史上最大の悲しみを描く“シンドラーのリスト”

シンドラーのリストの概要

『シンドラーのリスト』は、スティーブン・スピルバーグ監督による1993年のアメリカの映画です。

第二次世界大戦時のドイツ人によるユダヤ人のホロコーストが、ドイツの占領地(オランダ・ポーランドなど)に進行する中、ドイツ人の実業家オスカー・シンドラーが1100人以上ものポーランド系ユダヤ人を自分の経営する軍需工場で働かせ、収容所送りを阻止して救った実話を描いています。

日本でも「杉原千畝」さんという外務省職員が、外務省からの訓令に反して大量のビザ(通過査証)を発給し、ユダヤ人を救っています。こちらも後に映画化されて、2015年に『杉原千畝 スギハラチウネ』という題名で公開。唐沢寿明さんが杉原千畝さん役を演じ話題となっています。

あらすじ

1939年の第二次世界大戦真っ只中、ドイツ軍がポーランドを占領し ポーランドの都市クラクフ がドイツに占領され、その都市のユダヤ人は「クラクフ・ゲットー」の中に追いやられました。

ある日ナチス党員であるオスカー・シンドラーがクラクフにやって来て、戦争による金儲けが出来ることを目論んで、潰れた工場を買い取りホーロー容器の工場を設立します。

経理に携わるのはユダヤ人会計士のイザック・シュターン 。そして女好きのシンドラーは美人秘書をドイツ人女性に選び、愛人としても関係を持つようになるのです。

工場の労働者には安い賃金で働かせられるユダヤ人たちを雇い入れ、 オスカー・シンドラーは優れた社交性を武器に、SSたちと交流を持ち経営を拡大させます。

その後アーモン・ゲート少尉という冷酷非道なSSがクラフクに赴任すると、ユダヤ人を次々と銃殺し、一掃することが楽しみのように振舞い始めます。

シンドラーの工場で働いているユダヤ人たちが危機に陥る中、シンドラーの意識が変わり始めていきます。

気に入らないユダヤ人を連れていこうとするアーモンに対して、シンドラーは「安価な労働力」が失われることが遺憾であると主張し、守ろうと奮闘するようになります。

ある日、秘書であり愛人である女性と丘の上まで馬を走らせ街を見下ろすと、赤いコートを着て歩いている少女を見かけます。何日かしてまた丘の上から街を見下ろすと、荷車の中に積んである死体の中に赤いコートを着た少女の死体を見たシンドラーは、涙ぐんで心を決めるのでした。

何としても自分の工場で働く人たちだけは救うことを…..

レイフ・ファインズの迫真の演技が見もの

スピルバーグ監督もユダヤ人の血を受け継いでいるということなので、この作品には並々ならぬ思いがあったことと思います。

主役のオスカー・シンドラー役のリーアム・ニーソンさんは、実際のシンドラーさんと体格や特徴が酷似しており、堂々たる立ち居振る舞いは大当たり役ではないでしょうか。

https://twitter.com/bisenco/status/1175599822142758913 より引用

しかし、注目すべきキャストはアーモン・ゲート。何故こんなにも残虐になれるのか?また、ユダヤ人の一人でアーモン家の家政婦をやっていた ヘレン・ヒルシュ さんに対するアーモンの思いです。

レイフ・ファインズさんのユダヤ人であることと恋愛感情が交錯する葛藤を表わす演技は素晴らしく、アカデミー助演男優賞にノミネート、英国アカデミー賞では助演男優賞を受賞しています。

私的にはアカデミー賞助演男優賞を受賞できなかったのが不思議なぐらいでした。 「プワショフの屠殺人」 と呼ばれたアーモン・ゲートを見事に演じていたのではないでしょうか。

最後にクラクフで民衆から処刑される場面では、死に際にもかかわらず髪の毛を整えるというしぐさがとても印象に残っています。

終始白黒映画になっており、ユダヤ人が解放される最後の場面からカラーになっています。

アンネの追憶実際に迫害を受けた虐殺シーンは、代表的なものでは『アンネの日記』があり、他にも『ライフ・イズ・ビューティフル』や文科省認定の『灰の記憶』などがありますが、一度観賞すると二度目を見ることが出来ないほど衝撃的でした。

後にナチス戦犯を裁く国際軍事裁判「ニュルンベルク軍事裁判」が1945年11月20日から1946年10月1日 まで行われました。こちらもドラマ化されて主役にアレック・ボールドウィンさんを起用して配信されていますので、本物の軍事裁判を体現できるでしょう。

現在はどの配信サイトでも配信されていないようです。

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キャスト

オスカー・シンドラー役=リーアム・ニーソン

オスカー・シンドラー役=リーアム・ニーソン

●ホーロー工場の経営者でユダヤ人1100人以上をホロコーストから救った人物

身長191.8cmという高身長の北アイルランド出身の俳優さんです。アマチュアボクサーを経てベルファストの劇団で演劇を学び、ダブリンのアビー・シアターで舞台俳優としてキャリアをスタートさせます。

この作品ではアカデミー賞主演男優賞にノミネート、また、1996年の『マイケル・コリンズ』では、ヴェネツィア国際映画祭男優賞を受賞しています。

主な出演作

『シンドラーのリスト』『マイケル・コリンズ』『レ・ミゼラブル』『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』『キングダム・オブ・ヘブン』『バットマン ビギンズ』『愛についてのキンゼイ・レポート』『ナルニア国物語』シリーズ『96時間』シリーズ『タイタンの戦い』シリーズ『フライト・ゲーム』『怪物はささやく』『沈黙 -サイレンス-』

