介護職はやりがいのある職業!向いている人・向いていない人も徹底解説

介護職

高齢化社会を迎えた今、介護職の必要性が高まり関心を持つ人が増えてきました。
とは言いつつも、介護職に興味はあるけれどイメージがわかないという人もいますし、介護現場では人手不足が常態化しています。
このページでは、介護職の現状ややりがい、どのような人が介護職に向いているか向いていないかなどをまとめていきます。

介護職のやりがい5選

介護職に従事している人達に「あなたの介護職としてのやりがいは何ですか?」と尋ねると、様々な答えが返ってきます。
はじめに、介護職にやりがいが感じられる場面として挙げられた内容の上位5つを紹介します。

介護職の技術が覚えられる

病気で身体に麻痺があり、車いすを使っている方などがボタンがついたYシャツを着たい、ズボンを履きたいとなったとき、介護の知識がない人はどうやっていいのかわからないことがあります。

トイレ介助も、車いすの方が便座に移動するにはちょっとしたコツが必要。そんなときに身に着けた介護技術は仕事の場面だけではなく、身内に介護が必要になったときや、身体の不自由な方を街中でお見かけしたときなどに役立ちます。

利用者やその家族から感謝される

介護職の仕事は身体介助・生活介助など多岐にわたります。

食事介助や排泄介助、入浴介助などで、利用者さんから「ありがとう」と言われるときがあります。
また、介護に関しては素人のご家族にとって、専門職の介護士がテキパキとスムーズに利用者さんを介護する姿を見ていて、感銘を受ける方も。

感謝の気持ちや言葉を言ってもらいたいがために仕事をしているわけではありませんが、その気持ちや一言は介護職としてのモチベーションが格段に上がり、やる気が倍増するのです。

利用者の目標達成を手助けできる

介護保険を利用する場合、ケアマネージャーと利用者さん、そのご家族で話し合いケアプランを作ります。
ケアプランとは、利用者さんの現状に応じた介護サービス計画書のことです。
介護職はプランに基づき利用者さんを支援し、日々の目標達成を手助けすることも。

例えば、オムツの生活を送っていた方が、理学療法士と連携を取って排泄介助の手助けをしていたところ、自らトイレで排泄ができるようになったということもあります。

自分の介護している利用者さんが1つのことを成し遂げて、快適に日常生活を送れるのを直接見ることができるので、これほどのやりがいはありません。

ご高齢の大先輩からいろいろ学ぶ機会がある

介護職で接する利用者さんのほとんどは、自分達よりはるかに年上の人生経験豊富な方たちです。
中には、私たちが教科書の中でしか知らない時代を知っている方もいて、沢山の知識を教えてもらえます。

古くからのことわざで「亀の甲より年の功」という言葉がありますが、本当に勉強になるのです。

ご高齢の大先輩は今まで数多くの経験をしてきており、持っている知識や知恵は貴重なもの。介護の現場では、自分がそれまで知らなかったことを知ることができる場面が多くあり、その知識を得られることもやりがいが持てるでしょう。

責任感のある仕事ができる

介護職は相手が生身の人間なので、自分の判断が利用者さんの日常生活や体調の変化に直結する場面が多いです。中途半端な介護を提供すると、ときには利用者さんの転倒や転落に直結することがあり、命に関わることもしばしば。

また、ひとりの利用者さんに関わるには多方面の職種(医師や理学療法士など)とのやり取りが必要になるときもあり、その調整役を担うこともあります。
やりがいがある仕事であるのはもちろんのことですが、同時に責任感も求められる職業であるのは確かです。

業種別のやりがいを感じるとき

介護職の仕事内容はひとつではなく、いろいろな内容があり、どれも利用者さんに直結している大切な仕事です。
全てを紹介したいところですが、ここでは介護職の仕事の中でもやりがいを感じる場面を業種別に紹介していきます。

