LAW & ORDER:性犯罪特捜班 シーズン2 エピソード20「女性恐怖症」“Pique”

LAW & ORDER:性犯罪特捜班 シーズン2 エピソード20「女性恐怖症」“Pique”
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第20話「女性恐怖症」“Pique” のあらすじ

Hulu 本日の海外ドラマランキング12位

54位IMDbユーザーランキング 54位 ⇧

シーズン23 Huluで配信開始!

米国初放送日:2001年5月4日 日本初放送日:2008年5月25日

記事の内容にはきわどい表現が含まれている場合があります。

埠頭で、鋭利な刃物で切られてレイプされた上に、絞殺されているヴェロニカ・タンディの遺体が発見される。SVUではベンソンとステイブラが担当。

検死の結果ヴェロニカは妊娠7~8週目であることが判明する。オリビアは「法廷では胎児は人間とみなされない」と・・・

殺害されたヴェロニカは、コンピューターゲーム会社の人事部長で、最近解雇された従業員や、妊娠を夫に内緒にしていたことから不倫していた形跡がないかを調べることに。

その後、警備課に勤務していたジェイソン・メイベリーが、ヴェロニカと親しかったことがわかる。ジェイソンを問い詰めた結果、ヴェロニカが警察学校への推薦を取り下げたということから殺害犯の第一候補に挙がる。

更に、ジェイソンの母グレース・メイベリーがあまりにも息子に干渉し過ぎていることに気付き、ジェイソンと母の間にある衝撃的な秘密を知る。

第20話「女性恐怖症」を視聴した感想

個人的評価:

B・D・ウォンがジョージ・ホワン博士役で初登場。

第20話「女性恐怖症」を視聴した感想
このストーリーは、ベークライトの相続人で社交界の名士であるバーバラ・ダリー・ベークランドが、息子のアンソニーと近親相姦関係にあったとされる実話をもとに描かれています。

バーバラは、同性愛者または両性愛者の息子アンソニーを矯正しようと、売春婦を利用したが効果がなく、自ら息子と性的関係を持ったのです。その後アンソニーは統合失調症で、1972年に母親を刺殺しています。彼は1981年3月20日に袋を被って自らを窒息させて自殺しました。

この出来事は、『美しすぎる母』として2007年に映画化され、母親バーバラ役にジュリアン・ムーアが、息子アンソニー役には『ファンタスティック・ビースト』シリーズでお馴染みのエディ・レッドメインが務めています。

このエピソードで母親のグレース役に起用されたのが、『スーパーマン』の恋人ロイス・レインで有名な、マーゴット・キダーです。あまりにも違うイメージに、最初は誰なのかさえわかりませんでした。

タイトルの「Pique」はピクレアリズムの意味で、鋭い物(ナイフ、カミソリ)で人を切る行為に性的興奮を覚える性的倒錯の一つ。

この性的倒錯に苦しむ男性はインポテンツであることが多く、通常の方法では性的興奮を得ることができないということ。FBIの行動分析課によって事情聴取された多くの性的倒錯を持つ連続殺人犯は、女性の体を切ることが勃起する唯一の方法であり、刃物を体に挿入することがオーガズムに達する唯一の方法であると報告しています。

SVUのエピソードの中では、最もおぞましく不愉快極まりないストーリーの一つで、シーズン2最高のゲストスター2人が、全編にわたって不気味な雰囲気を醸し出しています。

また、初登場の精神分析医ホアンにとって、注目されるエピソードの一つとなりました。この衝撃的な尋問は、B・D・ウォンがシーズン12までレギュラーとなるきっかけを生んだと言っても過言ではないでしょう。

ゲストスターのチャド・ロウは、自らの性癖に翻弄され、なおかつ母親との関係から、精神に異常をきたしたキャラクターを不気味に演じて背筋を凍らせます。シーズン2のゲストでは、「人間狩り」のカーン役、R・E・ロジャースと並ぶ突出したキャラクター。マーゴット・キダーも忘れがたい存在で、同様に不穏な空気を漂わせています。この二人の相性は、この番組で最も気味悪いものの一つです。

特に大きな見せ場は終盤の尋問のシーンで、番組全体の中でも最高のものの一つ。オリビアが尋問室から途中退場。この時のオリビアの表情は、「この場に居たくない」と表現していたと確信しています。

