ロー･アンド･オーダー：性犯罪特捜班のキャストはこちら
エピソード6「危険な革命家」“Raw” のあらすじ
米国初放送日：2005年11月1日 日本初放送日：2010年10月6日
小学校の校庭で銃撃があり、黒人少年1人が死亡して、他の生徒2人が負傷するという事件が発生。検証の結果、向かいのビルの屋上から発射されたと思われ、そこには使用されたと思われるライフルも見つかる。犠牲者の養父はライカーズ刑務所の看守で、囚人の恨みによるものだと推定される。
子どもたちのカウンセリングで、1人の女児が家に帰りたくないと。ホアンに再度面談させると、彼女が同じアパートの住人に性的虐待を受けていたことが判明する。その後、屋上で見つかったライフルが、ガンホー銃器店の店主ブライアン・アッカーマンが売ったものであることがわかる。
ガンホーに行ったステイブラーとマンチが店内を調べると、ネオナチで白人至上主義者グループ「RAW」の本部であることも明らかになる。
エピソード6「危険な革命家」を視聴した感想
個人的評価：
確かにどこの世界にも差別意識はあるでしょう。しかしここまで大胆に差別的な言葉を使ったストーリーは、SVU始まって以来ではないでしょうか。また、シリーズ中最も難しい題材の一つを扱っており、極端な偏見によって多くの人が怒りと嫌悪感を抱くような題材を、センスの良いものにするのは非常に難しいことだったでしょう。
しかし、「危険な革命家」はそれを見事に実現し、かつインパクトのある作品に仕上げています。多くの憎悪に満ちた用語が演技力の高い俳優たちによって使われ、これに怒りを覚えた視聴者の中には俳優であることさえも忘れて、その役者たちを同等の人物と捉えかねないほど危険な内容ではないでしょうか。
私自身は逆に、登場人物や制作者の身の安全が脅かされるのではないかと心配になるのと同時に、彼らたちの勇気に感服しました。しかし、憎悪や差別をしているのは俳優たちや脚本家ではなく、そのような憎悪集団の行動や考え方について、本当に恐ろしい範囲を描いているエピソードなのです。だからこそ、このエピソードには大きな衝撃があり、一度では済まされない事件であることは言うまでもありません。
小さな島国の日本人にも同じ人種の中でさえ差別がありますが、欧米諸国や北欧諸国に匹敵するものではなく、こういった考え方が理解できません。観ていて胸が悪くなりました。しかし実際にこう言った差別が横行しているのも現実。
脚本は緊張感があり、知的に作られています。登場人物の何人かが言ったことは、聞いた人に衝撃を与え、誰がどのように考え、どのようなことを言ったのかがわかりやすく構成されています。視聴者は、SVUが感じるのと同じ量の怒りと不信を感じる。尚且つ、この憎しみはこれまでのエピソードには見られませんでした。
ストーリーは本当に悲惨で恐ろしいもので、また3つの大きな展開があり、そのどれもが予測不可能で衝撃的。特に最後のどんでん返しは、何度見ても私を驚かせますし、終盤のストーリー展開は、本当に衝撃的でショックを受けました。
登場人物は皆面白く、中でもゲストスターの1人はSVU史上最も憎らしく、血も凍るような人物像を巧みに演じています。レギュラー陣は皆絶好調で、マーシャ・ゲイ・ハーデンの不快感を与えながらも決して大げさにならないスター役は、シーズン7で最高のゲスト出演者の一人です。彼女が出演したスリラー映画『ミスト』を彷彿とさせました。
エピソード6「危険な革命家」のゲスト
マーシャ・ゲイ・ハーデン＝スター役
マーシャ・ゲイ・ハーデンは、1959年8月14日生まれのアメリカの女優である。テキサス州出身の主婦ビバリー・ハーデン（旧姓ブッシュフィールド）と、アメリカ海軍の将校だったサド・ハロルド・ハーデン（1932-2002）の娘として、カリフォルニア州サンディエゴのラホーヤ地区で生まれた。
ハーデンの兄は、父親と前夫と同様にサディアスという名前である。ハーデンの家族は父親の仕事の関係で頻繁に引っ越しをしており、日本、ドイツ、ギリシャ、カリフォルニア、メリーランドに住んでいた。1976年、メリーランド州クリントンのサラッツビル高校を卒業。1980年にテキサス大学オースティン校で演劇の学士号を取得した。1988年、ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・ザ・アーツで美術修士号を取得した。
アカデミー賞、トニー賞、プライムタイム・エミー賞の3部門にノミネートされるなど、様々な賞を受賞している。
カリフォルニア州サンディエゴのラホヤ地区で生まれたハーデンは、1980年代を通してテレビ番組に出演し、女優としてのキャリアをスタートさせました。1986年に映画初出演を果たし、1990年のコーエン兄弟監督作品『ミラーズ・クロッシング』（1990年）でブレイクを果たす。2000年の伝記映画『ポロック 2人だけのアトリエ』で芸術家リー・クラズナーを演じ、アカデミー賞助演女優賞を受賞した。2003年のドラマ『ミスティック・リバー』では、セレステ・ボイル役で2度目のアカデミー賞ノミネートを果たした。その他の主な映画出演作には、『ファースト・ワイフ・クラブ』（1996年）、『フラバー』（1997年）、『スペース・カウボーイズ』（2000年）、『モナリザ・スマイル』（2003年）、『フィフティ・シェイズ』3部作などがある。