生活介助

介護職の生活介助での主な仕事は、利用者さんの食事の準備や食事介助、後片付けで、他にも利用者さんの状況に応じて洗濯や掃除、買い物や病院の付き添いなどがあります。

利用者さんが日常の生活を快適に支障なく過ごすには、介護職の力が絶対的に必要。利用者さんが自分の介助でおいしく食事を食べてくれたときは、本当に嬉しくなります。

身体介助

介護職の身体介助でよく考えられるのは、利用者さんの排泄の介助と清潔の介助。自分の力でトイレへ行くことができない方を支えてトイレへ行く、おむつ交換の介助をするなどが主な仕事となります。

また、入浴やシャワー浴の介助では、自分の力でベッドから降りられない利用者さんを、器械を使って寝たまま入浴してもらう手伝いも。

他にも、自分で寝返りが打てない利用者さんには床ずれができないよう、時間を決めて身体の向きを左右に変える介助もあります。

身体介助は介護職にとって足腰の負担が大きく、介護職の腰痛やひざ痛は職業病だと言う人もいます。それでも、無事に排泄や入浴を済ませた利用者さんのスッキリした顔を見ると嬉しいものです。

その他の仕事

デイサービスや高齢者施設に勤務している介護職は、利用者さんが楽しく過ごせるように、お誕生会や年末年始などのイベントを定期的に企画します。

ひな祭りや元旦などの古くからある行事は、毎年楽しみにしている利用者さんが多く、普段の食事とはちょっぴり違った盛り付けにしたり、お部屋を飾り付けたり、利用者さんが無理なく参加できるゲームなどで楽しんだりするのです。

利用者さんの笑顔を見ると、企画してよかったなという実感がわいてきて、とても嬉しくなります。

介護職が向いている人

数ある職業の中でも、介護職が向いている人には一定の共通点がありが、どのような性格の人が介護職に向いているのでしょうか。

次に、介護職が向いている人の共通点を3つ紹介していきます。

コミュニケーション能力が高い人

利用者さんはもちろん、そのご家族や職場の同僚達などと円滑なコミュニケーションが取れる人は介護職に向いています。

「この人になら相談してみてもいいかな」「一緒にいて楽しいな」などといったプラスの印象は、介護職としての強い武器です。

責任感のある人

介護の仕事は、利用者さんのちょっとした内容から命に関わる内容まで多岐にわたります。

気持ちや心がこもっていない介護は、責任の所在がはっきりしなく利用者さんからの信頼は得られません。ひとつひとつの行為に責任をもって介護の仕事ができる人は、利用者さんからの信頼を得ることができるでしょう。

細かな気配りができる人

利用者さんと良好なコミュニケーションが取れていると思っているのは介護職だけで、実際は言いたいことをうまく言えない利用者さんもいます。

利用者さんのちょっとしたしぐさや表情、言葉から気持ちを読み取れて介護につなげることができる人は、細かな気配りができるので安心して介護をお任せできます。

介護職が向いていない人

介護職が向いている人がいる一方で、介護職が向いていない人もいます。

次に、介護職が向いていない人はどのような人なのかを説明していきます。

マイペースな人

介護職は、自分ひとりで時間配分を決めてできる仕事ではありません。あくまでも基準は利用者さんで、利用者さんの体調やそのときの体力などによってその日のスケジュールが決まります。

「介護職の自分はこうしたいから」、ではなく「利用者さんがどうしたいか」で動向が決まるもの。

また、介護職はチームで動くことがほとんどなので、同じ介護職の仲間や他職者とのやりとりも必要になります。そのため、チームワークがとても求められる仕事なので、マイペースに仕事を完結させたい人には不向きな職業です。

自己主張の強い人

自己主張を持つことはとても大切ですが、主張の仕方次第では仕事をやりにくいときがあります。

介護の場面では主役はあくまでも利用者さん。自分の考えに利用者さんを合わせるのではなく、利用者さんの考えに自分を合わせることが求められます。

中には、利用者さんの考えを修正して話を進めていかねばならない場面もあるので、その場合は利用者さんの考えを尊重しながら自己の主張は押し付けないように心がけることが大切。