何十年と母親に虐待されてきたチャド・ロウ演じるジェイソンは、羞恥心と罪深さとが入り混じり、最後は精神が崩壊してしまいます。この時のシーンには胸が熱くなりました。

こんなことが出来る母親のグレースには、何の罪悪感もなかったのでしょうか?それは最後まで分かりませんでした。

このエピソードはとても巧みに作られており、脚本は今シーズン最も緻密で感情移入しやすいもので、特に取調べのシーンは最高で、見ていて辛く、困惑させられました。

人間の心理は本当に複雑なのだと感じずにはいられない作品です。





第20話「女性恐怖症」のゲスト

マーゴット・キダー=グレース・メイベリー役

マーゴット・キダー=グレース・メイベリー役
本名マーガレット・ルース・キダー(1948年10月17日~2018年5月13日)は、カナダ系アメリカ人の女優、活動家であり、そのキャリアは50年に及んでいる。彼女の功績には、3つのカナダ映画賞と1つのデイタイム・エミー賞が含まれる。

カナダ人の母とアメリカ人の父の間にカナダのイエローナイフで生まれたキダーは、ノースウエスト準州をはじめ、カナダのいくつかの州で育ちました。1960年代に女優としてのキャリアをスタートし、低予算のカナダ映画やテレビシリーズに出演した後、コメディ映画『Quackser Fortune Has a Cousin in the Bronx』(1970年)で主役を演じ、ジーン・ワイルダーと共演した。

その後、ブライアン・デ・パルマ監督のサイコスリラー映画『悪魔のシスター』(1973年)で双子を、スラッシャー映画『暗闇にベルが鳴る』(1974年)で女子学生を、ドラマ『華麗なるヒコーキ野郎』(1975年)で主人公の恋人を演じ、ロバート・レッドフォードと共演した。

1977年、リチャード・ドナー監督の『スーパーマン』にロイス・ レイン役で出演し、映画女優としての地位を確立することになる。大ヒットしたホラー映画『悪魔の棲む家』(1979 年)のキャシー・ルッツ役、『スーパーマン II』『III』『IV』(1980~1987年)でロイス・レイン役を再び演じる。

1990年に交通事故で一時的に下半身不随となる重傷を負い、1996年には双極性障害に起因する躁病と神経衰弱を公表した。2000年代に入ると、インディペンデント映画やテレビで安定した仕事を続け、「ヤング・スーパーマン」「ブラザーズ&シスターズ」「Law & Order」などにゲスト出演している。2015年には、子供向けテレビシリーズ「R.L. Stine’s The Haunting Hour」での演技でデイタイム・エミー賞を受賞した。

彼女は政治、環境、反戦の活動家でもあり、亡くなるまで政治や活動家の活動に参加し続けた。

2018年5月13日、モンタナ州リビングストンの自宅において69歳で死去。後にアルコールと薬物の過剰摂取による自殺とされた。



チャド・ロウ=ジェイソン・メイベリー役

チャド・ロウ=ジェイソン・メイベリー役
本名チャールズ・デイヴィス・ロウ二世(1968年1月15日生まれ)は、アメリカ合衆国の俳優、映画監督である。俳優のロブ・ロウは兄。

1984年に俳優としてのキャリアをスタートさせ、多くのテレビ映画に出演していた。1988年には、アメリカ独立戦争のレキシントンの戦いを描いたテレビ映画『April Morning』でトミー・リー・ジョーンズ、ロバート・ユーリッヒと共演した。

1991年から1993年にかけて『コーキーとともに』でHIVに感染した青年を演じ、エミー賞の助演男優賞を受賞した。また、『ER』、『メルローズ・プレイス』、『Now and Again』でもレギュラー出演している。

2000年にはテレビ映画『Take Me Home: The John Denver Story』で代表的歌手ジョン・デンバーを演じた。また、同年、短編映画『The Audition』の脚本・監督を務めた。本作品でもシーズン4第25話「冷血な殺人」の監督を務めている。

私生活では、1997年に女優のヒラリー・スワンクと結婚するが、2007年に離婚。2010年にプロデューサーのキム・ペインターと再婚し、2児の父親となる。






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