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エピソード18「見えない暴力」“Desperate” のあらすじ
米国初放送日:2003年3月14日 日本初放送日:2009年5月23日
アパートの一室で、少年が血だらけになっているところを発見され、傍には母親と思われる瀕死の女性が横たわっていた。少年はマイキー、幸いなことに怪我はなく、付着していた血は女性のものだった。
救急搬送されて間もなく女性は死亡する。執拗に頭を殴打されてレイプされていた。家主から事情を聞くと、彼女はダナ・マグワイアという女性の免許証でアパートを契約していたことが判明する。ダナの免許証はひったくりに遭っており、その犯人から免許証をまた買いしたのだった。
本名はジルといい、少年の名前はトミーだったことがわかる。そんな状況から、親子は何かから逃げていたと推定。しかも、メリンダの検死から本当の親子ではないことが判明したのだった。オリビアとステイブラーは、トミーがDV相談所の電話番号を覚えていたことから、ジルの夫のDVが浮上する。
エピソード18「見えない暴力」を視聴した感想
個人的評価:
このエピソードには、DV被害者を密かに助ける組織が登場します。偶然にもアレックス・キャボットは、シーズン19で同じような組織で活動する様子が明かされます。
世界各国の共通問題となっているのがDV問題です。ここではその典型的な例を題材に取り上げました。そして、このエピソードが私の心に強く突き刺さりました。この作品を初めて観た時、とても衝撃的で力強いエピソードだという記憶があります。今回も感想のために再度視聴してそれを実感、シーズン4の中でも傑出していると思います。
前述したとおり初見でも素晴らしかったのですが、感情的なインパクト、心をつかむストーリーテリング、完璧な演技のおかげで、見るたびにさらに良くなっています。シーズン全体、そして初期のシーズンの中でも最も素晴らしく、最も心を打つ作品の一つです。
このエピソードは非常に張り詰めていますが、共感できる脚本です。特にオリビアとトミーの会話、例えばトミーが心を開いた時の優しさと切なさは、感情を揺さぶり、悲痛感を与えるものでした。またこの作品は、世界のどこでも取り組むのに勇気がいるテーマです。それを妥協せず、かつ優しい方法で扱っています。シーズン4で最も力強いエンディングに、個人的に涙が溢れました。
トミー役のマックス・ジャンセン・ワインスタインは、演技の中で非常に子供らしい反応を的確に演じていました。そのおかげでトミーは可愛らしくもあり、非常に感情移入しやすいキャラクターとなっています。クリストファー・メローニとマリスカ・ハージティも同様に文句なしの演技で、彼らがいかに優れたキャラクターであるかを示すエピソードの一例となるでしょう。
ロブ・エステスは憎たらしい父親役に徹していましたが、このエピソードは胸を締め付けられるような、決して甘すぎないマックス・ワインスタインが主賓でした。SVUでの子役の演技は、それなりに上手く、日本の子役とは比べ物にならない演技力がありますが、ワインスタインの演技はダントツでした。
「見えない暴力」は、最後の法廷での父と息子のシーンを見るだけでも、とてもおすすめです。そして、SVUのすべての視聴者にお薦めしたい作品。総合的に満点の評価です。
エピソード18「見えない暴力」のゲスト
マックス・ジャンセン・ワインスタイン=トミー役
マックス・ジャンセン・ワインスタインは1995年5月8日、米国カリフォルニア州ターザナ生まれ。『砂と霧の家』(2003年)、『JAG』(1995年)、本作品で知られる俳優である。
2003年に『American Dreams』の1エピソードに出演して以降、俳優業を休止しているようです。
ロブ・エステス=ダン・ホフマン役
本名ロバート・エスティス(1963年7月22日生まれ)は、アメリカの俳優である。サンタモニカ高校を卒業後、南カリフォルニア大学を卒業し、アルファ・タウ・オメガ・フラタニティに所属していました。
ティーン向けドラマシリーズ『90210(新ビバリーヒルズ青春白書)』のハリー・ウィルソン役、犯罪ドラマシリーズ『絹の疑惑~シルク・ストーキング』のクリス・ロレンゾ巡査部長役、ゴールデンタイムのソープオペラ『メルローズ・プレイス』のカイル・マクブライド役で知られている。
1992年5月1日、エステスは同じく『メルローズ・プレイス』の出演者である女優のジョシー・ビセットと結婚した。2005年、二人は別居し、エステスは妻の希望でシアトルの自宅を出たと伝えられている。夫妻の間には2人の子供がいる。2006年1月、夫妻は離婚する計画を発表した。
2010年6月15日、エステスは教師でサーファーのエリン・ボルテと再婚した。 二人の間には2011年4月29日に生まれた息子マカイ・エヴァーがいる。エステスは妻のエリン、二人の息子メイソンとマカイと共にカリフォルニア州サンクレメンテに在住している。
シグニー・コールマン=キム・ホフマン役
シグニー・コールマン(1960年7月4日生まれ)は、アメリカの女優である。カリフォルニア州ロスで生まれた。カリフォルニア州ボリナスで育ち、ミルバレーのタマルパイス高校に通った。3人の兄弟がいる。
ソープオペラ『ザ・ヤング・アンド・ザ・レストレス』の盲目のヒロイン、ホープ・アダムス役で契約、レギュラーを務めた(1993~97年、2000、2002、2008、2010、2012年)。2008年2月に癌で死亡したが、その後、幻影で登場した。また、『ガイディング・ライト』ではアニー・ダットン役で出演した(1998~99年、2003年)。
コールマンのプライムタイムでの出演は、『Law & Order』『Law & Order:クリミナル・インテント』、本作品、『ヒューマン・ターゲット』『The Steven Banks Show』『絹の疑惑~シルク・ストーキング』『Dark Justice』『THE FLASH/フラッシュ』『X-ファイル』などがある。『Relentless 3』、『幸福の条件』、『20 Dates』などの映画にも出演している。
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