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エピソード16「衝動の抑制」“Tortured” のあらすじ
米国初放送日:2003年2月14日 日本初放送日:2009年5月9日
路地裏でアジア系の女性が絞殺され、足を切断された遺体が発見される。被害女性は殺害される2年ほど前に拷問を受けた跡があった。ホアンが拷問の跡を見ると、チベットの中国軍の典型的な拷問法だと言う。
そのため、SVUでは政治亡命を基に捜査を進める。フィンとマンチが移民局で身元を調べると、被害女性はクンソン・タシというチベット人だと判明する。彼女は結婚するために亡命していて、アメリカで拷問の被害者更生プログラムに参加していたのだった。
その後、結婚相手の男性を調べると、疑わしい点が浮上するが・・・
エピソード16「衝動の抑制」を視聴した感想
個人的評価:
エピソードに登場するジェリー・デュプリー(チャーリー・ホフハイマー)というキャラクターは、連続殺人犯ジェリー・ブルードスをおおまかにモデルにしています。ブルードスは1968年から69年にかけて、オレゴン州セーラム周辺で4人の女性を殺害しました。彼は足フェチで、女性の靴に夢中になっていたそうです。2006年3月28日に死亡した時点で、彼はオレゴン州矯正局で最も長く収監されていた囚人とされています。
被害女性は19歳のリンダ・スローソンで、百科事典の訪問販売員として働いていました。1968年1月、彼女はブルードスの家のドアを叩いて百科事典を売ろうとしたが、ブルードスには妻と二人の子供も家にいたので、彼女をガレージに誘い込みます。その後ブルードスは木の板で彼女の頭を殴り、窒息死させ、彼女の体に他の女性から盗んだ下着と靴を着せて彼女の体を挑発的なポーズに整えて写真を撮りました。更に彼女の左足を切り落としてからウィラメット川に遺体を捨てたということ。彼は彼女の足を冷凍庫に保管し、盗んだ靴のコレクションのモデルにするつもりでした。
彼はその後、3人の女性の殺害と、2人の女性の殺人未遂に問われました。
前回の「パンドラの箱」に引き続き、このエピソードも低評価となっていますが、個人的にはとてもよくまとまった作品だと思いました。前半は被害女性の政治的思想に関連する事件として捜査していましたが、中盤でその推測は真っ向から否定され、精神に異常をきたした者の犯行であることに気付きます。その転換点は全く不自然ではないし、逆にスムーズな流れになっていると感じました。
それに気づかせてくれたのがホアンの一言でした。流石精神科医です。殺害された理由は拷問が関係していると思われたのですが、全く別の理由があったとは予想もしなかったのです。
レギュラー陣の演技は一様に素晴らしく、脇役たちもそれぞれ目立った存在はいないものの、役にうまくハマっていました。驚きだったのは、犯人の母親の見えざる顔。本当に意外でした。
何故このエピソードが不評だったのか・・・私なりに考えてみました。英語表記のタイトルが「Tortured」、これは拷問と言う意味です。そして、被害女性は拷問されていた。ここがみそではないでしょうか。拷問に関係した殺人だ、と思わせてしまうようなタイトルで、中盤からガラッと進展が変わる。
おそらく、期待していた内容とは全然違うストーリーになっていくのです。個人的にはとても面白かったです。テンポも良く、登場人物たちの演技も満足でした。子は親を選べないとよく言いますが、今回のエピソードも本当に身につまされた内容でした。
エピソード16「衝動の抑制」のゲスト
チャーリー・ホフハイマー=ジェリー・デュプリー役
チャーリー・ホフハイマーは、1981年4月17日生まれ、アメリカの映画、テレビ、舞台の俳優である。ミシガン州デトロイトで生まれ、1歳の時にニューヨークのブルックリンに引っ越した。幼い頃から演技を始める。1999年、ニューヨークの小さな公立学校であるニューヨーク・ラボ・スクールを卒業した。
1994年版『名犬ラッシー』のジム・ガーランド役で映画初出演を果たす。また、『マッドメン』のエイブ・ドレクスラー役で知られる。
その他、『BOYS/ボーイズ』(2014年)、『ファーザーズ・デイ』(1997年)、『ミュージック・オブ・ハート』(1999年)、『ブラックホーク・ダウン』(2001年)、『ヴィレッジ』(2004年)などの長編映画に出演している。2008年には、短編映画『Baggage』の製作、監督、脚本、編集を担当。
彼はいくつかの舞台作品に出演している。1996年にニューヨークのカリカンシアターで『Minor Demons』のケニー・シモンズ役を演じ、1997 年に再びニューヨークのセンチュリーシアターで演じた。2000年にはニューヨークのミッツィ・E・ニューハウス劇場で『Old Money』のオヴィッド・バーンスタインとトビアス・ファイファーIIを演じた。
その他の舞台出演としては、フォーラム・シアターでの『Spitin’ Image』(マット役)、コネチカット州ニューヘブンのロングワーフ・シアターでの『Ruler of my Destiny』(ハート役)、ニューヨークのサードアイ・レパートリー・カンパニーでの『Opelika』(マティ役)、ニューヨークのブルーライト・シアター・カンパニーでの『宝島』(ジム・ホーキンス役)、『On the Waterfront』のジミー役でブロードウェイデビューした。
マーガレット・コリン=ミセス・クリュッグ役
マーガレット・コリン(1958年5月26日生まれ)は、アメリカの女優である。ニューヨーク市ブルックリンで生まれ、ニューヨーク州ロングアイランドのボールドウィンで育つ。アイルランド系で、カトリックの家庭で育った。1976年にボールドウィン高校を卒業し、その後ホフストラ大学に進学した。
ソープオペラ『The Edge of Night』で女優としてのキャリアをスタートさせ、相続人であり元テロリストを演じた。その後、「As the World Turns」に出演し、30年近く続いたマーゴ・モンゴメリーという役を演じた。
2007年から2012年まで、ティーン向けドラマ『ゴシップガール』で、ブレア・ウォルドーフの母親エレノア・ウォルドーフ役でレギュラー出演していた。
映画にも多数出演しており、代表的な作品に『サムシング・ワイルド』(1986年)、『スリーメン&ベビー』(1987年)、『夢の降る街』(1991年)、『インデペンデンス・デイ』(1996年)、『デビル』(1997年)、『運命の女』(2002年)、『ホワイト・プリンセス』(2004年)などがある。また、舞台『Jackie: An American Life』に出演し、ジャクリーン・ケネディを演じた。
2017年、HBOのコメディシリーズ『Veep/ヴィープ』の第6シーズン中、レギュラーキャラクターとして出演し、架空のCBSニュースキャスター、ジェーン・マッケイブを演じた。仲間のキャストとともに、コリンは映画俳優組合賞のコメディシリーズにおけるアンサンブルによる優れた演技賞を受賞した。 2019年、同シリーズの第7シーズンプレミアでマッケイブ役を再演し、シリーズフィナーレでも再び演じた。
彼女は中絶反対活動家で、以前は中絶反対団体であるフェミニスト・フォー・ライフの名誉共同議長を務めていた。また、「Feminists for Nonviolent Choices(非暴力的選択のためのフェミニスト)」という団体の名誉理事を務めている。
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