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エピソード15「支配する女」“Manipulated” のあらすじ
米国初放送日:2006年2月7日 日本初放送日:2010年12月8日
アパートの一室でレイプされて絞殺された女性ビッキー・リッグスの遺体を発見。ビッキーは弁護士で、翌月にアラン・ウィンチェルと結婚式を挙げる予定だった。しかし、彼女は娼婦たちの弁護を無料で引き受けていたのだった。そこで、オリビアとステイブラーは、ビッキーの上司で身体障害者のテッサ・マッケランに事情を聞きに行く。
テッサはビッキーがストリッパーたちの労働組合を作り、健康保険や年金の加入を要求するストライキを起こしていたと話す。その後、ストリップバーで聞き込みをしたところ、ビッキーは自分がストリップをやるという条件で交渉を成立させていたことが明らかに。
すると、彼女の熱烈なファンのティムが容疑者に挙がる。早速取り調べを行うと、アランがビッキーと婚約解消していたことが判明する。更にビッキーが殺害される直前に、テッサの夫であるライナス・マッケランと密会していた監視映像が残っていた。
エピソード15「支配する女」を視聴した感想
個人的評価:
テッサ(レベッカ・デ・モーネイ)が投げ出されたプールは、ニュージャージー州ウエストオレンジのプレザントデール・シャトーにあり、映画『コクーン』(1985年)」でウィルフォード・ブリムリーたちがはしゃいでいたプールなのです。懐かしい・・・。
また、このエピソードの撮影中、マリシュカ・ハージティは第一子を妊娠していました。そのため、様々な方法で彼女のお腹をカバーしようとしたのがわかります。ファイルを持ち歩いたり、ボタンを留めたコートを着たり、あるシーンでは、体を傾けてからジャケットを引き寄せてお腹を隠したりしています。
それにしても、ホルト・マッキャラニー(ウォルター・インマン役)ですが、ずいぶん若かったですね~。現在の年齢はおそらく60歳近いでしょう。Netflixのクライムシリーズ『マインド・ハンター』では、ビル・テンチ役でシブい中年捜査官を演じていますが、この俳優さんはとても存在感があって、今が旬ってとこです。このドラマでファンになりました。
「支配する女」は、うまくいっている部分が多く、素晴らしいスタートを切っている一方で、欠点も見つかっており、力強い終わり方ではありません。シーズン7は前シーズンまでと比べると、素晴らしいエピソードもあれば、大失敗もあり、両極端なのは今までの感想でお解りかと思います。今回のゲストがレベッカ・デモーネイというトップスターなのも、出来の善し悪しに影響があるのかもしれません。
本作品はとても興味を引くものでありますが、こんな荒唐無稽なことがあるものなのかと疑問を抱く作品でもあります。大スターの存在感があまりにも強く、だからと言って素晴らしいストーリーであるとは言い難いような気がします。終盤で真実が明かされる時には、衝撃的というには程遠く、逆に及び腰になってしまうほど意外性が大きかったです。視聴された多くの方は、レベッカの存在に興味津々でこのエピソードを期待を込めて見たと思います。しかし、評価の程はというと散々な結果になっています。
面白かったのは、シーズン6から陰鬱間の漂うステイブラーが、おだやかで面白いジョークを言う場面がありました。また、緊張感とエンターテイメント性で非常に興味深く始まり、レギュラー陣の反応ややり取り、無駄のない働きぶりがいつものSVUらしさで良かったです。特にクリストファー・メローニとダイアン・ニールは、最も重要な役どころです。レベッカ・デモーネイの演技については、意外性がなくいつもの演技と同じように見えました。しかし、法廷での発作のシーンはあまり感心できません。脚本側の問題ではあるのでしょうが。
真実が明らかになり始めると、本作は残念な印象に近づいてきます。犯人の心理状態や犯行計画の方法、そしてそれがどのように解明されていくのか、すべてに興味をそそられましたが、ホルト・マッキャラニー扮する殺し屋のウォルター・インマンと犯人の関係があまりにも希薄で、薄っぺらい存在になっていたのが残念です。いったい殺し屋の存在は何だったの?的な疑問が湧きました。
全体的には、序盤から中盤は緊張感があって期待でき、終盤でズドンと突き落とされた感じです。
エピソード15「支配する女」のゲスト
レベッカ・デモーネイ=テッサ・マッケラン役
レベッカ・デ・モーネイ(8月29日生まれ)は、アメリカの女優、プロデューサーである。カリフォルニア州サンタローザで、ディスクジョッキーで後にテレビ司会者となったジュリーとウォーリー・ジョージ(旧姓ジョージ・ウォルター・サーチ)の娘レベッカ・ジェーン・サーチとして生まれた。AP通信によると、デ・モーネイの年齢は論争の的となっているが、サンタ・ローザのPress Democrat紙には、彼女の両親が1959年8月29日にサンタ・ローザ・メモリアル病院で産んだ娘であると発表されている。