イザック・シュターン役=ベン・キングズレー

イザック・シュターン役=ベン・キングズレー

●オスカー・シンドラーの工場で会計士として働くユダヤ人

イギリスの俳優さんで、1982年の伝記映画『ガンジー』で、主役のガンジーを演じ、アカデミー主演男優賞・英国アカデミー賞 主演男優賞・ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門) を受賞しています。

1966年にビートルズのマネージャーが製作したロンドンの舞台で、ナレーターとギターと歌を担当し、キャリアをスタートさせました。この舞台を観たビートルズのジョン・レノンとリンゴ・スターから、音楽の道に進むよう進言されたことがあると言います。

主な出演作

『ガンジー』『バグジー』『シンドラーのリスト』『スピーシーズ 種の起源』『セクシー・ビースト』『砂と霧の家』『ヒューゴの不思議な発明』『アイアンマン3』『ジャングル・ブック』

アーモン・ゲート役=レイフ・ファインズ

アーモン・ゲート役=レイフ・ファインズ

●クラクフ・プワシュフ強制収容所の所長で冷酷なSS将校

イギリスのサフォーク・イプスウィッチ出身のイギリスの俳優、映画監督、映画プロデューサーです。父親は写真家、母親は小説家という芸術家と文才に長けた両親の元に生まれました。王立演劇学校でキャリアをスタートさせています。1988年にはロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに参加し、ブロードウェイの『ハムレット』でトニー賞を受賞。

『ハリー・ポッター』シリーズで、悪の帝王ボルデモートを演じ、有名になりました。この作品ではアカデミー助演男優賞ノミネート、英国アカデミー賞助演男優賞を受賞しています。

主な出演作

『シンドラーのリスト』『クイズ・ショウ』『イングリッシュ・ペイシェント』『太陽の雫』『ことの終わり』『レッド・ドラゴン』『ナイロビの蜂』『ハリーポッター』シリーズ『ハート・ロッカー』『007』シリーズ『グランド・ブダペスト・ホテル』

エミリエ・シンドラー役=キャロライン・グッドール

エミリエ・シンドラー役=キャロライン・グッドール

●オスカー・シンドラーの妻

イギリス・ロンド出身の女優で脚本家です。ブリストル大学で演劇と英文学を学び、卒業後ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに所属して、1985年のテレビドラマ『探偵レミントン・スティール』でキャリアをスタートさせます。

主な出演作

『フック』『クリフハンガー』『シンドラーのリスト』『戦場のジャーナリスト』『ニュースの天才』『プリティ・プリンセス』シリーズ『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ

ポルデク・ペファーベルグ役=ジョナサン・セガール

ポルデク・ペファーベルグ役=ジョナサン・セガール

●シンドラーに助けられたユダヤ人の1人。プワシュフ強制収容所でミラ・ペファーベルグと結婚します。この映画の題材となった小説『Schindler’s Ark』を書くよう、著者のトマス・キニーリーに推し進めた人間でもあります。

カナダ の俳優、映画監督、テレビ監督、脚本家として活動しています。

ヘレン・ヒルシュ役=エンベス・デイヴィッツ

ヘレン・ヒルシュ役=エンベス・デイヴィッツ

●プワシュフ強制収容所に赴任したアーモン・ゲートのメイドとして働きました。シンドラーの工場で働くユダヤ人ではなかったのですが、シンドラーが最後にリストに加えて助かりました。

マルセル・ゴルトベルク役=マーク・イヴァニール

マルセル・ゴルトベルク役=マーク・イヴァニール

●労働部隊と言われるナチスに協力しているユダヤ人として生き延びていました。しかし、裏では賄賂を受け取り、シュターンに協力してシンドラーの工場で働く人物を世話していました。シンドラーに救われた1人です。

ユリアン・シェルナー役=アンジェイ・セヴェリン

ユリアン・シェルナー役=アンジェイ・セヴェリン

●クラクフのSSのリーダーでナチスの親衛隊の将校。シンドラーに賄賂を貰い便宜を図る。

ミラ・ペファーベルグ アディ・ニトゥザン
カジャ・ドレスナー ミリー・ファビアン
ダンカ・ドレスナー アンナ・ミュシャ
メナーシャ・レヴァルトー(ラビ) エズラ・ダガン

スタッフ

  • 製作:キャスリーン・ケネディ
  • 監督:スティーヴン・スピルバーグ
  • 原作:トーマス・キニーリー
  • 脚本:スティーヴン・ザイリアン
  • 音楽:ジョン・ウィリアムズ
  • ヴァイオリン・ソロ:イツァーク・パールマン
  • 撮影監督:ヤヌス・カミンスキー
  • 視覚効果:インダストリアル・ライト&マジック
  • 編集:マイケル・カーン

今日の一言(2020年2月9日)

フィギュアスケート4大陸選手権で羽生結弦選手がやってくれましたね。しかし私が惹かれたのはジェイソン・ブラウン選手なんです。もちろん羽生選手の「SEIMEI」見たさにテレビをつけていたのですが、ジェイソン・ブラウン選手の大ファンでもあります。「シンドラーのリスト」のメインテーマが流れたときには感情移入してしまい、流れるようなジェイソン・ブラウン選手の演技と相まって思わず涙が流れてしまいました。フィギュア界では最高の演技力を持った選手ではないでしょうか。

https://youtu.be/u1ta7ZCGE1M

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Muku
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