュカ・ハージティの本シリーズ上最高の力作です。彼女の演技はとてもリアルで、とても感動的でした。彼女の涙は間違いなく本物で、この物語に自分自身を投影していたのは確かです。
初見では、とてつもなくパワフルで感動的なエピソードだと感じましたし、SVUの要であると確信した瞬間。撮影現場がある一定の場所に限られているのに、キャストが多く(クリストファー・メローニは登場していませんが)、開放的な他のエピソードよりもずっと魅力的であることに驚かされました。
「緊急コール」はファンの間で広く愛されており、多くの人がSVUのベストエピソードの1つであり、評価も高かったと考えていますし自身もそう思います。確かにクリストファー・メローニが降板した頃から、人気も下降気味になっていますが、後期シーズンを見てこの番組の人気に疑問を持つ人は、シーズン前半とこのエピソードがその魅力を表していると思えばいいかもしれません。
これは本シリーズのエピソードの中で、すべてがうまくいっている素晴らしい例です。脚本はいつものように膨大な台詞をこなさなければなりませんが、ダラダラしたものではなく、思考を刺激し、心を揺さぶり、感動をもたらすもの。電話の向こうから語りかけるマリアの懇願は、ただただ胸が締め付けられる思いでいっぱいでした。
この作品は2人(マリアとオリビア)の電話での会話が中心のエピソードで、これほどまでに心を揺さぶられ、感情を揺さぶられるものは前述したギルティに匹敵するものです。緊張感が途切れることなく、ハラハラドキドキしながら、作品を見るたびに、良い結果になるように祈らずにいられない。この緊張感は、電話越しに語られる内容だけでなく、チーム内で生じる緊張感(残りのメンバーは電話の正当性に不安を抱いている)にも表れています。オリビアとマリアは、どちらも応援したくなるキャラクターです。マリアは声だけですが、その話し方には痛みや絶望感があり、彼女に共感しないわけにはいきません。オリビアの決意とあきらめない姿勢には本当に感動しました。
マリシュカ・ハージティは、この番組でエミー賞にふさわしい最高の演技を披露しています。声、顔、目、身のこなしで見せるさまざまな感情は、まさに名優そのものです。マリアの声担当は、ジャニーヌ・モンテロサという女優さんですが、本当に心に響くものがあり、泣けました。(実際のマリア役の子役とは違います)
マリシュカ・ハージティの電話の前での表情やしぐさ、セリフの感情の入れ方は、リアリティ感溢れるもので、見ているこちらも感情移入せざるを得なかった満点の演技でした。
エピソード3「緊急コール」のゲスト
ジャニーヌ・モンテロサ=マリアの声役
ジェニーン・モンテローザは、『OFF THE MAP オフ・ザ・マップ』(2011年)、『犯罪捜査官ネイビーファイル』(1995年)、『エデン』(2012年)などで知られる。
クリストファー・エヴァン・ウェルチ=リチャード・ドワイヤー役
クリストファー・エヴァン・ウェルチ(1965年9月28日~2013年12月2日)は、アメリカのテレビ、映画、舞台俳優である。バージニア州フォート・ベルボアに生まれた。ダラス大学に全額奨学金で入学し、同大学の演劇プログラムを卒業した。シアトルのワシントン大学演劇学校の大学院で、ジャック・クレイの指導のもとで学んだ。
ウディ・アレン監督の『それでも恋するバルセロナ』(2008年)のナレーター役や、HBOシリーズ『シリコンバレー』のピーター・グレゴリー役が有名である。2013年、肺がんの合併症によりカリフォルニア州サンタモニカで死去した。
ロー・アンド・オーダー:性犯罪特捜班 シーズン7が視聴できる動画配信サービス
見放題
・月額料金:1,050円(税込)お試し期間2週間
全て税込
現在『LAW&ORDER:性犯罪特捜班』を視聴できる動画配信サービス
配信サイト | 視聴可能シーズン | 視聴方法 | 無料お試し期間 | 利用料金 | |
---|---|---|---|---|---|
Hulu | シーズン1~22 | 会員登録後 見放題対象 | 2週間 | 月会費1,050円(税込) | |
Amazonプライム | シーズン1~5 | エピソードレンタル200円~ エピソード購入400円~ シーズン購入2,786円~ 全て税込 | 30日間 | 月会費500円 年会費4,900円(税込) |
最新の配信状況は各動画配信サイトにてご確認ください。
あわせて読みたい記事



58 total views, 3 views today