『クリミナル・マインド』の人気の秘密
クリミナル・マインドはアメリカ合衆国で作られた刑事ドラマの一種であり、2005年から続いているロングランの人気シリーズになります。
シリーズはそれぞれ連作になっており、シリーズ15で一応の完結と発表されています。サブタイトルにFBI行動分析課という副題が付いており、その名の通りプロファイリングや科学的なデーターを駆使し、犯罪を明るみにして犯人を検挙するようなドラマになっているのです。
捜査方法は行動分析というシステムを用いており、メンバーたちが犯罪心理を読み取りながら事件の解決に挑んでいきます。
アメリカではこのプロファイリングが難事件では重大な役割を担っており、科学データーと結び付けることで犯人の思考パターンや行動を予測しながら実際の犯人像に迫っていくという方法になるのです。
主人公たちはBAUというユニット名で活動し、FBI長官の直接の管轄下の中で行動をしていますが、現実的にはこの設定は架空のストーリーに基いていると言われています。しかし実際のプロファイリングの導入などでは、専門家による考証をすることでリアリティを重視して製作がされていることが人気の1つになっています。
長期に渡った制作のため人気キャラクターの降板も

クリミナル・マインドは15年という長丁場で製作され放送されたので、キャストの入れ替えや製作スタッフの刷新が幾度も行われました。アーロン・ホッチナーやモーガンなど人気のあったキャラクターも降板したり、ストーリー上でフェイドアウトして次回からはゲスト扱いとなって定期的に登場するなど様々なケースがあることで知られています。
JJ&ガルシアの降板が話題に!

物語の終盤には初期シリーズから出演していた人気俳優のA・J・クックと、カーステン・ヴァングスネスが降板する噂になりました。
ジェニファー・ジャロウ(JJ)役とペネロープ・ガルシア役という人気キャラクターであるために、ファンからは続投を望む声が大きく挙がりました。
シーズン13の製作発表前にはスティーブン・ウォーカー役のデイモン・ガプトンが降板発表されるなど、ファンとしては悲しいニュースが発表されたので情報には真実味があったため不安にさせたのです。
A・J・クックとカーステン・ヴァングスネスは契約交渉に入り、労働条件の改善やギャランティのアップを望んだと伝えられています。一説によるとレギュラー出演する俳優の中でも、ギャラが少なかったことが原因だと言われているのです。男性陣の俳優に比べて女性俳優の収入が少ない傾向にあったことが原因であり、そういった意味で立場の改善を契約交渉時に製作陣に訴えたのだと言われております。
女優の出演料問題はドラマの世界のみならず映画界でも起きており、女性人権問題として大きく取り扱われました。
結果的に見ればA・J・クックとカーステン・ヴァングスネスの両人は降板することはなく、人気シリーズを支える俳優として出演を続けました。出演料交渉が上手くいったのでしょう。ファンの皆さんもとりあえずはホッと胸を撫で下ろしたのではないでしょうか。
『クリミナル・マインド』を見て人生が変わったケースも

クリミナル・マインドは長期間に渡る放映を続け、現在でも世界中にファンが多いことで知られている作品になります。完結を迎えたものの続編への待望や、リバイバルなどを期待する声は多くあり、新たな展開を待ち望んでいるファンがインターネット上でページを製作して交流を行っているぐらいです。
特に初期に殉職したキャラクターや、FBIを去ったキャラクターなども居るためにもう一度登場してもらいたいというファンの切なる希望があります。
このように長いシリーズはファンと共に成長してゆき、特にクリミナル・マインドのように15年のロングラン作品では、子供が大人になる過程で接したドラマとなり多感な時期に大きな影響を与えることさえあるのです。
事実このドラマを見て犯罪心理学の道を選んだり、捜査官になるきっかけになったという人も少なくありません。だからこそ出演俳優の去就は、とても注目されて続投を望む声が制作局に多く届く結果になるのです。
まとめ:『クリミナル・マインド』の魅力とスピンオフ作品

クリミナル・マインドはアメリカらしく銃に絡んだ犯罪や、凶悪な事件を主軸に描かれる作品になります。主人公たちの立ち位置がFBIの中でも特殊な課であるという設定を背景にして、頭脳犯罪から過激犯罪までが扱う事件の主軸になるからです。
しかし従来の刑事ドラマと違うことは、主人公たちは知的で信念を持っており皆何かしらのプロフェッショナルだということです。
キャラクター達の持つスキルや情報をドラマ越しに見ることも好奇心が満たされますし、常に冷静で操作に対して真摯な態度を崩さないでユーモアを感じさせるという、裏表のない親しみやすいキャラクターが多いことがこのドラマを長期作品へと導いた一因があります。
世相は暗くてもどこかにこうして信頼出来るプロフェッショナルがおり、それは決して超人的な人間ではなく時には失敗もするけれど誠実で威圧感がなく、犯罪を未然に防ぐことや犯人を捕まえる情熱を持った人たちであるというある種の視聴者からすると信頼感が芽生えるのです。
クリミナル・マインドは人気作だけあって、韓流版ドラマ『クリミナル・マインド:KOREA』やゲイリー・シニーズ率いる『クリミナル・マインド 国際捜査班』など、スピンオフ作品が積極的に作られています。
A・J・クックやカーステン・ヴァングスネスが主人公になることもあり、物語の前日譚やサイドストーリーなどが人気になっているのです。
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