1993年、トニー・クシュナーの大作『エンジェルス・イン・アメリカ―国家的テーマに関するゲイ・ファンタジア』に主演し、ブロードウェイデビューを果たした。この作品で、トニー賞の演劇部門最優秀主演女優賞にノミネートされる。2009年には、ヤスミナ・レザのコメディ作品『God of Carnage』のベロニカ役でブロードウェイに復帰し、その演技でトニー賞演劇部門主演女優賞を獲得した。
テレビ出演作には、HBOシリーズ『ニュースルーム』、ABCシリーズ『殺人を無罪にする方法』、Apple TV+シリーズ『ザ・モーニングショー』、CBSシリーズ『コード・ブラック 生と死の間で』、『So Help Me Todd』がある。本作品のFBI特別捜査官ダナ・ルイス役で、プライムタイム・エミー賞に初ノミネートされました。また、テレビ映画『イレーナ・センドラー 2500人の命のために』（2009年）で演じたヤニナ・クリジャノフスカ役で、2度目のプライムタイム・エミー賞にノミネートされた。
J・C・マッケンジー＝ブライアン・アッカーマン役
本名ジョン・チャールズ・マッケンジー（1970年10月17日生まれ）は、カナダの俳優である。オンタリオ州ピーターボローで、看護師のメアリーと薬剤師のビル・マッケンジーの間に生まれた4人の息子の一人として生まれた。オンタリオ州オタワで育ち、パインクレスト パブリック スクールとSir John A. Macdonald ハイスクールに通った。 その後、コンコーディア大学とロンドン音楽演劇アカデミー（LAMDA）で学んだ。
HBOシリーズ『VINYL-ヴァイナル-』（2016年）のスキップ・フォンテーン役や、Foxシリーズ『ダークエンジェル』（2000～2002年）のレーガン・”ノーマル”ロナルド役でよく知られている。また、『アビエイター』（2004年）、『ディパーテッド』（2006年）、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』（2013年）、『アイリッシュマン』（2019年）などのマーティン・スコセッシ監督作品に出演している。
コーディ・カッシュ＝カイル・アッカーマン役
本名コーディ・リード・カッシュは、1987年8月21日生まれのアメリカ合衆国の俳優である。ABCのコメディドラマシリーズ『デスパレートな妻たち』のザック・ヤング役で知られている。
カリフォルニア州サンタモニカ生まれのスコットランド系である。13歳までカリフォルニア州オハイにある作業用牧場で育ち、その後カリフォルニア州カマリロに引っ越した。カッシュの両親はともに芸術活動に積極的に取り組んでいた。父親は俳優で地元で初演される演劇の脚本家、母親は映画監督で写真家だった。兄である俳優のマックス・カッシュ。兄弟は競い合って仕事をするようになり、その成功によってカッシュ一家はオハイを離れ、より立地の良いカマリロに移り住むことになった。
数々のテレビ出演の後、『Normal』、『Ohio』というシットコムのレギュラーに抜擢され、初めて大きな役を得たが、このシリーズは数エピソードで打ち切られた。ABCのコメディドラマシリーズ『デスパレートな妻たち』では、メアリー・アリス・ヤングの息子であるザック役を演じた。一時期シリーズを離れていたが、第3シーズンと第7シーズンでガブリエル・ソリスの秘密の恋人として復帰した。また、いくつかのオーディオブックのナレーターも務めている。
マイク・ワトフォード＝ブラノン・リー・レディング役
マイク・ワトフォードは、アメリカの俳優、ミュージシャンである。フロリダ州セントピーターズバーグで生まれ、北アラバマ州のマッスルショールズの南30マイルに位置するAL州ラッセルビルで育った。彼はユタ大学に通い、演劇の古典的な訓練を受けた。現在、カリフォルニア州ロサンゼルスに在住。
2008年の映画『ゾンビパーク』、『スパイダーマン』、2019年の映画『ザ・キッチン』への出演でよく知られている。
2002年、トビー・マグワイアとキルスティン・ダンスト主演のサム・ライミ監督の『スパイダーマン』に警官役で出演した。また、『ゾンビパーク』（2008年）、『ノーカントリー』（2007年）にローチ役で、Lifetimeの『New York Prison Break The Seduction of Joyce Mitchell』（2017年）にペネロペアン・ミラーと一緒にリチャードマットとして出演した。テレビ出演作には、『CSI:科学捜査班』、本作品、『クリミナル・マインド』『WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え!』『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』『メンタリスト』『ブレイキング・バッド』『BONES -骨は語る-』など、多く位の作品に出演。2019年には、アンドレア・ベルロフの監督デビュー作『ザ・キッチン』にリトル・ジャッキー役で出演している。
ロー･アンド･オーダー：性犯罪特捜班 シーズン7が視聴できる動画配信サービス
現在『LAW＆ORDER：性犯罪特捜班』を視聴できる動画配信サービス
あわせて読みたい記事
