ロー･アンド･オーダー：性犯罪特捜班 シーズン1 第13話「ふたつの顔」“Disrobed”

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第13話「ふたつの顔」“Disrobed” のあらすじ

米国初放送日：2000年2月4日　日本初放送日：2007年4月24日

やり手のウォーレン・ヴァレラ判事が、埠頭に止めてある高級車の中で遺体となって発見される。判事は頭と急所を撃ち抜かれており、死因は頭にあたった銃弾だった。

検死の結果、性器に口紅が付着していたことから、判事は殺害される前に女性とオーラルセックスをしていた事実が判明、SVUでは女性関係の怨恨絡みの殺しと睨む。判事の判決で刑務所送りになった人間がたくさんいることから、その中の誰かではないかと調べ始めるが、目ぼしい容疑者は浮かび上がらなかった。

指折りの判事の殺害という事で、クレイゲンは司法長官や上層部から一刻も早い解決を迫られていた。

その後ステープラーとオリビアは、判事の妻ウィニー・ヴァレラに夫婦関係がどうだったのかを聞くことに。ウィニーは夫婦関係は至って良好と言うのだが、オリビアは嘘をついていると確信。

ヴァレラ判事は性被害者やDV被害者などに対して貢献していて、女性からの人望も厚かったのだが意外な一面があった。

一方、キャシディは仕事のストレスとベンソンの冷たい態度に我慢できず、みんなの前でベンソンに怒りをぶつけてしまう。その後クレイゲンがキャシディに、レイプされて殺害された女性のレイプシーンが写っているビデオを観て欲しいと。キャシディはそのビデオを観た後にクレイゲンの計らいで、麻薬課に転属となる。

第13話「ふたつの顔」を視聴した感想

個人的評価：

今回のエピソードは、司法に携わる人間の醜い裏の顔をテーマにしたストーリーです。

実際に被害者や犯罪者の弱みにつけ込んで、司法制度を悪用して不祥事を働く判事はいるようです。法の番人となるべき人間を信じられなくなれば、いったい誰を信じていいのでしょう。権力を行使して女性を性奴隷にしてしまう判事と、老後の安定した生活を望み、夫の不祥事に目をつぶっているその妻。どっちもどっち？

ストーリー的には世間に物議を醸す印象的な内容。序盤では人が本当に嫌いになるような被害者が登場し、見やすいものではありません。その被害者が何をしたのか、なぜそのような犯罪を犯したのか、それを知ったとき、人は胃が痛くなるほどの衝撃を受けます。

また、シーズン1で最も共感できる犯人の一人であり、犯人のしたことを許さない一方で、犯人を告発したくないという道徳的ジレンマは興味深く、不安にさせ、見終わった後に議論を巻き起こすことでしょう。

落ち込む内容のエピソードですが、対照的にオリビア・ベンソンのおもしろい場面がありました。聴取にいい加減に答える暴力亭主の後頭部をベンソンが平手で一発。その叩き方がコミカルで、なんかスカッとしました。

一方、売春婦を買うという行為は絶対にしないと言うまじめなキャシディは、1度寝た相手のベンソンと真面目にお付き合いしたかったようです。前回ベンソンが発した「1度きりの関係。職場恋愛はしない」と言った言葉にかなりショックを受けた真面目なキャシディは、ベンソンの考え方に腹を立てていたようですね。

結局シーズンが進むと良い関係になるのですが・・・

ブライアン・キャシディ役のディーン・ウィンタースは、このエピソードで一旦作品から退きます。その後、シーズン13の最終回、「Rhodium Nights」で復活。若くて初心なキャシディから、苦労の年輪を刻んだ渋いキャシディに生まれ変わって登場しますよ。

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第13話「ふたつの顔」のゲスト

アンジー・エバーハート＝エミリー・ウォーターベリー役

殺されたヴァレラ判事の伝手で、判事の元で働く元売春婦。彼女もヴァレラの犠牲者だった。

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