第4話「渇望の連鎖」“Legacy” のあらすじ
米国初放送日：2000年11月10日 日本初放送日：2008年2月5日
7歳のエミリー・マッケンナがベッドで意識を失っているのを、母親のジェイミーが発見して救急病院に運び込んできた。医師はベンソンとステイブラーに、エミリーが頭部に重傷を負い、昏睡状態に陥っていることを告げる。さらに彼は、エミリーが性的虐待を受けたのではないかと疑う。
刑事たちがジェイミーに話を聞くと、彼女はエミリーの父親であるデニー・コリアがエミリーを虐待していると訴える。一方デニーは、エミリーの継父であるランドール・マッケンナがエミリーを虐待していると主張する。捜査をしていくうちに、ランドールが逮捕を免れるためにエミリーの親権を譲るという取引をデニーに持ちかけたという衝撃的な事実を発見する。
その後デニーがエミリーを心から愛していることがわかり、彼への容疑は晴れてランドールが第一容疑者となり、裁判所からDNAサンプルの提出を命じられる。しかし、ランドールが頭に重傷を負って入院したことが判明し、ランドールが娘に虐待をくわえたと思い込んだデニーが暴行したことが明らかになる。デニーもランドールもエミリーに危害を加えていないことがわかると、マンチとチュツオラはジェイミーに疑いの目を向けることに。
第4話「渇望の連鎖」を視聴した感想
個人的評価：
本作品でのマンチ約である リチャード・ベルザーのキャスティングは、非常に面白く辛口のユーモアセンス溢れるキャラクターで、それが笑いを誘い、酷い事件の中にもコミカルな場面が魅了されます。今回のエピソードもマンチの出番が多く、ユーモアの中に悲哀さを醸しだしたストーリーは胸を詰まらせるような流れに。マンチというキャラクターを上手く引き出した脚本となっています。
マンチは、昔住んでいた家の向かいに、虐待されて育っている少女がいて、最終的に母親に窓から突き落とされて殺されたことをオリビアに打ち明けます。そして、少女を助けられなかったことが罪悪感となって心に沁みついていることも・・・今回の被害者エミリーに、その少女を重ね合わせたマンチの痛々しい姿が印象に残りました。
「短気は損気」とはよく言う言葉ですが、エミリーの父親デニーが、もし怒りをコントロールできる人間だったなら結果は違っていたかもしれないと考え、私の怒りの矛先が父親に向いてしまったようです。母親のジェイミーには怒りというよりも、子供を持つべきではなかったという変な母性的な感情が湧いてきました。もちろんこういう人間がいるとすれば一生に一度も遭遇したくないですね。
ジェイミー役のジェニファー・ダンダスが、このエピソードで見せた狂気じみた演技は素晴らしかったと思います。私自身初めて見る女優さんだったのですが、『ホテル・ニューハンプシャー』や『デスパレートな妻たち』などにもゲスト出演しています。
最後の場面で、マンチが昏睡状態のエミリーの病室に行って本を読み聞かせる場面はとても悲しく、普段目にすることのないマンチのもう一面の姿が垣間見えてきます。
第4話「渇望の連鎖」のゲスト
ジェニファー・ダンダス＝ジェイミー・マッケナ役
エミリーの母親で、精神に障害を抱えている。エミリーを虐待したのは実夫のデニーだと言い張る。
本名：ジェニファー・ダンダス（Jennifer Dundas）
生年月日：1971年1月14日
出身地：アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 ボストン
身長：-
職業：女優
活動期間：1982年～現在
ボストンで生まれ、ブラウン大学で学ぶ。脚本家のジュール・ファイファーに見出されたのは、9歳のときにサマーキャンプで劇に出演したときだった。また、『Little Gloria… Happy at Last』では、若き日のグロリア・ヴァンダービルトを演じた。
映画では、『NYカンタービレ』、『夜霧のマンハッタン』、『The Beniker Gang』、『ホテル・ニューハンプシャー』などに出演している。また、『アナスタシア／アンナの謎』『デスパレートな妻たち』『LAW AND ORDER』などのテレビ番組にゲスト出演している。
舞台では、『Arcadia』『ガラスの動物園』などに出演。ピーター・ヘッジズの『Good as New』の演技でオビー（オフブロードウェイ）賞を受賞した。
ヤンシー・アリアス＝デニー・コレア役
虐待されて意識不明となった少女エミリーの実の父親。母親とは離婚しており、エミリーの親権を争っている。
本名：ヤンシー・アリアス（Yancey Arias）
生年月日：1971年6月27日
出身地：アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ニューヨーク ローワー・イースト・サイド
身長：173cm
職業：俳優
活動期間：1990年～現在
ヤンシー・アリアスは、ニューヨーク・マンハッタンのローワー・イーストサイドで生まれた。12歳のとき、マンハッタンのダウンタウンにあるヘンリー・ストリート・セトルメントで行われた近所のタレントショーのために、祖母が彼をステージで歌わせたのが、彼のエンターテインメントにおける最初の体験だった。
ヤンシーは、ニューヨークのクイーンズ区アストリアにあるセント・ジョンズ・プレップ・ハイスクールのジェームズ・グリーン教授に見いだされた。グリーンはヤンシーをニューヨーク州ロック・シェルドレイクにあるステージ・ドア・マナーに紹介し、彼はそこで毎年夏にジャック・ロマノに、冬は仲間のヴィンセント・ラレスカ、クリスチャン・J・メオリ、ジョシュ・チャールズに演劇を習った。
ニューヨーク州スタテンアイランドにあるムーア・カトリック高校での最後の2年間は、フラン・ジョリンとスパラゴ夫人の監督のもと、法医学チームでニューヨーク市内で1位、演劇部門で全米3位を獲得した。その後カーネギーメロン大学で演劇を学ぶ。3年生の時の帰り道、ブロードウェイの「ミス・サイゴン」のプロデューサーに見いだされ、学校を辞めてキャストに参加することになった。ブロードウェイ時代もアラン・サヴェッジに師事し、その関係から豊富な知識を得たことを感謝している。2000年、ヤンシーはジョージ・C・ウルフの「The Wild Party」に、アーサ・キット、トニ・コレット、マンディ・パティンキンと共に出演した。
主な出演映画は、『ダイ・ハード4.0』（2007年）、『タイムマシン』（2002年）など。主にテレビドラマに多く出演し、『リベンジ』、『BOSCH/ボッシュ』、『クイーン・オブ・ザ・サウス 〜女王への階段〜』などでは主要キャスト。
スカイ・マッコール・バートシアク＝ジェニファー役
エミリーが通う小学校の友達。
本名：スカイ・マッコール・バートシアク（Skye McCole Bartusiak）
生年月日：1992年9月28日
出身地：テキサス州 ヒューストン
没年月日：2014年7月19日（21歳没）
身長：-
職業：女優
活動期間：1999年～2013年
スカイ・マッコール・バートゥシアックは1992年9月28日、アメリカ・テキサス州ヒューストンで生まれました。『パトリオット』（2000）、『サウンド・オブ・サイレンス』（2001）、『Love Comes Softly』（2003）などで知られる女優、プロデューサーであった。2014年7月19日、処方薬の過剰摂取でテキサス州ヒューストンの自宅で死去。
子役ではかなりの売れっ子で、生きていれば素晴らしい活躍が期待されていた可能性があった女優・監督。
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