チームワークが重要視されるのが介護職です。自己主張が強いばかりに周囲の和を乱してしまうと、仕事自体に影響が出てしまい、利用者さんに迷惑をかけてしまうこともあります。

繊細過ぎる人

介護職は目配り気配りが大切な職業ですが、その配慮を必要以上に重視してしまうと、心が傷つき辛い思いをしがちです。

とても優しくて理想的な年齢の重ね方をしている利用者さんもいますが、中には言い方がきつい方や態度に出てしまう方も。また、ほんのささいなやり取りがすれ違うときもあり、利用者さんから心無い言葉を浴びることもあります。

一方で、医療介護職に従事している人達は気の強い人が多いとも言われ、同僚達からも厳しい言葉を言われ、強い態度に出られることは多々あります。

以上のことから繊細すぎる人は気持ちの切り替えが苦手なことが多く、いつまでも引きずってしまいがちです。

介護職をしていてやりがいが失われる原因

利用者さんのお役に立ちたい、自分自身の生活のためなどという理由で介護職を選んだ人も、仕事をしていくうちに気持ちが折れてしまう場面がいくつかあります。

次に、介護職をしていてやりがいが失われる原因としてよく聞かれるものを3つご紹介します。

職場での同僚や利用者さんとのトラブル

どのような職場でも多少のトラブルは生じがちですが、その中でも介護職は対人トラブルが多い職種のひとつです。

利用者さんのお役に立ちたいと思う基本的な気持ちは同じでも、人それぞれ価値観が異なるように、職員が30人いれば30通りの思いや考え方があります。

意見や考えの相違が生じるのも致し方ないのが現状。同僚との人間関係は、介護職の退職理由の上位に挙げられています。

また、利用者さんには様々な方がいて、穏やかで優しい方ばかりとは限りません。もともとの性格が厳しい方だと口調の厳しい言葉を浴びさせられることもありますし、介護職への態度に出てしまう方もいます。

そのため、親切心でした行為が利用者さんからの反感を買ってしまうときもあり、傷つく介護職員は多いです。

労働環境が酷い

気持ちよく働く上で、労働環境は非常に重要で、その中でも職場によっては介護職の労働環境が著しく酷いところがあります。

求人に応募するときは見えなかっただけで、就職してから現実に失望する介護職員が多いのが現状。

例えば、利用者さんの人数に見合った数の介護職員を確保できないために、1人の介護職員にかかる負担が大きくなっている事業所があります。

休憩時間が規定通りに確保できない、常に残業を強いられる、休みが取れないなど、心地よく働ける労働環境からかけ離れている職場があるのが現状です。

給料が安い

ここ数年で介護職の必要性が周知されるようになり、労働に見合った給与を与えるべきだという世論が高まってきています。

それでも、他の職種と比較しても介護職の給与は低めなのが現状です。

厚労省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」によりますと、常勤介護職員の平均月収は317,540円とのことでした。数字だけを見るとそれほど低くないのではと思われがちですが、この金額は夜勤手当などの各種手当やボーナスなどが含まれた金額です。

基本給は186,190円、平均年収は約380万円で、非常勤の介護職員の場合はさらに金額が下回ります。

介護職の収入は取得している資格によって違う

介護職をしていてやりがいが感じられなくなった時の対処法

せっかく介護職の仕事についたけれど、どうしてもこの仕事にやりがいを見出せなくなってしまった場合、メンタルが低下して仕事へのモチベーションが下がりがちです。
休職や退職を考える前にまずは心の整理をおすすめします。
次に、介護職をしていてやりがいが感じられなくなった時におすすめしたい対処法を2つ紹介します。