1960年に両親が離婚し、1961年に母親が継父のリチャード・デ・モーネイと結婚した後、継父の姓を名乗る。義父が1962年3月2日に48歳で脳卒中で亡くなるまで、彼女は幼少期をカリフォルニア州パサディナで過ごした。義父の死後、デ・モーネイは義理の兄とともに母親に育てられ、母親は一家をヨーロッパに移住させ、数カ所で暮らした。 イギリスのサフォーク州レイストンにある独立系のサマーヒル・スクールに通い、その後ドイツの私立高校を卒業した。
1983年、『卒業白書』のラナ役でブレイク。『スラッガーズ・ワイフ』(1985年)、『暴走機関車』(1985年)、『バウンティフルへの旅』(1985年)、『バックドラフト』(1991年)、『ゆりかごを揺らす手』(1992年)への出演でも知られる。
その他の映画出演作には、『三銃士』(1993年)、『ストレンジャー』(1995年)、『アイデンティティー』(2003年)、『ロード・オブ・ドッグタウン』、『ウェディング・クラッシャーズ』(ともに2005年)、『マザーズ・デイ』(2010年)などがある。テレビでは、ミニシリーズ化された『シャイニング』(1997年)のウェンディ・トーランス役、マーベルの『ジェシカ・ジョーンズ』(2015~19年)のドロシー・ウォーカー役で出演。
クリス・ポッター=ライナス・マッケラン役
本名クリストファー・ジェイ・ポッター(1960年8月23日生まれ)はカナダの俳優、監督、ミュージシャン、ピッチマンである。3人兄弟の長男としてオンタリオ州トロントに生まれたポッターは、元プロサッカー選手で、保険会社役員のロン・ポッターと歌手のジュディス・ポッターの間に生まれた。スポーツだけでなく、音楽やコミュニティシアターにも興味を持つようになった。
しかし、父親がそれを許さなかった。その後、ロック・ミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせるために大学を中退。演劇が好きになり、プロの舞台俳優となった。また、カナダ北部の石油採掘基地で働いたり、自動車を売ったりした後、保険のセールスマンになった。保険会社を辞め、俳優兼宣伝マンとしてテレビ界でキャリアをスタートさせた。
主にソープオペラやゴールデンタイムのテレビ出演で知られる。1990年代の犯罪ドラマ『新・燃えよ!カンフー』では、デヴィッド・キャラダイン演じるクワイ・チャン・ケインの息子ピーター・ケイン役で出演。『クィア・アズ・フォーク』第1シーズンのデヴィッド・キャメロン博士役、アニメ『X-MEN』シリーズのガンビットの声、『ヤング・アンド・ザ・レストレス』の詐欺師エヴァン・オーウェン役などで知られる。ドラマ『ハートランド物語』ではティム・フレミングを演じている。
ホルト・マッキャラニー=ウォルター・インマン役
ホルト・マッキャラニー(1963年9月3日生まれ)はアメリカの俳優である。演劇人の両親のもとニューヨークで生まれた。母親のジュリー・ウィルソン(1924~2015年)はアメリカの歌手兼女優で、「キャバレーの女王」として広く知られている。父親のマイケル・マキャロニー(1924~2000年)はアイルランド人の俳優兼プロデューサーで、アイルランド共和国軍の若者を描いた自伝的戯曲、ブレンダン・ビーハンの『ボルスタール・ボーイ』でトニー賞を受賞したことで知られる。
父親が2人の息子に古典的な教育を受けさせたかったため、マッカラニーは弟とともにダブリンの別の家庭に預けられ、両親はニューヨークに残って働いた。アイルランドではハウズのナショナル・スクールに通ったが、両親の離婚後、子供たちはアメリカに戻った。最初はニュージャージー州の学校に通い、後にネブラスカ州オマハの母方の祖父母の家に預けられる。14歳のときに家出し、俳優になる夢を追いかけてグレイハウンド・バスでロサンゼルスに向かったが、結局は工場でトラックの荷降ろしの仕事に就いた。やがて両親は彼を探し出し、父親が40年前に通っていたキルデア州の寄宿学校、ニューブリッジ・カレッジに送り届けた。
彼はすぐにアイルランドを離れ、やがてクレイトン予備校に戻ることを許され、1981年に卒業した。高校卒業後はフランスに渡り、ソルボンヌ大学でフランス語、パリ・アメリカン・アカデミーで美術を学び、その後レコール・マルセル・マルソーとレコール・ジャック・ルコックで演劇を学んだ。その後、オックスフォード大学でシェイクスピアを学び、『十二夜』のプロダクションでエジンバラ・フリンジ・フェスティバルに参加した後、ニューヨークに移り、プロの俳優としてのキャリアをスタートさせた。
シリーズ『マインドハンター』(2017~2019年)のFBI特別捜査官ビル・テンチ役で知られ、『Lights Out』(2011年)、『ファイト・クラブ』(1999年)、『スリー・キングス』(1999年)、『ブラッド・スローン』(2017年)、『キャッシュトラック』(2021年)、『ナイトメア・アリー』(2021年)、そして近日公開の『The Iron Claw』(2023年)など、さまざまなテレビシリーズや映画で主役や脇役を演じている。
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