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エピソード6「父親の愛し方」“Angels” のあらすじ
米国初放送日：2002年11月1日 日本初放送日：2009年2月28日
市バスの荷物置き場で、9歳のヒスパニック系の少年の惨殺死体が見つかった。死因は一酸化炭素中毒で、下着には血と体液が付着しており、体にはあちこちに打撲と見られる鬱血痕があった。発見場所がステイブラーたちの管轄地域ではなかったが、バスがマンハッタンからの直行便だったため、NYPDの事件として捜査を進めることに。
オリビアとステイブラーがマンハッタンのバス停車場を調べると、服の切れ端とテディベアのぬいぐるみが見つかる。防犯カメラには亡くなった子供ともう一人年上の子供が柵を潜って停車場に入る姿が写っていた。
メリンダが検死した結果、高額な歯科治療を受けており栄養状態も良好だった。しかし、肛門には虐待された裂傷が見られ体液も検出された。その後SVUチームは、防犯カメラに映っていたもう1人の少年を見つける。
少年はエルネストと名乗り、証言から養子縁組と称して貧しい国の少年たちを養子にし、性的虐待をする犯罪組織に辿り着くのだった。
エピソード6「父親の愛し方」を視聴した感想
個人的評価：
SVUを見るといつも思ってしまいます。どう発想したらこのようなストーリーが浮かぶのかと。今回のエピソードもしかり、ざっと作品に目を通しただけでも「父親の愛し方」はそう簡単に見られるものではありません。実際に私の心理状態はかき乱されています。
しかし、SVUとしては予想外ではない作品であることも確かです。Law and Orderシリーズ全体がオーバーにならず静かに難しい話題や論争になりそうな話題を幅広く取り上げていて、質の高い作品が数多く作り上げられているのです。
世の中にどれだけの幼い少年少女が性的虐待に遭っているのかはわかりませんが、そんな世界とはおよそかけ離れた環境の下で暮らしている私たちにとって、より酷い現実を突き付けられた気分になりました。そして、このような犯罪があることを解らせてくれます。
本作はシーズン4のベストエピソードの1つです。確かにストーリーは非常に単純で、ひねりもなく、ほとんどの真相は簡単にわかります。しかし、それを印象深いエピソードにしたのは、ゲストの子役パブロ・サントスを始めとする迫真の演技であり、犯人役のウィル・アーネットとマイケル・ヘイデンの後味の悪さを強調する演技力に他ならないでしょう。今シーズンで最も忌まわしいエピソードの1つで、自身の子供のことと重ね合わせると、怒りが込み上げてくるのです。
罪の意識がない犯罪者ほど気味の悪い存在はない。性的虐待が愛情だと勘違いをしてしまうぶっ飛んだ人間ほど許せない存在はない。それはエンディングに至っても同じで、信じられないほど不気味です。
また、今シーズンで最も悲しいエピソードの1つで、切なさから感情移入してしまうほどでした。ステイブラーもお得意の捜査の一線を越えて犯人に激しい怒りをぶつけ、マンチやフィンに制される場面も。
この事件は、展開がわかりやすいものですが、心情的には非常に変化に富み複雑でした。チームワークがより輝き、メンバーもバランスよく配置されていて、とても良いストーリー展開でした。
エピソード6「父親の愛し方」のゲスト
パブロ・サントス＝エルネスト・ディアス役
パブロ・サントスはメキシコのヌエボ・レオン州モンテレイで生まれた。12歳のとき、家族とともにカリフォルニア州ロサンゼルスに移り住む。俳優としてのキャリアをスタートさせ、2002年から2003年までWBネットワークで放映された『Greetings from Tucson』で描かれたメキシコ系アイルランド人家庭の息子役で出演。
同シリーズ終了後、2004年の映画『Party Animalz』に出演。また、『Law & Order』シリーズのテレビ番組にも出演している。
2006年9月15日、メキシコシティ西部のトルーカ国際空港で飛行機事故により死亡した。彼は自家用軽飛行機パイパーPA-46マリブ・ミラージュを操縦し、メキシコ独立記念日を祝うために、6人の友人を乗客としてモンテレイからアカプルコに向かっていたが、燃料不足のため緊急着陸を試みた際に滑走路から1.6kmほど手前で墜落した。乗客の一人、マルテル・フェルナンデスは翌日死亡、他の乗客は軽傷で入院した。
ウィル・アーネット＝アンソニー・デイモン役
本名ウィリアム・エマーソン・アーネット（1970年5月4日生まれ）は、カナダの俳優、コメディアン、プロデューサーである。オンタリオ州トロントで、エディス・アレクサンドラ「アリックス」（パルク）とエマーソン・ジェームズ「ジム」アーネットの息子として生まれ、企業弁護士や醸造家などの職業についていた。両親はカナダのマニトバ州ウィニペグ出身であり、彼の家族の両側には何世代も遡ってマニトバにルーツを持っている。アーネットには2人の姉と1人の弟がいる。ハーバード大学を卒業し企業弁護士である父親は、1997年から2000年までモルソン・ブルワリーズ（醸造会社）の社長兼CEOを務めた。
アーネットはオンタリオ州レイクフィールドのレイクフィールド・カレッジ・スクールに短期間通ったが、問題児であるとして1学期で退学処分となる。サブウェイ・アカデミーIIではタラゴン劇場で演劇の授業を受けられるようになった。最終的にリーサイド高校を卒業し、モントリオールのコンコルディア大学に1学期通ったが中退した。10代の頃、母親から俳優の道を進むように勧められる。トロントでコマーシャルのオーディションを受け、演技を楽しむ。1990年にニューヨークに移り、リー・ストラスバーグ演劇映画研究所で演技を学び、ニューヨークでキャリアを始める。最初の演技はエリー運河で撮影されたフェリシティ・ハフマンの自主映画『Erie』に出演。
Fox/Netflixシリーズ『アレステッド・ディベロプメント』（2003～2006、2013、2018～2019年）のゴブ・ブルース役、Netflixシリーズ『ボージャック・ホースマン』（2014～2020年）の主人公役でよく知られている。映画では、『プリズン・フリーク』（2006年）、『俺たちフィギュアスケーター』（2007年）、『俺たちダンクシューター』（2008年）、『スパイアニマル・Gフォース』（2009年）、『ジョナ・ヘックス』（2010年）、『ミュータント・タートルズ』（2014年）とその続編である『Teenage Mutant Ninja Turtles』に出演しています。
その深いバリトンボイスで数々の声優も務めました。代表的な作品に、『ラタトゥイユ』（2007年）、『モンスターVSエイリアン』（2009年）、『怪盗グルーの月泥棒』（2010年）、『ナッツジョブ サーリー＆バディのピーナッツ大作戦！』（2014年）、『ティーン・タイタンズ・GO！ トゥ・ザ・ムービーズ』（2018年）、『ドクター・ドリトル』（2020年）、『モンスターズ・リーグ』（2021年）、『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』（2022年）、『レゴバットマン ザ・ムービー』のバットマン役などがあります。
また、『ボージャック・ホースマン』の主役、ボージャック・ホースマン役でアニー賞を受賞し、『アレステッド・ディベロップメント』と『30 ROCK/サーティー・ロック』ではプライムタイム・エミー賞に複数回ノミネートされた。レゴ・グループとの関わりは続いており、Foxは2020年2月5日に初放送された番組『Lego Masters』の司会者として彼を発表した。2022年には、Netflixの6部構成の即興コメディシリーズ『Murderville』で主演を務めている。
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