周囲に相談する

おすすめは、職場で自分と同じ業務内容をしている介護職に話を聞いてもらうことです。先輩でも同期でもかまいませんし、後輩に話すだけでも今の気持ちが整理できます。

なぜなら、先輩や同期、後輩はあなたと同じ環境で働いているので、今の職場の辛さやきつさは身をもって分かっているからです。悩んでいるときは、どうしても自分だけの考えに固執しがち。他の意見も聞くことで、別の方向から悩みの本質を見つめることができるでしょう。

もし同じ職場に話せる人がいなかったとしても、家族や友人などに話すだけでも気持ちが落ち着くときがあります。

初心に帰って目標を思い出す

どんな人でも、仕事を始めるときに自分の理想や目標の介護像があります。しかし実際に働き始めてみて、自分の思っていた介護と現実のギャップに戸惑う人も。

介護の現場で日々の忙しさや利用者さんとの関わりなどで自分を見失いそうになったら、今いちど初心に戻ってみるのもよいでしょう。

初心の頃の目標はあくまでも理想論で、現実は厳しいものがあるのは事実です。それでも気持ち新たに、もう少し頑張ってみようと思えるかも知れません。

やりがいのある介護職を続けるためにやることとは?

介護職に就く人のやりがいについて紹介してきましたが、実際に現在介護に従事している方の中でもなかなか現状から抜け出すのが難しい方もいるはずです。

重労働に見合わない給料体制や、人手不足からの過重労働を強いられている方などが沢山います。

そんな中で、やりがいのある適切な就業体制の職場に結びついていく方法があります。それは、

・やりがいのある適切な職場の求人情報を探す
・スキルアップを目指す

やりがいのある適切な職場の求人情報を探す

自分が希望する条件の職場を選ぶこともやりがいにつながってきます。介護職と言っても様々な形態があり、提供するサービスや利用する方の状況も異なります。

だからこそ自分に合った形態が選べるのもこの職業の特徴。

利用者の身体介護をして喜んでもらうことにやりがいを感じる方ならば特別養護老人ホーム、利用者の目標達成の手助けをしてやりがいを感じられるなら介護老人保護施設がおすすめです。

また、常日頃から高齢者との会話でやりがいが感じられるなら、デイサービスや訪問介護などが良いでしょう。

スキルアップを目指す

介護職は日々の実践からスキルを磨いていくものです。身体介護では排泄の介助や入浴の介助など、経験を積めばおのずとスキルも上がります。

例えば、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)の資格を取得する場合は、就職先の資格取得支援制度を活用する方法があります。

資格取得の費用を負担してくれる職場もありますので、給料をもらいながら資格を取れてスキルアップできるチャンスですね。それに伴ってやりがいが出てくるまたとない機会になります。

介護職を通してさらにやりがいを感じるために介護転職サービスを利用する

日々の介護労働での職場環境から、やりがいを失って転職を考えている方も多くいる昨今。より良い労働環境を求めて介護転職サービスに相談する方も増えています。介護に特化していますので、リアルな職場の悩みも親身になって聞いてくれるため、転職の足掛かりにもなります。

介護職のプロのエージェントが親身になって話を聞いてくれる、評判の良い転職サービスを挙げてみます。

まずは2~3ほど登録し、キャリアアドバイザーに本音を語って自分に合った職場を探してもらうことをおすすめします。複数登録して労働条件や職場環境、福利厚生などの詳しい条件を教えてくれる、相性の良い転職サービスを選んでみてください。

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まとめ

介護職の現状ややりがい、介護職に向いている人や向いていない人などについてまとめました。
人口に対する高齢者の比率が年々多くなってきている現状で、介護職は非常に重要かつ必要な役割を担っているでしょう。
国としても介護職員の処遇改善加算で取り組みの強化を促しているので、今後の動向が気になりますね。

国の制度が徐々に改善されている中で、介護職をこれから始める方は採用条件にも好条件が適用される期待が高まっています。この機会にスキルアップも含めた介護職への転職を考えてみてはいかがでしょうか。

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この記事が介護職に関心のある人達の参考になると幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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